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寝っ転がれる学校図書館ができた!!

「子供たちがごろんと寝っ転がって、本が読める場所がほしいのです。」
「ゆったり、まったり、絵本を楽しめるといいな。」
そんな図書館担当の二人の先生の言葉がきっかけで動き出したこのプロジェクト。
名付けて「図書館改造計画」是非ご覧下さい!!
 
1,   第2図書館計画始動 開館は一ヶ月後!
年度初めに盛り上がったものの、何もできないまま、夏休みも終わりになるころ、これではいけないと思い、PTAに相談しました。
「第2図書館を作りたいので手伝ってほしい。」
 この一言に「いいですよ。一緒にやりましょう。」と嬉しい言葉をいただき、どこにどう作るか話し合って則決。
(1)1ヶ月後の9月25日(月)を開館日とする。
(2)今の図書館の向かいの空き教室を第2図書館とする。
(3)子供たちが ゆったりとできるよう寝っ転がれる空間を作る。
(4)絵本中心の本棚にする。
 
2,  巻き込む力で他人事から自分事に
(1) 5年生の子供たちが、児童会室だった部屋の荷物を全て運んでくれました。
(2) 3年生の子供たちが、第2図書館に絵本を運んできてくれました。
(3) PTAの方々が、絵本を50音順に整理してくれました。これで本棚に入れる順は完了です。
(4) 大工でもある町内会長さんが、本棚の上半分を電動のこぎりで切って低い本棚に造り替えて下さいました。
(5) 図書委員会の子供たちが、低い本棚を白いペンキで塗ってくれました。ペンキ初体験の子も多くて賑やかに楽しみながら取り組めました。
(6) PTAおやじの会のメンバーとその家族が、本棚や壁を白いペンキできれいに塗り替えてくれました。壁は手塗りで仕上げたので、ぬくもりの溢れる白壁の第2図書館となりました。
(7) PTA図書委員会の方々がカーテンやクッション長椅子などを調達・修理して下さいました。おかげでくつろげる雰囲気が出てきました。
 
  これらの出来事が目まぐるしく進んでいきました。隣の教室の2年生の子供たちはもちろん、全校の子供たちが、休み時間に通る度
「一体どうなるんだろう。」
「ええ、ホントに壁をぬり替えている。おもしろそう。」
と何度も改造中の第2図書館を覗いていきました。
 実はこれもねらいの1つ。だんだんできていく様子を目の当たりにすることで、「ドキドキやわくわく」も生まれます。図書館改造計画が他人事から自分事になっていきます。
 たくさんの人が改造に関わることで「自分も関わった図書館」になり、愛着も出てきました。
 
3,  別動隊の計画もcomplete で開館準備完了
改造計画の準備を進めながら、別働隊も動いていました。それは、カーペットとイス、壁掛け時計の準備です。
 PTAと協議して、ウレタン製のジョイントカーペットにしました。木の床の上に広げるとまるで別世界のようになりました。また、イスは座面にクッションのついたカラフルでかわいいイスを10脚用意できました。どちらもPTA予算で購入していただきました。有難かったです。カーペットとイスが揃ったのは開館の直前の金曜日。ギリギリセーフ。さらに、壁掛け時計は、馬場のぼるさんの「11ぴきのねこ」をモチーフにした可愛いデザインです。みんなが見やすい場所に設置して、なんだかいい感じ。
 
4,開館! 大盛況!!
 中休みも昼休みも子供たちでごった返す第2図書館。
「6年生と1年生が一緒になって、カーペットに大型絵本を広げる」
「寝っ転がって友だちと一緒に絵本を読む」
「長椅子に座ってクッションを抱っこしながら黙々と本を読む」
「小上がりに三人一緒に寝そべって、ただただぼーっとしている」
「靴を脱いでカーペットの感触を楽しみながら本を広げる」
 
 本当に思い思いに第2図書館を思い思いに楽しんでくれています。来館者が増えると、当たり前のように貸出冊数も増えてきました。子供たちの生活に本が身近なものになってくれたようです。
 
5,日本一の学校図書館を目指して
 12月に児童文学評論家の赤木かん子さんに来校いただき、第2図書館を紹介したところ、記念に可愛いネズミのぬいぐるみをプレゼントしていただきました。あわせて、蔵書を確認し、これからの学校図書館に必要な自然科学のブックリストも教えていただきました。もともとある第1図書館の整備も必要なので、さらに子供たちにとって居心地の良い、行きたくなる、読みたい本がある、そんな学校図書館が理想です。
 そのためには、学校だけでは難しいので,今後もPTAや地域の応援をいただきながら、日本一の学校図書館を目指します。
                                                                                                            大賀重樹

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