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[コラム] 祈りと音楽

今日は「祈りと音楽」について掘ってみたいと思う。

前に仏像の絵の時にも書いたが、私は決して信心深くもないし特定の宗教も持っていないのだけど、「信仰の場」や「信仰の対象」が好きである。

人類の芸術は信仰や宗教によって発展してきたと言っても過言ではない。
音楽もしかり。

そういえば、私の高校は合唱が盛んな学校だったのだが、よく讃美歌やゴスペルを歌っていた。
と言っても、キリスト教系の学校というわけではなかった。
音楽の先生が、宗教音楽がかっこいいからやってる的なことを言っていた記憶がある。
(むしろ何でもありな学校なのだった。)

そのおかげで私も、いろんな歌が歌える。

というわけで、今日は「祈りの音楽」を軸に、一方的にイロイロ紹介したいと思う。

ちなみに、どの宗教についても知識が浅いので、本格的な宗教音楽とかは知らなかったりするのであしからず。。
ただ、好き☆かっこいい☆という観点のみで行きます。

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キリスト教の讃美歌
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◎Ave Maria

「アヴェ・マリア」
カトリック教会の聖母マリアへの祈祷の歌である。

アヴェ・マリアは先に言葉ありで、同じ祈りの言葉に幾人もの作曲家が曲をつけている。
同じ歌詞でいろんなメロディがあるというのは、宗教音楽だけじゃなくて、童謡みたいにのにも、欧米のものには多い気がする。

「アヴェ・マリア」はラテン語である。

Ave Maria, gratia plena,
Dominus tecum,
benedicta tu in mulieribus,
et benedictus fructus ventris tui Jesus.
Sancta Maria mater Dei,
ora pro nobis peccatoribus,
nunc, et in hora mortis nostrae.
Amen.

Aveはハロー的な言葉のようだ。
歌詞の内容は、母聖マリアを讃え祝福し、我々罪びとのために祈ってください的な感じ。

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一番有名な「アヴェ・マリア」ってどれだろう?
シューベルト のかな? バッハかな?

〇 Ave Maria - Franz Peter Schubert


〇 Ave Maria - Bach/Gounod

どちらもソロで歌われることが多いね。

私の物語を読んでくれている人は薄々感づいているかもしれないけど、わたくしはショタコンです(母親目線で)。

なので、少年の歌声に弱い。
上のやつはリベラという少年合唱団。

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私が学校でよく歌っていたのはこちら。
アルカデルト の「アヴェ・マリア」だ。

〇 Ave Maria - Jacques Arcadelt

学校ではソプラノ・アルト・テノール・バスの混合4声でやってたけど、原曲もそうなのかな?
個人的には讃美歌は合唱になってるのが好きなのだ。

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そんな数ある「アヴェ・マリア」の中でも私がダントツ美しいのではと思うのがこれ。
1400年代の作曲家 ジョスカン・デ・プレ によるもの。

〇 Ave Maria - Josquin Des Prez

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◎ Sicut cervus

もう一つ讃美歌の紹介。
これは「鹿のように」という曲。

Sicut cervus desiderat ad fontes aquarum,
ita desiderat, anima mea ad te, Deus.
谷川の水を求める鹿のように、神よ、わたしの魂はあなたを求める。

16世紀に作られた曲。

それぞれのパートがバラバラに動いているようで、ひとつの曲になってるのが、讃美歌らしいなーと思う。
そして、最後に揃うところでぞわっとするよ。

〇 Sicut cervus - Giovanni Pierluigi da Palestrina

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ゴスペル
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ゴスペルというのは、奴隷としてアメリカ大陸に連れてこられたアフリカ人たちが、キリスト教へ改宗させられ生まれていった宗教音楽である。
「天使にラブ・ソングを」という映画がヒットしたので、それに出てくる歌が有名だね。

今日はちょっと違う視点から掘ってみよう。

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〇 Amazing Grace

数多くの人が歌っているの有名な曲なので、一度は聞いたことあるかもしれない。

厳密に言うとゴスペルじゃないかもしれないけど、この曲が生まれた背景を含めて、ゴスペルに位置付けられることもある。

この歌は、「奴隷貿易」で富を得、拉致したアフリカ人たちにしてきた自らの行い悔い、牧師となったジョン・ニュートンという人によって書かれた。

Amazing grace!
how sweet the sound.
That saved a wretch like me!
すばらしい恵み!
なんと甘い響きだろう。
私のような惨めな者も救ってくださった!

このような歴史を想いつつ、Pentatonixバージョンでどうぞ。

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〇 Hallelujah

レナード・コーエンの曲で讃美歌ではないんだけど、ゴスペルアレンジでよく歌われている。

「ハレルヤ!」と繰り返すメロディが美しすぎる。

I’ve heard there was a secret chord
That David played and it pleased the Lord
この世界に秘密のコードがあると私は聞いた。
ダビデが奏で、主を微笑ませたと言う。

たくさんの人がカバーしてるけど、私のお気に入りはダントツでこれである。
こんなんされたら、おばちゃんは号泣である。

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〇 Many Rivers to cross

ジミー・クリフの歌である。
ジャマイカのレゲー。

ゴスペルアレンジで歌われることもある。

久保田利伸のナイジェリアでやったライブがすげーのだ。

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〇 コシシケレリ・アフリカ

元はアフリカ各国で歌われている讃美歌だった。
「神よ、アフリカに祝福を」という意味である。

後に反アパルトヘイト運動のシンボル曲となり、現在では南アフリカ共和国とタンザニアで国家として歌われる。

自慢だけど、私、この歌うたえる。

これは映画「遠い夜明け」の中でこの歌が歌われるところ。1:38くらいから

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イスラム教のコーラン
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文字が全く読めないので、詳細はわからないけど…コーランは地球上で最も美しい祈りの声のひとつではないかな。

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ヒンドゥー教のバジャン
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バジャンはインドの讃美歌のようなものなんだけど、この頃は歌謡曲アレンジみたいのもたくさんある。
なんかもうどれが伝統的なものでどれが新しいものかわからないけど、かっこいいと思った

インドの音楽は本当にかっこいいぞ。

推しの神様の曲を覚えたいものだが、何しろ読めないし難しい。

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〇 シバ バジャン

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〇 ビシュヌ バジャン

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〇 ブラフマー バジャン

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〇ガネーシャ バジャン


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バリのガムラン
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ガムランの音楽はインドネシアの宇宙観を表しているという。
それにレゴン・ダンスが加わると、まさに神々のぶっ飛んだ世界である。

説明するより、まず見てほしいのだ!

想像してほしい、こんな神様が前方からやってきた時のことを。

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仏教のお経
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私はお経も歌の一種と思っている。
音楽をやっていると、時々お寺でライブをさせてもらえる機会があり、お坊さんとセッションなんてことになったりする。

というわけで、今日は、お経と現代音楽の融合という視点で掘ってみたい。

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〇 初音ミクの般若心経

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〇 浄土真宗 阿弥陀経 サイバー南無南無

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さてさて。
ここまで着ましたら、今度はどんどん少数民族の信仰の音楽や歌まで掘りたくなるわけだけど、キリがないので、今日はここまで。

今度は「信仰」に縛らないで民族音楽でも掘ってみようかな。

(おわり)

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