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【映画感想】 我は海の子 〜 Captains Courageous(1937年)

なんて優しい漁師のマニュエル…
命懸け、死と隣り合わせの過酷な労働の中で、どうしてそんなふうに生きられるの?

大きな客船から海へ転落したのを、マニュエルに拾われて助かった少年のハーヴェイ。

船の上で一人、祖父の形見の楽器を、自分の心の思うままに弾いて歌っているマニュエルに、「歌は習うもんじゃないか!そんなの変だ!くだらない」とバカにする少年ハーヴェイ。
自分の父親は大金持ちだと自慢するハーヴェイに、祖父はこの楽器を残してくれたし、父は命と生きる術を教えてくれた、それで充分と話すマニュエル。

漁の競争で、勝とうとして卑怯な細工をして、相手を傷つけてしまったハーヴェイが、後悔して、いつものように船の上で歌うマニュエルを、真っ直ぐに見つめていたシーンが、特に好きだった。

マニュエルは独身のまま、海に亡くなったけど、血の繋がり以上のものを残したんだと思った…

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