2021年6月13日の読売新聞日曜版より

ニッポン絵ものがたり 鮮斎永濯「小学入門教授図解第七」


「五十音図と山代温泉」(藤原善晴)〈学校で五十音図を学び始めたのは明治時代。(…)大東文化大学の山口謠司教授は「五十音図を現在のものとほとんど変わらない状態に整えたのは、平安時代の1093年に明覚が著した書物『反音作法』でした」と指摘する。〉

〈明覚は、インドの仏教経典で使われていたサンスクリット語の発音を研究するうち、日本語の母音が、「あいうえお」だけで十分であると気づく。これと子音を組み合わせ、五十音図を作った。〉諸々驚き過ぎた。平安時代に母音子音の観念があったなんて。五十音図の合理性は近代的と思っていたが。

 私自身、ローマ字表記された五十音図を見て初めて、日本語の母音子音が理解出来たので、五十音図そのものも近代のものかと思ってた。本当に驚きました……。ド派手な錦絵風の 絵にも惹かれた。

2021.6.13.Twitterより編集再掲