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攻殻機動隊 SAC_2045

攻殻機動隊は押井守監督版が一番おもしろかった。次が、s.a.c.のシーズン1。その後は徐々につまらなくなっていく。
本作もつまらない。まずなによりも最悪だと思ったのが、3DCG。テスト映像みたいなのがそのまま使われている。表情の変化もないから、ギャグを言ってもおもしろくない。ドロヘドロはうまく処理していた。
ストーリーについては、前半はよくわからなかった。
後半は、中学生が考え出したプログラムが殺人につながっている。その中学生が、国家転覆を狙ったテロリストになりうるということで公安9課が乗り出す。というもの。
ポストヒューマンってなんぞやというのと、サステナブルウォーとはなんぞやっていうのがよくわからない。
最初に世界の通貨価値が不安定云々という設定が提示されていたが、最後は陰キャの中学生がなぜ殺人ソフトを考えたのか、みたいな話になっていた。
攻殻機動隊はシリーズが進むにつれて、ブロックバスタームービーというか、安定したヒットコンテンツになってきた。もちろんそれは作品の質であったり、広告の成果であったりするのだが、本作について言えばたとえばメタリカのような大物ロックバンドが、今までの流れに乗っかったアルバムを出したようなものだと思う。挑戦的な気持ちを忘れ、できあがった曲をただ録音して、自分たちはかっこいいと思って満足している。そんな感じだ。熱烈なファンはさすが攻殻機動隊だ、今までで一番の出来栄えだと絶賛しているが、ライトなファンや、いままで攻殻機動隊を観たことがない人がどう感じるのだろう。
ネットのレビューを見ると好評が見受けられる。しかし、どういう人がレビューを書いているのだろう。攻殻機動隊を知らない人、はじめて観た人、それほどのファンでもない人がどういう感想を抱いたのだろう。
そういったことを踏まえて続編を作ってもらいたいものだ。

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