発達でも夜職は出来る

 キラキラしたものが好きな血まみれです。カラスといい勝負です。
そして、今日も安定の酔いどれです。

ワタクシ見た目がずっとギャル系だったらしく、夜職が未経験の時から夜職なの?とよく聞かれていました。

チャラそうだから?化粧が濃いから?派手だから?まあ、金髪巻き髪つけまつげ…ネイルや15cmハイヒールを愛用していたこともありました。
なので、国家資格を持っていると言うと十中八九は疑われます。ギャップ!!!
ちなみに、学生時代はクラスメイトから話しかけられて返事するだけでいい人認定をされていました。
どれだけ見た目で損をしていたのでしょう?


さて、今回は夜のお仕事についてのお話です。
私はガールズバーやラウンジなどの飲み屋歴がありますが、大体は週1〜3で終電上がりのため、頭数合わせのヘルプ要員なキャストでした。
ヘルプというのは、指名の女の子がいるお客さんの席で、その指名を貰っている女の子をサポートする役割です。

まあ、周りが見えていないのでヘルプとしても役立たずなんですけどねw
でも、ヘルプばかり付いているとお客さんが来ない時は早上がりさせられたり、指名を貰っている女の子やお客さんからの当たりがキツかったりします。

酔っているお客さんからは暴言を吐かれたり、女の子からはやたらとマウントを取られたり…。


そんなこんなでヘルプにつく事が苦痛になって、出勤毎に胃痛を起こす様になりました。
どれだけメンタルがお豆腐なんでしょう。

なので、自分のお客さんを掴むようになりました。
売上が欲しいというよりも、いかにストレスなく時給を稼ぐか!に重点を起きました。

その結果…
細いもののお願いしたら週1で来てくれる方
営業とか嫌だわー、(家で何もする事ないけど)お店は行かないわー、とツンデレを発揮するが月2で来てくれる方
予定が合えば最低月1で来てくれて気前がいい方
2.3ヶ月に1回だけど同伴で気前がいい方
団体でいつも1.2ヶ月に1回来てくれる方
などを掴む事が出来ました。

私は美人でもモデル体型でも華やかなタイプでもありません。
たまたまお店の雰囲気や客層と私のキャラが浮かず埋もれずでマッチしたのは大きいと思います。


ただ空気を読めないという致命的な弱点があるので、お客さん対私という2人きりの空間を作ることに専念していました。
といっても、彼氏だと錯覚させていた訳ではないので、"友達以上恋人未満"な対応をしていました。
飲み屋なので、気に入って頂ける事が第一なのですが、友達レベルだと空気が読めないことでお客さんを怒らせてしまう事もあります。
ですが、自分が"いいな、付き合いたいな"と思っている相手に対しては、なかなか怒れないものです。
なので、そこを利用して甘えるところは甘える、仕事をする場面では仕事をする、事を意識していました。

基本的に私は10歳以上年上の方に好かれやすいので、時には無知なフリをして、時には理論立てて話をしていました。
あとは、発達障害である事は言わないにしても、空気を読むことが"下手くそ"だと伝えていました。

空気が"読めない"でもなく、(読むことが)"出来ない"でもなく"苦手"でもなく、"下手くそ"なんだ!と伝えていました。
悪気はない、努力はしている、でも上手くいかない、そんなニュアンスが1番伝わりやすいと思ったのです。

もちろん、相手の行動はきちんと観察しておりいつもと違うパターンだった時は、相手にきちんと確認をします。
そういう空気が読めない子が嫌いな人は、元から私のことを気に入らないのですが、折角相手が気に入ってくれたことを無駄にせず、丁寧に相手との関係性を築くことで、ヘルプ要員だった私も気づけばお店に閑古鳥が鳴いている時に、お客さんを呼べるまでになりました。


ちなみに、私は人見知りでアルコールが入らないと、知らない人とは話せないタイプです。
連絡も毎日とっているお客さんも居ないレベルで面倒臭がりです。


ですが、夜職ではお客さんとは距離が近い対人関係なのに、女の子同士はライバルであり戦友であり、僻みの対象ともなり得ます。
時には女の子などスタッフとケンカしたりする事もあります。

私は対人関係がとても苦手ですが、自分の居心地がいい距離感を把握して相手にそれを伝えてみて、受け入れてくれる人とだけ関係を築いていこうと、夜職を長く経験して学べました。

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