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"SUSONO" ここは、やさしい村みたい。

今日はSUSONO(スソノ)のローンチイベントへ行ってきました。

SUSONOとは、「これからの心地よい暮らしや社会についてともに考え、暮らしをもっと楽しむためのコミュニティ」。くわしくはこちらを。

このSUSONOは、佐々木俊尚「21世紀の教養を身につける議論型コミュニティLIFE MAKERS」と松浦弥太郎「くらしのきほん」×「灯台もと暮らし」×「箱庭」のメディア集合体「スチーヴ」が一つになり、より広い分野で、ゆるやかにつながりながら、新しい暮らしの文化圏を作ろうというプロジェクトです。

上記に名前のあがっている方、メディアがどれも日頃ふれている好きなものだったのと、「えられること」「こんなひとにおすすめ」に書いてあることが良かったこともあって、参加することにいたしました。

ちなみにSUSONOのサイトに投稿した、わたしの入会の理由はこちら。

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SUSONOに入会しようと思った理由

●30歳になり、結婚をし、「これからどう生きるか」をよく考えるようになりました。仕事もだいすき。でも、自分が生まれ育ったような自然豊かな場所で暮らしたいという思いもあります。

●自社を、単なる制作会社ではなく、唯一の場所にしたい。そして広報=「自社の良さを伝えるひと」になりたいのです。メディアやコミュニティの運営、勉強したい。

●「場所みたいなひとになりたい」と言い続けているくらい、人が集まる場所に興味があります。以前趣味でカレー屋さんのスタッフをしていました。将来はスナックサチコをやりたい。

●自分がなにが好きなのか、どうして好きなのか。なにを考えているのか。もっと深く考えるきっかけが欲しいと感じていました。(そして仲間やともだち、欲しいなあ。)

●これまでの価値観をどんどん手放したいと感じています。

●活動メンバーの皆さまが、気になるかたばかりでした。

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どんな場所なのかなあ?何するのかなあ?じゃなくて、それを今日会うなかまたちと作っていくんだよなあ。だからこそ、じぶんが何を考えているか知りたい。そのためにまずはみんなと話したい。そんなきもちで、会場へ向かいました。

今日の会場はこちら。HUB Tokyo 。コーヒーがめっちゃおいしかった!


佐々木さんと松浦さん交えたトークセッションではSUSONOがどうして生まれたか、どんな場所にしたいかなどをお話いただきました。印象的だったことばをメモしておきます。
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佐々木さん

●なんかとりあえず会いたいよね。音楽フェスも既存のサロンも目的が違う。儲けや出世ではなく、人生楽しもうよ、みたいな目的のサロンがあってもいい。

●さいきんのネットは弱肉強食すぎる。見てくれている人がいて、もくもくと働いている、みたいなことも大切(ちょっと記憶が曖昧)

●異なる人が、敵対しないで一緒にいるっていいよね。

●「富士下山」。富士山は5合目から下が気持ちいい。裾野って下のほうではなくて、裾野こそが山の本質。

●目的じゃなくて価値観や感覚でつながれるっていいよね。
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松浦さん

●マラソンで大事なのは呼吸。吸うより、吐くが大事。つまりはアウトプットすることが大切。

●いろんなひとと混ざり合うことで自分が変わっていく。変わりたいからひとと会っている。

●ジャーナリストの秋山ちえ子さん「世の中の取り残されている人たちといっしょに仕事をしていきたい」

●愛情不足を探す。たとえばトイレがちょっと汚れている、みんなで使うところがちょっと汚れている、それは愛情不足。

●ちょっと公園のベンチで話そうよ、何話すの?、いや、何もないんだけど話そうよ、みたいなこと。

●何か一つでもいいから熟知していたい。それは何にでも仕事にも役に立つ。たとえばカブトムシでもいい(ここで藤田さん「わたしカブトムシ詳しいです」と言って会場を沸かす。笑 実は藤田さんは高校の友人!)

●まだその熟知しているひとつ、がない人は、見つけていけばいい。それがこのSUSONOという場所だといい。

●「何かに詳しい人の話を聞くのが大好き!」(嬉しそうに)

●共同体。かるい家族。

●ともだちを作る力。「やっぱりともだちが大事じゃないですか」
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鳥井さん

●互いに助け合うけど独立している。

●面白い価値の交換、経済(メモが甘い、、のちほど追記する。)

●たぶんここでは炎上しないから、いいたいことをいえばいい。
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レポートになれていないので、自分が気になったことばだけをまとめました。

話を聞きながら思っていたのは「ここはやさしい村みたい」だということ。

山の裾野にひろがる、ちいさな村。ひとりひとりやりたいことや、すきなことがある。村人は得意なことをしながら協力して生きている。ひとりじゃできなくても、みんなならできるかもしれない。なんとなく同じ山を見ているけれど、依存するわけでもなく、共感を強制するわけでもなく、ゆるく、つながっている。

それから、「何か価値のあることをしなくてはいけない」「儲けを出さなくては行けない」「有益な情報を発信しなければいけない」みたいな強迫観念に支配されすぎていて、どこか息苦しさを感じていたところに、そっと手を差し伸べてくれたような、そんな気持ちになった。仕事ばかりしていると、上述したようなことしか考えなくなる。意味のないこと、価値のないことはしてはいけないのか。意味って?価値って?ただ幸せになろうとしてはいけないのか?

「いいんだよ」

そう言われたような気がした。入会してよかった、と感じる。本当に。
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グループワークでは「SUSONOで何をしたいか」というテーマで6人で話をしました。わたしたちのグループは「スナック」と答えを書きました。

これは「スナックを運営する」ことが目的ではなくて、「まず、スナック的な場所をつくりたい」というような意味合い。

わたしたちのグループにいたメンバーの印象は、「まじめで、働きすぎor働きすぎた。でも暮らしも大切にしたい。転職や結婚など何らかの転機があった。仕事以外での場所を探している。でも、やるなら本気。楽しむ力のあるひとたち」。なんかそんなかんじ。みんなすてきなひとだった。

意味のない話をする場所もほしいよね。大人になると意味のない話をできる場所が減ってしまう。みんな何らかやりたいことがあるはず。それを知るためにもまず話がしたいよね。それが「スナック」。大人たちの受け皿。くだらなくても、意味がなくても、いいじゃないか。そんなかんじ。

もちろんそこから、同じ価値観をもったなかまを見つけ、べつのことにチャレンジするのもいいと思う。わたしは冊子を作ってみたいなとも思ってる。SUSONOの中に編プロができる。スナックができる。バンドができる。いつのまにか村がにぎやかになる。山のふもとが、じんわりあたたかく賑わいだす。

もうすでに「カレースナック」をやろうという話になった。いい出会い。

これは、楽しいぞ。そんな予感を十分に感じてほろよいで帰路につく、すばらしい日でした。

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※TOPの写真はsnapmartで購入しました。那須岳です。

ちなみにSUSONOってめちゃめちゃいいネーミングだし、ロゴもいいと思ってます。誕生秘話もサイトあがってたけれど、他の候補のなかでも断然よくて、さすがだなあと思う。

考案者である森さんがおっしゃっていた「黒磯」はわたしの地元のおとなり。例に出していたカフェも知っている。そのカフェはわたしにとって光なんです。地元といまのわたしをつなぐ光。それも嬉しかったな。




うれちい