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夏の庭(詩)



重たい日差しがぼたぼた落ちる

ガラスの向こう 夏の庭

ふやけた緑がむらむら湧いた

蜃気楼かな 夏の庭

窓を叩くあふれる命のこちら側

しんと静かな午後のとき

「明日、交ぜてもらいますよ」と

文庫本に視線落とすも

ページの上を光が乱して

邪魔して読めないものだから

仕方ないなと庭へ出る

そのサンダルの熱いこと

夏の庭のもえる日よ


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