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人は、色々な事情で生きている

紙面を覗き込んでいたら、
テレビドラマの中のセリフが、
紹介されていた。

新米宅配員さん、
大量の荷物を時間内に配達したいのに、
クレームがあったりで、
ふて腐れる。

そうしたら、
「何故荷物が増えているか分かるか」と、
先輩に問われる。
コロナのせいだと答えると、
怒鳴られた。

「みんな生きんのに必死なんや。
数の問題ちゃうぞ。
一個一個が切実なんや」
ベテラン先輩の言葉。

こんなやりとり。

「待つ人も、
届ける人もとっくに腹を括ってる」

自分、
久しぶりで身に染みた言葉だった。

世の中、
毎日、毎日。
色々な事件や出来事が起こるけれど。
その度に、
一喜一憂している自分がいる。
ジムでの先輩の言葉にも、
その都度、
気になったりしている。

まだ、まだ。
くくれていない自分がいる。

この前、
3ヶ月ぶりぐらいで美容院へ。
オーナーが言っていた。
2世帯住宅で、
上に息子さん家族で、
1階に自分たちが住んでいるらしい。
ところが、
お嫁さんは、
何かがあると実家を頼るらしい。

上と下では大変だなぁ。
距離を置かないと、
息が詰まるかもしれない。

そのせいかどうか、
他の2人のお嬢さんの旦那さんの、
田舎あたりへ、
この夏は旅をしたとか。
理想的ではあるけれど、
受け入れるご実家も、
気を使うかも。

我が家はと言うと。
2人の息子たちには家族がいる。
お嫁さんは、
秋田に、
青森。

青森の彼女は、
今年、
もう2回ほど帰省をしている。
そして、
夏休みには、
お兄さん家族が来たとか。

自分たちはと言うと、
お声がかかれば出向くが。
ゆっくりとくつろいだ記憶もないくらいの距離感。

それでも、
黙って見守る。

こんなことを書いている自分。
多分、
どこかに寂しさも感じ、
気になっているからなのだが。
こんなことも、
腹を括れていないからか。

それならと言うわけでもないが、
登山に気持ちが向く。
些細なことを、
気にしている自分も嫌なので。
山で、
気持ちを切り替えて、
明日に向かいたいから。

幸い、
今のところ、
夫殿も元気なので。
自分たちの生活を、
自分たちのやりたいことを、
やや、
優先している。
来年のことは分からない、
それなら、
元気な時に、
行っておきたい山がある。

家族関係も、
ドラマのようにはいかない。
でも、
現実の中でも、
上手に付き合っている方もいる。

そうかって、
中々見習えない自分がいる。

「いざとなったら、連絡してね」
そして、
彼女(お嫁さん)からは、
「いつでも、言ってくださいね」
そんな風にフォローの言葉が。

程よい距離感で、
気を使わずに。
でも、
誘われたら出向く。
自分たちには、
そのぐらいの距離感が合っている。

そういえば、
ある精神科の先生が、
最近注目されている。
「祖父母になったら、
孫の面倒を見てなんて考えずに、
わがままなぐらい、
自分たちの時間を、
大切にした方がいい」

なるほど。
何だか、
肩から力が抜けていく感じ。
もうしばらく、
わがままながらも、
山へ行かせてもらうつもり。

今更、
思い出作りでもなく。
今の今を生きることが、
明日の自分たちへと、
繋がってゆく。
そんな気持ちだから。

人は、
みんな、色々な事情を抱えて、
生きている。

ありがとうございました。



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