主人公（♂）の恋愛対象となる女性が、父親の再婚相手の娘で同居を始める系のやつです。
ちなみに、タイトルの「ドメスティック」は「家庭内の」という意味で、DVの話ではない。

「家庭内の彼女」と言っても、家の中に可愛い女の子が二人いてエロい事ばっかするようなお話とは違うんですよ。
思いのほかエグいのです。
結構なドロ沼劇なので、そういうのがお好きな人にはお勧めです。

このお話の感想を書くにあたって登場人物の立ち位置を書かないといけなくて、物語の初期設定をこの下に書きます。
設定を先に知りたくない人は、ここまでで記事を閉じてね。

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この物語は、冒頭で書いたように、漫画の世界ではよくある、親の再婚相手の連れ子と恋しちゃう系です。

主人公の夏生くんは、高校生。学校の英語教師 陽菜に叶わぬ恋をしてます。
で、その気持ちをふっきりたい夏生くんは、ある日合コンに参加して知り合ったちょっと変わった女の子・瑠衣と成り行きでエッチしてしまいます。

この辺は物語の紹介文で書いてあって、高校生なのにキスもしないようなラブストーリーに辟易としていた私は、俄然興味を持ったのでした。

で、ここからが、あり得ない設定なんだけど、夏生くんは幼いころに母親を亡くし父親と二人で生きてきました。
そんな父親からある日再婚することを告げられます。

で、新しい家族に会いに行くと、なんと父親の新しい妻となる人の娘が、英語教師 陽菜と、エッチしちゃった瑠衣だったのです。
この二人、姉妹だったんすね。

わかります？ ここには 3つの偶然が重なっています。

1. 父親の再婚相手の娘が、自分が憧れている学校の先生だった。

2. 父親の再婚相手の娘が、たまたま成り行きでエッチした相手だった。

3. 自分が憧れている先生と、たまたまエッチした相手が姉妹だった。

私はこれまでの人生の中で信じられないような偶然の一致…シンクロニシティをいつくも体験したことがあります。
なので、この3つのうちのどれから1つくらいだったら実際にもあり得ると思うのです。

なんだけど、これ3つ同時はねぇだろう…とさすがに思うんですよね。。。

だがしかし！ このお話のすごいところは、そんなことはどうでもいいくらいに人物描写がリアルなのだった！！

これは私の勝手な意見なんだけど、物語って、その中にいる人物が動かしていくって思うのですよ。
だから、どんなにファンタジーな物語であっても、人物の心情にリアリティがないと、なんか物語に入って行きにくかったりします。

そういう観点で言うと、『ドメスティックな彼女』は人物の心情がすばらしくリアルに描かれてるなって思ったんです。
みんなの妄想を満足させてくれる単にエロいだけのお話じゃない。

ここから私の勝手な人物分析です。参考程度に…。

まずは、主人公の夏生が憧れている高校教師の陽菜なんだけど、主人公目線ではすごく大人でいい子に描かれているけど、実はめっちゃ怖い…闇が深い…という点。
自分でも押し込めているどす黒い本心が彼女にはある…って私は見てしまった。そんで、家族の前でもいい子を演じている…そんな印象を受けました。

そんで、そんな陽菜の妹の瑠衣は、感情が読み取りにくく、初対面の夏生にセックスとはどういうものか知りたいからしてくれって無表情で頼むくらいに変わっている。
男の子からしたら、こういう女の子はちょっと怖いのかもしれない。肉体関係を持ったのに塩対応だし。だけど、それは単純に自分の感情や相手の感情をくみ取りにくい性質なだけで、実は裏表のない素直な子なんじゃないの？って私は思いました。
私は瑠衣推しだぞ夏生くん！

こんな両極端な姉妹に振り回される主人公の夏生は、本当にごく普通の男子高校生って感じで、人を愛するということがどういうことなのか、これからいろいろ体験して知って行くところなのかな。
目先の肉体的な欲望と愛を混同している風なところが本当にミドルティーンって感じでよいです。

そんな夏生くんは小説家を目指していて、そっちの話も並行して進んでいきって青春もあります。

他にも面白いキャラクターいろいろ出てきます。

アニメは途中で終っているので続きが気になってはいる…。

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アニメ『ドメスティックな彼女』が好きならこれも好き？

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