\自分自身をみくびらない/ 宝塚市憲法週間記念事業講演会のご案内
16年前、肉体の死に直面した時、これまでの私はすでにあるものの価値に、何一つ気づいていなかったことに、ようやく気づいた。
今、生きていること、呼吸が続いていること、青い空を感じられることが、それが一体どれほどの幸せか。
にも関わらず、私はその後も自分の外側の世界に幸せを求め続けていた。
早く身体を元に戻して、早く社会復帰して、早く人生の第二幕へ。
そのために、必死になってリハビリに励み、身体について学んだ。
3年経って、今度は精神的な死に直面したとき、ようやく自分が、元の身体に戻りたいわけでもなく、元の生活に戻りたいわけでもなく、ただ幸せを感じて生きたいだけだったことに気づいた。
でも当時のわたしは、不幸のどん底の中で身を埋めて生きていて、幸せを感じる力が完全にマヒしてしまっていた。
最初の死から10年ほど経って、ようやく精神の病から抜け出した後も、結局また外側の世界に幸せを求め続けていた。
幸せは外側に求めるものではなく、いつだって自分の内側にあるもの。
そのことに気づき、その幸せにいつでも繋がれるようになったとき、最初の死から13年ほどの月日が経っていた。
あの日の朝、奇跡的に救出されたあと、救急車で運ばれるまでの間、私は広場に寝かされていた。
その時、私は瞼の向こうに、青い空と降り注ぐ太陽の光を感じ、心の底から安らぎと幸せを感じ、目から喜びの涙を流していた。
全身から血が溢れかえり、骨が皮膚から飛び出した身体で、手首には赤いトリアージ•タッグがついていたにも関わらず。
あなたは、自分の外側の世界と内側の世界を明確にわけて
捉えてみたことはありますか
人は、みな自分の外側と内側にふたつの世界を持って生きている。
外側の世界では、日々さまざな出来事が起きている。
私たちはそれらの情報の一部を五感を通して受けとり続けている。
目の前に広がるお花畑の鮮やかな花の色、甘い香り、風で花と花が擦れあう音。また花びらに触れると、そこには花びらの質感がある。
一方で私たちの内側の世界は、日々感じたり、解釈したりして生きている。
目の前のお花畑に「ああ、なんて美しいんだろう」と心がゆるみ、
その香りと共に、ふっと小さい頃おばあちゃんと一緒にみたお花畑を思い出し、胸がじわっとあったかくなり
はたまた「この時期は、伊丹のバラ園にも行かなくちゃ」と週末のスケジュールが気になり始めるといったように。
それらは全て目には見えないけれど、自分の外側ではなく内側で起きている。
あの日、大事故という「まさか」の出来事に遭遇し、その瞬間から私の内側の世界は時に大きく乱れ、時に沈黙し続けた。
あれから10数年、内側の世界を探求し続けて、ようやく気づいたことの一つは、自分の内側にある痛みや苦しみを取り除いてあげられるのは、結局のところ自分しかいないということ。
それは言い換えると、自分の内側の世界の平安は、いつだって自分自身で取り戻してあげられるということ。
そう。人は、いつだって自分が自分を幸せにする力を持っている。これはわたしに限った話ではなく、人として生まれてきた人すべてに。
自分を幸せにしてあげたいなら、そんな自分を無条件に信じること。自分自身をみくびらないこと。
☘️宝塚市憲法週間記念事業講演会☘️
まさかを生き抜く「気づきのカ」
JR脱線事故で生死をさまよったセラピストが語る「幸せに生きるヒント」
いのちの講演家/セラピスト
浅野 千通子
●5月20日(金)
●開演 13:30〜15:00(開場13:00)
●会場 宝塚市立東公民館ホール
申込不要 当日先着70名
手話通訳・要約筆記あり
※後日アーカイブを観たい方は、こちらから申し込みが可能です。アーカイブ申し込みは終了していますが、私が個人的にお送りすることは
可能です。ご覧になりたい方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
16年前に起きた未曾有の大事故からの日々を通して気づいた、自分を幸せにする力について、またその力をどうやって養っていくかについてもお話します。
最近は一般の方向けに講演することはほとんどないので、ピンときた方は是非。割とマニアックな場所ですが、直接会場でお会いできると嬉しいです.
当日は、できるだけ皆さんにリラックスして聴いていただけるよう、前後にワークを取り入れたいと思っています。
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