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別に売れなくてもいいのだよ

ゲームを作る。
別に売れるものを狙うわけではない。ここは重要なポイントだ。
あくまでハイスペックPCの有効活用と自己満足が目標である。ここは重要なポイントなんだ。
ゲームの終着点、最終形態はほぼ決定している。
頭の中で考えてきたことを、こうして文字に起こす作業も楽しいものだなあ。時間を忘れちゃうよ~。
なんて考えながら今、冷凍食品を温めている。

さて、何を作りたいかを発表してしまおう。

『太閤立志伝形式で水滸伝のゲームを作りたい』

皆さんは、太閤立志伝(https://www.gamecity.ne.jp/taikou5dx/)というゲームを御存じだろうか。
太閤である。戦国時代である。
そう、主人公は秀吉。
…だった。
過去形だよ。
とも言うのも、2024年時点の最新版である太閤立志伝Ⅴ DXにおける主人公は、秀吉だけではないのだ。
登場する人物のほぼすべてをプレイヤーキャラクターとして選べてしまう、戦国時代におけるまさに神ゲーなのだ!

太閤立志伝はKOEIのゲームなのだが、水滸伝はおろか、太閤立志伝も続編の話が一向に出てこない。
絶対にファンはやきもきしている!!というか完全に諦めに入っている!!
そこで私が新しい水滸伝を作り出すのだ、くくく、これは面白いことになるぞ。ワクワクさんだぜ!

なんて一人で一人の部屋で思いを馳せる、そのキモさに気づき客観視しつつも、いいやこれもゲーム開発者の第一歩、誰もが通る道じゃろ?とかなんとか心を鎮めようと必死である。
そんなおっさんが部屋で一人である。

でね?今作るならやっぱりこれしかないよね?
3Dの広大な中華世界を自由に闊歩し、多くの好漢と交わり、仇敵である高俅(悪い人)を叩く!これで徽宗皇帝も一安心!やったぜ!!

じゃそれにはまず~
こんな能力値の設定が必要だよね~
最初の主人公といえば林冲。仁義の人だよな~
で、そうそう、主人公はやっぱり罪人とか無法者になるのが水滸伝なわけ~
そうなるとだよ、集落にほど近いところに山賽(根城)を作わけさ~
そうそう!まず生きるためには手段を選んではいられない!!山賊にでもなる覚悟は必要だ!!!
(『水滸伝~天命の誓い』ではそんな感じだったし)
いや、ちょっと待てよ、
林冲や楊志みたいなプライドの高い連中は、自ら山賊に身をやつすなんてことはないかもしれないわ…。
うは!新しいアイデアが浮かんできたわ!
この山賊じゃないルート、うまい具合にシナリオに落とし込んだら面白くなりそうだ!
でもまぁ基本はやっぱり山賊に落ちぶれることだよな~、
で、一人で「俺は山賊だぞ!」と意気込んでも誰も相手にしない、そう、仲間が必要だ!
だからといって初めから誰でも仲間にできるわけではない、相応の世間からの評判が必要になるってのはどうだろうか?
そこそこ有名人にならないと相手にされないだろう?そりゃそうだよね~
じゃどうすりゃ評判って上がるだろか?

こうしてあふれ出るのは、アイデアの数々である。
これはもうコンセプトは完成に近いんじゃないか!?
ああ、私には見えるぞ、そんなゲームが誕生する未来が…。

と、一人で、温まった冷凍食品を頬張る。わお、熱い。

その熱さにハッと我に返る。
あふれでたアイデアたち・・・。
こんな風に構想ばかりが膨らみまくるのはゲーム開発初心者にはよくあることらしいとどこかの誰かが言っていたのを思い出し、
そんなドツボにははまらないわよ私は、おほほ
と、冷静になったつもりの自分を自分で褒めながら、高揚した気持ちをここはとぐっと堪え、一旦現実に戻ろ、そう誓うのだった。

とは言えだ、何から手を付けりゃいいんだ?
そもそもゲームエンジンすら選んでいない。
まずはそこからだな、うん。コンビニ飯が高い。


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