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2月に読んだ児童文庫と漫画たち


noteを読書日記代わりしたいから、2月に読んだ本をまとめたいなーと思いつつ、3月中旬になっていた。時間の流れ、早いよ。私を置いて、どこに行こうというのだね?

2月はあまり本を読んでないなーって気付いて、ラスト3日くらいにあわてて3冊くらい買い足して、読書数を稼いだ。児童文庫は短時間で読めるから、読書数を稼ぐにはもってこいだ。

読む時は意識してなかったけど、色んなレーベルの本が並んでいるとカラフルでかわいいね!


【2月に読んだ本】

・『総長さま、溺愛中につき。①/*あいら*先生』
・『相方なんかになりません!①②/遠山彼方先生』
・『ひなたとひかり①/高杉六花先生』
・『100億円求人/あんのまる先生』
・『サバイバー‼︎① /あさばみゆき先生』
・『霧尾ファンクラブ②③/地球のお魚ぽんちゃん先生』


(注意! 以下ネタバレを含みます!)








『総長さま、溺愛中につき。①/*あいら*先生』(野いちごジュニア文庫)

ケンカ最強の伝説の美少女、サラという仮の姿を持つ主人公の由姫ちゃんが、対立する二つの暴走族が巣食う、全寮制の学園に転校して来て、イケメン不良男子に奪い合われる話。

私は基本的に、派手な死体バーン! 探偵の鮮やかな推理ジャーン! 爆発ドーン! みたいな話が好きだから、恋愛ものはあまり読まない。だけど人気の本みたいだから、読んでみよーの気持ちでトライ。スターツ出版さんの本を読むのは、思い返せば人生初! どれだけ恋愛小説に縁のない人生なんだよって、自分で自分に震えた。

お話については、お金持ちの進学校、かつ不良校って発想がまずないから、設定から度肝を抜かれた。進学校と不良校って対極に位置するものだと思っているから、その概念を覆す設定に脱帽だよ。

そして由姫ちゃんが、とにかくかわいくていい子! あまりにもいい子だから、これだけかっこいい男の子がいる中で、最推しが由姫ちゃんっていう謎の状況になった。

私は、ハーレムものとか、逆ハーレムものに対して、この主人公のことをそこまで好きになる要素あるかな? って懐疑的になることが多いんだけど、由姫ちゃんに関しては、そりゃあ、みんな好きになるよ!って説得力があった。
だって由姫ちゃんは、絶世の美少女な上に性格までいいんだもん。
私だって、料理上手な由姫ちゃんに看病されたいよ!

出会う男は、ことごとく由姫ちゃんの仮の姿のサラのことが好きなんだけど、由姫ちゃんは鈍感だから、周りの男の子からの好意に気付いてないの。かわいいね。
そんな中、由姫ちゃんと恋愛フラグが立ってる蓮って先輩がいるんだけど、二人の中が深まっていくうちに、失恋したみたいな気持ちになって、心に深刻なダメージを負った。作中の男たちの心情を、ひと足先に疑似体験してしまった。世知辛い世の中だよ……。


『相方なんかになりません!①②/遠山彼方先生』(みらい文庫)

主人公の心晴ちゃんが、転校生の西橋くんに、(ツッコミのセンスに)惚れられてしまって、漫才の相方になって欲しいと頼まれるラブコメディ。

私の推しは西橋くん! なんだけど……ダジャレ好きのミオリンがとにかくクセになる! 初めは、また変わった子が出て来たなーって軽い気持ちで読んでいたんだけど、気付けばミオリンの虜になっていた。2巻でミオリンが再登場した時は、拝んじゃったもん。ミオリン不足の禁断症状が出てたから。ミオリンが、ミオリンが足りない……。私はもう、ミオリンに夢中だよ。

ミオリン語りをしておいてなんだけど、私の推しは西橋くん!
551の豚まんのシーンのぴしゃぁぁぁん、ってショックを受けてる挿絵が、かわいくて大好き。
西橋くんはお笑いに対して真っ直ぐな上に、天然なところがあるから、心晴ちゃんを困らせることが多々ある。だけど心晴ちゃんが男子にバカにされた時は、心晴ちゃんのために怒って、きっちり言い返してくれる情に熱いところもある。それはもちろん、人を悲しませるお笑いはしないっていう自分のポリシーのためでもあるだろうけど、そのシーンには胸が熱くなった。
普段は頼りないけど、キメるところはキメる男の子ってかっこいいよね! 

私は特に、2巻で校内放送をするシーンが、カオスで好き。こんな同級生がいたら、楽しかっただろうなーって、思いを馳せずにはいられなかった。

このお話の中では、刑事ドラマみたいな大爆発は起きないけど、日常の延長線上にある世界で、自分の夢を叶えるために一生懸命にがんばってる子がいるんだなーってほっこりする。
ほっと安心できる読後感で、気分良く眠りにつけるよ!


『ひなたとひかり①/高杉六花先生』(青い鳥文庫)

主人公の平凡な女子中学生の日向が、人気アイドルで双子の姉の光莉の代わりに、入れ替わって学校に行く話。芸能人が多く通う学園で、日向は推しのアイドル壱弥に会うが……。

表紙がとにかくかわいくて、ずっと気になってた小説。女の子二人の表紙かわいいよ。双子が入れ替わるって設定も大好き!

消しゴム半分こにして渡してくれる日向、優しくて、軽率に恋に落ちそうだった。
ペンケースを忘れた時に、友達がシャーペンを貸してくれて、頭の消しゴム使っていいよって言われた時のこと思い出しちゃった。
自分の消しゴムが欠けることをいとわず助けてくれるなんて、自己犠牲精神にあふれすぎじゃない? 頼むから、消しゴムを忘れるような愚か者のために身を削らないでくれ……。

壱弥のことで日向に嫉妬するりりあが出て来た時は、出たな、バイ◯ンマン! みたいなテンションになった。
ほら、『消えたい私は、きみと出会えて』で予習してたからさ……。
読者としては、いけー! やり返せー! って思っちゃうけど、壱弥の「戦い方は選べよ」って言葉で冷静になった。
そうだよね。いやなこと言われたからって、言い返してケンカになったら、喧嘩両成敗みたいになって、二人とも悪くなっちゃうもんね。あくまで被害者でいられるように、反撃の方法は選ばなきゃだよね。中学生に学ばされるなんて、まだまだだね。

壱弥の言葉通り、日向はシンデレラの劇で主役を演じてりりあを見返すわけだけど、ラストシーンの挿絵が、すごく、かわいかった……!

そして、青い鳥文庫を読むのは、多分『黒魔女さん』シリーズぶりなんだけど、ページの角のしゃららんって感じの、流れ星の装飾っぽいデザインがかわいかった!  多分伝わらないから、見てみてね。しゃららんっ。


『100億円求人/あんのまる先生』(角川つばさBOOKS)

爆弾付きの首輪をはめられた、特別なスキルを持つ男子中学生4人が、首輪を外すために報酬100億円の仕事に挑む話。

私の推しは、阿音モネくん! イラストを見た時から好きだなーとは思っていたけど、読んだらまんまと推しになった。気弱に見えるのに、大胆なところがある男の子最高!
特に83ページのモネくんのイラストには、一発で心臓を撃ち抜かれた。
あなた、そんな顔もできるの……? シャツのそでをまくった腕が骨ばっていて、かわいい顔とのギャップに、HPをごっそりと持って行かれた。困り顔がデフォルトだと思っていたのに、スマホを見る時の節目がちの顔と、たたずまいが雄みにあふれてる……。好き……。

もともと、あんのまる先生の「トップ・シークレット』シリーズが好きだったから、試し読みしながら発売を楽しみにしていた。(ちなみに私の推しは、イェール。6巻で主人公のナノとお互いに敵と知らずにミッションをこなすパートは、最高だった。巻を追うごとにおもしろさを更新できる作品って、すごい!)

『トップ・シークレット』の新刊の舞台が、予告で日本だと明かされていて、もしかしてとそわそわしていた。
そして『100億円求人』の中に『トップ・シークレット』の四大企業の一つが出て来た時は、手をたたいてよろこんじゃった。そういうの大好きだ!
同じ作家さんの別作品の世界観がつながってるの、テンションが上がるよね。別作品のキャラが同じ世界線で生きてるの、夢が膨らむ!

『100億円求人』の感想は、豪華客船でお宝を奪い合うってシチュエーションがまず、わくわくする!
私は主に、モネくんの活躍に注目しながら読んだよ。みんなも一緒にモネくんを推そう!



『サバイバー‼︎① /あさばみゆき先生』(角川つばさ文庫)

主人公のマメちゃんが、災害やテロの時に救助活動をするサバイバーという職業に就くために、専門の学校に通って、仲間とともに切磋琢磨して成長していく物語。

バディものが好きだから、Xに流れてくる表紙を見て、ずっと気になってた。男女コンビが並んでるのかわいくて、にこにこしちゃう。

内容はもちろん、災害時に役立つ知識が盛りだくさん!
小学校の図書室で、サバイバルの本を読むのが好きだったから、その頃のことを思い出して童心に帰った。
学校がテロリストに占拠されたり、ゾンビが押し寄せて学校に閉じ込められた場合の逃走経路とか闘い方って、一度は考えるよね。
サバイバルの本って、きっと今のお子さんも好きだろうし、プロの作家さんだから当然だけど、子どもが好きなもののツボを押さえていらっしゃる……!

『いみちぇん!』とか『歴史ゴーストバスターズ』を読んだ時も思ったけど、あさばみゆき先生の本って、小学生の時に読みたかった〜! って本がとにかく多い。
ページの間のクイズの知識とか、さりげなく友達に言ってドヤ顔したい。知識をひけらかしたい。
そうでなくとも、本を読むことで勉強を好きになるきっかけを得られるのって、すごいことだよね。一石二鳥!

そして私がこの本から得た教訓は、災害時のギリギリの極限状態で、冷静でい続けることって難しいんだなってこと。
うてな、がんばってえらかったね……と涙がちょちょ切れた。

そして謎の生物についてなんだけど、トラウマを、刺激された……!
子どもの頃に動物園でカピパラに触ったことがあるんだけど、あの時の恐怖心がよみがえった。
デカいネズミ、近くで見るとマジで怖い。
なんでネズミなのにデカいんだよ。怖いよ!
ネズミなんだから、小さくあれよ!

『おしいれのぼうけん』とか、『くるみ割り人形』とか、『新世界より』のバケネズミとかで、ネズミに対する恐怖心が順調に蓄積されていたから、後半のほうとか、滅ぼせーー!! って過激派になってたもん……。
だからこそ、トロッコのシーンは爽快だった。
あばよ、ネズミ!



『霧尾ファンクラブ②③/地球のお魚ぽんちゃん先生』(現在3巻まで発売中の漫画)

クラスメイトの霧尾くんを、陰ながら愛でる女子高生の藍美と波の話。
コメディ色が強くて、突拍子もないことをする藍美と波から目が離せない!
ページをめくるごとに笑えちゃう、学生時代の放課後を思い出す物語。

2巻の一話目は、友達と好きな男の子のラブソングを作ろうって話。そんな発想がまずないし、作中歌が動画サイトで聴けることに気付いた時は、ええっ……? って、困惑しちゃった。
歌詞自体は、深夜テンションで作ったようなノリと勢いだけのものに感じるけど、メロディがつくと爽やかな青春ソングに聴こえて、かなりシュールだった。流行りの歌って言われたら、うっかり受け入れちゃいそうな曲で、聴き終わったあとに笑っちゃった。

どの回もおもしろいんだけど、私が特に好きなのは、2巻の呪術が得意な満田くんの回。
満田くんと藍美のやり取りがおもしろくて永遠に笑っていられるし、読後感がとにかく爽やか。

満田くんは趣味のせいで、ほかの生徒から陰口を言われていて、その影響で自分に近づく人を遠ざけているから、友達もいない。
だけど藍美と波は、霧尾くんと両思いになるおまじないをかけてもらうために、満田くんが作っている心の壁を容赦なく蹴り壊して、踏み込んで行く。
満田くんが二人に心を開いていく過程は、やっていることはともかく、青春だなって微笑ましくなった。
藍美と波は、あくまで霧尾くんと両思いになるために行動しているんだけど、相手が何気なくしてくれたことが心を軽くすることってあるよね!


というわけで、2月に読んだ本の感想終わり! 



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