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日報 2023.1.8

今回はちょっと長め。プチタイトルつき。

1月8日(日)そうじのこと。

映画館に行きたいと思っていたけど、なんだか家から出たくなくて、家事や整理整頓をしよう、と思いたつ。洋服が多い〜ってことがずっと気になっているので、断捨離のコツを教えてくれそうな動画を検索。
検索窓に「断捨離」と打ち込みながらも、わたしは断捨離に懐疑的であるし、このことばが好きなわけではない。ただここは素直に、まずは有識者の教えから学びましょう、ということで。
「ミニマリストがやった5つのこと」みたいな動画はピンとこないので飛ばす。(たぶん星が違うし向いてなさすぎて無理)そんな中で気になったのは忙しい編集者さんのお宅を、片付け魔であるスタイリストさんが片付ける、という動画。

BAILAで活躍する親友コンビ、エディターの東原妙子さんとスタイリスト佐藤佳菜子さん(通称サトカナ)の毎年恒例の大掃除にBAILA編集部が密着。 目利き力と卓越したセンスで大人気の東原さんは、実は片付けが大の苦手。 そこで、異常なまでの整理整頓好きの佐藤さんが掃除に来るように。

YouTube動画 概要欄より

散らかしてる側の方が悪びれなくて可愛い。普段のお二人の関係もあって、会話が見てて楽しい。忙しい中でいっぱいのお洋服に囲まれて暮らしてるんだな、と想像できる。減らせばいいってもんじゃないのよな。快適になりたいだけなんだ。

その後、関連動画で出てきたとある業者さんの片付け動画が、今のわたしにめっちゃヒットする。
ゴミ屋敷・不用品回収の専門業者さんなので、苦手な方は見ないでね。ゴミ屋敷や遺品整理も多く扱われているので、割と過酷な環境に身を置いていた方の話だったり、想像以上のゴミや汚れなどが出てくる場合があります。あしからず。

イーブイさんはすごい。ちょっとほんとにすごい。ただ「片付けばいいんだろ」という態度ではなく、依頼者さんに寄り添う。事情や本人の心情を慮って掃除をしていく。そんでもってスピードがすごい。想像した何倍ものスピードで片付けていく。誠意がすごい。使うことばもすごい。「処分」「捨てる」とは言わず、「綺麗にしていきましょう」と表現する。動作や咄嗟のことばは取り繕えないものだと思う。スタッフ全員が気持ちいい対応なのもすごい。浸透しているというか、全員がしっかり同じ考えを持って主体的に動いているのが組織としてもすごい。すごい…(すごいを8回も言っててすごい)

そんなことに感動しつつ、「ゴミ屋敷」になってしまった部屋の持ち主のことを思う。それぞれの事情や背景がある。そこに目を向けないと、ゴミを捨てても、表面を綺麗にしても、たぶん解決しないのだと思う。
イーブイさんは、動画の中で「料理を得意な人、苦手な人がいるように、片付けが苦手な人がいるだけ。何の差もない。散らかしてしまう人のことを責めるのは間違っている。」というようなことを語っていた。この人たちの存在がどんなに多くの人を救うだろう。

と、感動しながら、なぜかめちゃめちゃ掃除が捗る。すごい。

部屋を埋め尽くすほどにモノやゴミがあるお部屋でも、作業し続ければ終わる、ということが動画を見て実感できた。だとしたらわたしの部屋で終わらないわけがない、と勇気が湧いてくる。実際、細かいものをざっくりと入れていた棚の整理がかなり捗った。
動画を流していると一緒に作業しているような気持ちになれて心強い。(イーブイさんは絶対否定しない)

それから、「要るか要らないかわからない」というような曖昧なものを持ち続けてしまうことへのうっすらとした恐怖。まだ早いかもしれないけれど、「遺したくない」と思ってしまう。必要以上に減らさなくてもいいけど、自分で把握できるちょうどいい量にしておきたい。

そんなことを考えながら手を動かして、あっという間に1日が終わった。

わたしに必要だったのは、整理をするノウハウや断捨離のコツというよりも、散らかってしまった部屋やその状態を作ってしまった要因と、心を見つめること、その時間。そんなことに気づかせてくれたイーブイさんはすごい。
たぶん次は、どんな暮らしをしたいか、どんな状態でいたいかを考えて、そのために手を動かす。そして、暮らす。

その暮らしが快適であれば、モノが多くても服がいっぱいでも、別に良いと思う。イーブイさんありがとうございます。就職したいです。

うれちい