ことだまについて

つかうことばで、ひとは、つくられていく。

それくらい、大切なことだと、わかっていたのに。水を飲むのと同じくらい、息を吸うのと同じくらい。それくらい、ことばをつかうというのはひとにとってあたりまえのことで、いのちに直結することなのだと、思っているのに。

最近のわたしは、つかいたくないことばを平気でつかったりしている。そしてそれを、誰かのせいにしようとしてる。発しているのはわたしでしかないのに、そんなことをしています。なんでそんなことになったのかな?

おちゃらけたり、誰かの文句を言ってみたりして、ほんとは言いたくないことや、したくない表現を、自分からしてしまうことがある。そして、そのことばにより、イメージができあがる。ことばはわたしの血となり肉となる。そのことばをつかった時点で、そのことばをつかうような人間にしかなれなくなる。

ここまで感じておりながら、ばかげたことを繰り返してしまうのは、自分のこころよりも、その場がうまくおさまることや、他の何かを優先している臆病さ、弱さでしかないと思う。ポエマーと揶揄されることがあっても、構わないと思えていたのに、やわらかなことばをつかうことを、避けることもある。

もう一度考えたいな、わたしを育ててくれたことばに恥ぬように。何が大切かは、もうわかっているのにな。


うれちい