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終夜測定にて失敗を確信する

私の大学ではNMRの装置は普通1時間しか予約することができず、その上で使った後は1時間空けなければならないという決まりがあります。

つまり、2時間連続で測定するということはできないのです。

しかし、深夜にはこのルールは適用されません。

終夜ならば何時間連続で測定しても良いのです。

この規則はもともとケイ素などの積算回数を稼がないと見えない核を測定するためのものだと思います。

今日、私はこの終夜測定を予約していました。

理由としましては、私の作った化合物の加水分解安定性を見たかったからです。

そのためには系時変化を見なければなりません。

系時変化というのは字の通り、時間でどのような変化をするのかを測定によって追っていくことです。

私の作った化合物は加水分解しやすいので、フレッシュなものを測定しようと考えて、反応直後のものを使用しました。

しかし、1回目の測定を行った際、加水分解していることがわかりました。

というか、測定する前から溶解性が違ったので薄々気づいてはいたんですが。

ショックですね。

系時変化を見れないだけでなく、再現性が取れないことまでわかってしまいました。

まあ、頑張るしかないですね。

といえか、前合成できた時にしっかり系時変化を見ればよかった。

私の実験の手際の悪さまで露呈してしまいました。

自信もなくしますね。

そろそろ中間発表です。

ほぼノーデータで臨むのはきつい。

せめて、何か掴みたいです。

それでは

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