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映画ポスターで大喜利

故・中島らもが、かつて酷評した警視庁の啓蒙ポスター。
「覚せい剤打たずに、ホームラン打とう!」
そこから四半世紀もたとうというが、警察関係のポスターセンスは、まったく変わることなく、潔いほどつき進んでいる。特にロードショー映画とのタイアップポスターが登場しはじめたことから、そのコピーセンスがさらに開花した。

もはや映画作品にいかにして啓蒙的な内容をからめるか。かなり無理のある警察大喜利のような様相を呈している。

街で見かけるたびに、せっせと収集してきたので、今回とくにアレなのをご紹介します。

まずは軽めのものから。

ゼブラーマンZ

白黒つけるで犯罪撲滅。

安直な関西弁でオリジナリティーを加味。

お次は「ウルヴァリン」。

「この男にも許されない!ダガーナイフ所持禁止」

警視庁にかかると爪もナイフも一緒くた。刃渡りが重要なようです。しかし飛ぶ取り落とすヒュー・ジャックマンが、日本で結果的にB級広告に出ているという事を、彼のエージェントは知っているか心配になる。


「インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国」より

「違法と秘宝は大違い! 違法運転には“インディ”のムチが飛ぶ!!」

ちょうど改正道路交通法の施行時期にあわせたので、数ある違法行為の中でも、運転関係にのみ目を光らせるインディ。


次は「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」より。

「神話の時代も、現在も、許されることではありません。 万引きは犯罪です」

スケールの大きさと犯罪規模の手近さが、ひどくアンバランス。いや、訴えかけることは大事ですよ。大事。

しかしなあ。神話時代にさかのぼると、ゼウス自らかなり許されざる事してるはずなんだけど。

次も同じく「パーシー・ジャクソン」から。

「メドゥーサがきみをねらっている! つれていかれそうになったら大声をだすんだ!」

石になる!石になる!

メドゥーサが口裂け女レベルになりました。

にしても敵の強さに対して対抗策が弱すぎ。


最後はアレさ加減が個人的にベストと思う1本。

トランスフォーマー リベンジ

「その駐車あなたはよくてもみんなが困る

交通事故のない大阪にトランスフォームしよう!」

大阪は都市型生命体だったようです。大阪府が折り紙みたいにバタンバタン展開するのを想像。ひっくり返せば路駐の車とかがトミカのようにボロボロ落ちそう。


【おまけ】

猫、きっと熊に1本取られる。


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