『本學のスゝメ』を読んで
「K君も燿盌の水を飲みましたよ。覚悟するように言いました…」
これは、初めて山口隆之先生の講義を聞いた、今年の節分の日にポロリと漏らされた言葉。
「あらためて飲んでもらいました。こんなことをしていたら必ず内部分裂を起こすと…」
これは先週に聞いたことです。
後半部分は、いつの時点で言ったものか…分かりませんが、何にしろ山口先生も憂慮していらっしゃることが窺えました。
私はK氏が看板を背負っている某政党に対し、資金とエネルギーの流れを断つ意味で離れました。
私自身が内部にいて改善する働きが出来ないことも明白であったためでもあります。
そして、殆ど完全に諦めておりました。
政治に関しては、仕切り直しというか…
正直なところ、途方に暮れる思いというか、絶望感のようなものも持っていたりします。
よって今は政治のことではないところで心血を注ごうと、本来私が出来ることにしっかりと生きようと、或いは政党の枠組みとは関係なく、沢山の人に会い、繋がっていこう、本当に楽しいと思うことだけして行こうと心に決めて動いております。
某政党は小さな失敗を繰り返しているということではなく、致命的な勘違いをしているのだと、或いは確信犯で“上層部”(本来そんなものはないと思われたのだけれど、実際にはそれを“一時的に仮設”して運営をしていることで、そのような現実が進行している)がのさばっているのだという結論に至りました。
ここへきて、個人的に仲間になろうとしている方の著書を拝読し、某政党についての観察が甘いように感じて意気が下がりました。
とはいえ、某政党では、この本が製本された時と同じくらいの時期にさまざまなことが明るみに出てきたこともあり、著者がそれについて現在どのように考えているかは定かではありません。
ただ、今後関係者と講演会を催すと聞いており、距離を取りながら、と感じるところです。
しかし考えてみれば、私は既に親しんでいる他の仲間とも各論にしても意見の違いがあることは承知しているところですし、これは某政党界隈に限ったことではないのです。
私自身、親和力が高いからといって意見が同じということはなく、寧ろ違いがあるところにクチカミ酒を醸して直会をするような文化がまだかろうじて残っているようないないような…少なくとも感覚的に理解出来る人たちが今もいて、私もそうかそうか、それだと感心しているのだから…
悪戯に落ち込んだり詰まらなく思うことなく、話をしに行けばいいとは思うのです。
本を読み進め、終盤にあたり…
ここに書きながら以上のようなことを考えました。
非常に読み応えのある本です。
著者の尾刀倭さんは「社会学的に書きすぎて読む人が眠くなっても困るし小説のような形で書いた」とおっしゃっていたような気がしますが(定かではありませんので気になる方はご自身でお確かめください)、内容は社会学的な部分が大半を占めているように感じました。
面白いので是非ご一読ください。
これを機にさまざまな方の智恵と敬意のある、意見や講義などを聞きたいとも思います。
ちなみになぜ先週に催された山口先生を囲む合宿の話と、この本の感想が交差したかと言いますと、二日目にご著者によるお話があったからです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?