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良い問いとはどんなもの?(前編)

答えはありふれている。問いこそが重要なのだ!という言葉を耳にすることが増えてきた。

答えを「ソリューション」に、問いを「課題」に置き換えてみると、つまり現代は「ソリューションに対して課題が足りない」ということだ。

昭和や平成までは特に、分かりやすい課題がたくさんあってソリューションが不足していたので、どんどんソリューションを生み出せばOK。夏が暑ければエアコンを製造すればよかった。シンプルでしたね。

ソリューションと課題はセットになってこそ価値が生まれる。だから、相対的に少ない課題の方を見つけなきゃ、価値が生み出されない。

そして、価値が生み出されなければ企業は競争から抜け出せず、個人は仕事に意味を見いだせない。

そう、だから、もっと課題を!もっと問いを!ということになる。

課題とソリューションがセットになってこそ価値が生まれる、というのは最近だと山口周さんの「ニュータイプの時代」に繰り返し出てくる命題です。


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問いはアンテナの感度を高める

課題と問いは厳密には同じではない。

課題を見つけ出す高感度のアンテナを持つために問いが必要だ、という関係だと思う

ぼーっと生きていたら課題は見つからない。カンタンに見つかる問いは誰かがすでにガッツリ取り組んでいたり、ソリューションが存在したりするからだ。

「どうしてこうなっているんだろう?」
「もしこうしたら、どうなるだろう?」
「どうしたら、これができるだろう?」

こういった問いはアンテナの感度を高めてくれる。あらゆる情報や経験を問いに紐づけて感じたり考えたりすることができる。

情報が溢れている現代では、問いによってアンテナの感度を高める必要があるんじゃないかな、と思っています。

例えば、本屋に行っても、目に入る本のタイトルが少しでも問いに関係があると直感すれば、手にとるようになる。

例えばわたしは「自律分散型コミュニティはどのように維持できるか?」という問いを抱えていたときがありました。そのときは生物学や発酵という現象、ブロックチェーン技術、社会学における贈与の概念など、さまざまなことがらがこの問いに関連しているように感じられました。


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問いは人をつなぐ

また、問いは人の脳を強制的に動かすチカラがある。

「今日の朝は何を食べましたか?」

という問いを向けられたら、誰しも朝ごはんの記憶を掘り起こそうとしてしまう。

だから、この問いのチカラを活用して、人を巻き込んでいくこともできる。自己紹介と同じくらい、自分の問いを言語化しておくことは、人とつながるうえで重要なことだ。

問いが興味深いものであれば、一緒に考えてくれる仲間を作ることもできるだろう。また、問いが独り歩きして、議論を生み出すこともある。


良い問いとは?

この記事のタイトルでもある「良い問い」とはどんなものになるだろうか?問いは、それを立てること以上に、運用して情報を集めたり仲間を集めたりすることが重要だ。

だとすれば、そのような効果の高い問いが「良い問い」だと言える。

自分のアンテナ感度を高め、他人を巻き込んで一緒に考えたくさせる問い。

後編では、具体的にどういったものが良い問いなのか考えてみたい。

後編はまだ書いていないのでなんとも言えませんが、キーワードは「抽象度」「登場人物」「ジレンマ」「当事者性」あたりになりそうな予感です。

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