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屍人荘の殺人

前回の投稿に続き調度良いのでミステリー続きで。 映画館の予告で何度も見かけていた本作。予告からするに美少女探偵vsとある大学のホームズ&ワトソンということが売りになっている様で全く興味がそそられなかったが、お盆休み&浜辺美波が出てるということでレンタルにて鑑賞。 結論から言うと酷かった。 豪華キャストが洋館(本作はコテージ)に閉じ込められて、殺人事件が起きるというのはミステリーの王道。 その展開や、トリック、探偵のキャラクターによって作品の違いが出て面白くなるジャンルだと

    • 9人の翻訳家 囚われたベストセラー

      僕はそんなに勘が良い人間ではないけれど、沢山の映画を観ていると、先の展開が想像が付いてしまう。もちろん、僕の想像なんかとは違う展開を見せてくれる作品も沢山ある。だから映画を観るのは楽しいのだ。 ただ、こんだけの作品があれば、想像を通りの展開、動きをする作品は凄く多い。特にミステリーともなれば、登場人物の人数や、色んな作品で使いふるされてきた展開が多く、なんとなーくの予測が付いてしまうことがほとんどだ。「衝撃の結末!」なんて類いのキャッチコピーは、そうでもないor邪道な物ばかり

      • BOYS

        何度も描かれてきたストーリーだけど、とても繊細で瑞々しくて輝く彼らの美しい青春は素晴らしい。 同性同士の恋愛は障害が多い。誰かにバレないかを恐れたり、シーへルの様に同性に惹かれている事に戸惑って自分の気持ちに素直になれなかったりする。ほんと、その度に何故、普通に恋愛ができないんだろうと感じる。 その反面、同性同士の恋愛は愛情と友情が同時に存在しているのは凄く良いこと、幸せなことに感じる。シーへルとマークの関係な正にこの形。友情と愛情のがあるからこその楽しさがある。ただの愛情

        • ハニー・ボーイ

          シャイア・ラブーフと言えば、『トランス・フォーマー』や『ニンフォマニアック』が思い浮かぶ。 他にも『ウォール・ストリート』や『フューリー』、『チャーリーズエンジェル』等、数々のヒット作品に出演している。 僕のおすすめは、シャイア演じる主人公が隣家を覗き見してたらどうやら隣人が行方不明事件の容疑者なのではないかと疑いを持つ『ディスタービア』だ。 そんなシャイアが元は有名子役だったのは知っている人も多いと思う。 本作はシャイアの子役時代のトラウマと父親との間にある愛情を描いた、全

        屍人荘の殺人

          来る

          ここ数年、日本映画界は空前のアニメ実写ブーム。特にCGを駆使した非現実的な能力を用いた"SFアクション"はここ最近になって増えました。 ハリウッドに比べればその差は一目瞭然ですが、この映画だけは違った。ハリウッドと互角に渡り合える"SFアクションホラー映画"だと僕は感じました。 ちょーーーーー面白かったんです。 正直、ホラー映画としてはそこまでなんです。 確かにじめっとした嫌~な気持ちになったりもします。 でも、そのタイミングでロックなBGMが流れて、そのメロディにのって恐

          透明人間

          『インビジブルマン(原題)』と言えば2000年、2006年に公開された『インビジブル』シリーズが記憶に蘇った。 僕が小学生か中学生だったかの頃にTV録画した物を見た記憶がうっすらとあって、少しエッチなシーンがあった気がする。そんなレベルの知識だったので本作『透明人間』が公開されると聞いた時もどうせ無意味に(偏見だけど)エッチぃシーンが盛り込まれているんだろうなと全く興味がそそられなかった。 ただこのご時世、公開される映画も多くなく、友人との外食も制限され暇なので見に行こう

          透明人間

          暗数殺人

          ”事実は小説より奇なり”とはよく言ったもので、ノンフィクション映画を沢山見ていると「こんなに奇想天外なことが現実に起きているのに、フィクション映画では見たことないな、、、」と思うことが多々ある。 本作もそんな実際にあった事件に着想を得た作品になっている。 ベテラン刑事キム・ヒョンミンは恋人を殺害し逮捕されたカン・テウから「俺は7人殺した。」という自白を受ける。テウはヒョンミンにそれぞれの殺害の仕方や遺体遺棄の仕方を詳しく教え始める。 ヒョンミンは疑いながらも証言通り調べ

          暗数殺人

          カセットテープダイアリーズ

          ブルース・スプリングスティーンの事は知らなかったけど、冒頭にかかる曲で間違いないと確信した。 やっぱり映画に音楽は付き物だし、映像では感じられない感情を音楽は補ってくれる。僕の映画鑑賞を映画体験へと近づかせてくれる。 なによりこの映画で1番それを感じたのはやっぱりあの嵐の夜のシーンだと思う。 嵐の夜というのはどこか非現実的で、+大好きな音楽があればそれはもうまるでその音楽の中にいる気分になれる気がするのは強く共感できた。 ただ途中「ここは実話ベースなのか?」となるミュー

          カセットテープダイアリーズ

          お名前はアドルフ?

          いやー、映画館で笑えるって最高ですよね。 もちろんマスクをして、クスクス笑う程度だけど。 他のお客さんもクスクスと笑っていて尚更楽しかった。 「生まれてくる子供にアドルフと名付ける」というトーマスの発言から数十年来の仲の彼らが論争になり、後半は怒濤の展開に、ラストの全てをかっさらう彼女の怒りの流れはとてもテンポが良くて引き込まれるし沢山笑った。 従来の親戚が集まる系のコメディ映画、上っ面は良い関係を保ちつつ、裏では秘密や恨み、嫉妬、妬みが渦巻きそれが表面に出てなんだか

          お名前はアドルフ?

          SKIN

          大好きな、1番近場のミニシアター、レイトショーで。 何ヵ月ぶりに訪れただろう。下手したら1年経ってるのかもしれない。後でポイントカードを確認してみよう。 赤くふわっふわっの椅子に腰を降ろした瞬間、全身が安心感で包まれた笑 やっぱりこの映画館が好きだなぁ。 過激なレイシストがあるシングルマザーとその娘たちに出逢い改心していく『SKIN』。 ジェイミー・ベルの演技が本当に素晴らしかった。当たり前だけど、まるで僕の知るジェイミー・ベルじゃなかった。 自分と違うからという

          WAVES

          約、4か月ぶりの映画館での映画鑑賞をしました。 やっぱり映画館は素晴らしいですね。劇場に広がるポップコーンの匂い、薄暗いエスカレーター、ストロークの先に現れるスクリーン。何もかもが愛おしかったです。 4ヶ月ぶりに映画館での鑑賞となった作品は『WAVES』。 偶然にも音楽と様々な色に溢れていたこの映画は映画館鑑賞にとても合う作でした。 前半は幸せな日々から転落していくタイラーの目線。 後半はタイラーの起こした悲劇によって、日常が変わってしまったエムの目線と、とてもボリ

          THE BOOK OF HENRY

          楽しみに待っていた本作。 劇場での観賞は叶わなかったけどNetflixにて配信されたので観賞。 誰もが認める天才少年のヘンリー。そんな兄の事が大好きなピーター。シングルマザーとして奮闘するもヘンリーにお世話されがちなスーザン。隣に住むヘンリーの同級生クリスティーナ。 ヘンリーはクリスティーナの異変に気付きなんとか助けようとするもヘンリーは病に倒れてしまう。 ヘンリーは悲しみに暮れるスーザンにクリスティーナを助ける事を遺言と残す。 映画として凄くテンポが良い! 前半はクスッ

          THE BOOK OF HENRY