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【知財塾】明細書作成ゼミ(機械)の感想


こちらの記事は、実際にゼミに参加された受講生( @odake0819 さん)に寄稿いただきました。知財塾ゼミへの参加をご検討されている方の参考になりましたら幸いです。
本ゼミは終了しておりますが、演習問題とゼミ動画のセットを、WEBサイトにおいて引き続き販売しております。ご興味がある方は、ページ最下部のリンクよりご確認ください。

1.はじめに

この度、知財塾の明細書作成ゼミ(機械)(以下、単に「ゼミ」とします)を受講したodake0819と申します。
現在私は、化学メーカで工場設備に利用する装置の設計業務に携わっており、知財業務への転属又は転職を見据えて弁理士試験に挑戦しています。そのため、私は本講義を実務未経験者の立場で受講しております。主に未経験であることを理由としてゼミの受講を迷われている方の一助になればと考え、感想等を述べさせていただきます。

2.受講の動機

①受講タイミング
2021年度の弁理士試験は、7月に短答試験があり、8月に論文式試験の日程となっていました。どの予備校も論文式試験の合否判定が出るまでは上級者向けのゼミ等は開催されません。そのため9月から12月まではいわゆる自習期間となっており、比較的時間の余裕があります。そのタイミングで本ゼミが開講されたためです。
②知り合いのtwitterにおける評価
知り合いの弁理士のツイートをキッカケに、経験者の話を伺ったところいずれも高評価であり口コミが良かったためです。
③自分の現状等
弁理士資格取得後は、企業知財部もしくは事務所を選択することとなります。
事務所で行う主要業務になる特許出願書類作成のイロハを知ることは、上記所属選択の際にプラスに働くと考えました。
結果として、企業知財部を選択し明細書等の作成業務に直接携わらないとしても、企業知財における業務の一つである先行技術のリサーチの際の明細書等の読解及び事務所の作成する明細書等の記載内容の検討に於いて、今回の経験を活かせると判断しました。
また、事務所で働くことを選択するのであれば、実務でゼミの内容はそのまま活かせると判断できます。
以上、①から③までの理由により、今回受講を希望しました。

3.感想

ゼミの内容としては、事例問題1から5までの発明提案書に基づいて、実際の書類作成を演習形式で行う構成となります。事例1、事例2は主に特許請求の範囲の記載及び図面作成を重点的に学び、事例3から事例5までは、明細書作成までを段階的に行う内容となっていました。
講師の方は、受講生のレベルに応じて適切なアドバイスを丁寧にされていました。私はJ - Plat Patの存在も知らず、明細書等にも触れていない状態でしたので、かなり基本的なところから教えていただけました。他方、事務所で長年明細書を作成された方のステップアップを目的に受講された方もいらっしゃりましたが、講師の方はそちらの方にはより高度なアドバイスをされていました。しかしながら、共通して、実務の経験から落としてはならない考え方や明確性なしに該当する項目に関しては、入念に指摘いただけました。
また、本業都合により受講できなかった場合や指摘を受けることで全面的に手直しが必要になった際も、講義期間内はSNSにて質問等を受け付けてもらえる体制となっていました。
以上から、少人数ゼミであるため、本人の力量に応じた対応を行っていただける点、及び講義後も質問事項があれば、適宜対応いただける点が素晴らしいと感じました。
また、私と同様に実務経験があまりない方は「競争力を高める機械系明細書の書き方(知財実務シリーズ) 出版元:発明推進協会」を事前に準備して臨めば、本講義を有意義に活用できると考えます。
私は「本講義の課題作成の際に本書を参照し、完成した課題演習を講師の方にレビューいただき、修正して形にする」方法でゼミを進めましたが、書き方が上達したと実感できました。
ちなみに知財塾の参考図書に挙げられていたことから、本講義開始前に購入し事前に内容を確認しましたが、その際は理解が出来ませんでした。演習と併せて読み進めることが大事であると考えます。

4.おわりに

本ゼミは週1回の講義を3月に渡り受講する形式となっております。当然、実務未経験者がゼロから完璧な明細書等を書けるまでには至らないかもしれません。しかし、その道のプロである講師の方から明細書等作成の骨子となる考え方を学ぶことができたため、これからの経験を積む正しい基礎が出来たと考えます。少なくとも、私は講義を受ける前には理解ができなかった「競争力を高める機械系明細書の書き方」を読み進め、参考にしながら明細書等を形にできる力は身に付きました。あと単純に知財界隈で働く異業種の方や事務所の方と交流を持てるのは楽しかったです。
どのような仕事でも言えますが、実務に関して適切に学べるかは上司との巡り合わせで決まると考えています。そんな中、当業者の方が指導者として適切であると選んだ講師の方に、数ヵ月に渡りそのノウハウを指導いただける機会は稀有であると考えます。

以上、感想を述べましたが参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
本ゼミは終了しておりますが、ゼミに使用した演習問題とゼミ動画のセット(自主演習コース)を、WEBサイトにおいて引き続き販売しております。詳細は、以下のリンクからご覧ください。
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