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看取りを考える②スピリチュアルケア

突然ですがスピリチュアルケアって聞いたことありますか?

スピリチュアルとつきますが占いやオーラ的な話ではありません。

WHOが緩和ケアのなかで必要と定義した一文に正式に記載されている内容です。
ちょっと驚きませんか?

WHO(世界保健機関)による緩和ケアの定義(2002年)
緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処(治療・処置)を行うことによって、苦しみを予防し、和らげることで、クオリティー・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を改善するアプローチである。

このように、緩和ケアでは、全人的苦痛にある方とその家族が抱える問題を、早期に発見してケアやサポートを行います。それにより、できる限りの苦痛を和らげ最後までその人らしく生きていく手助けをするのです。

全人的苦痛とは

トータルペインともいわれます。最後の時を迎える方が体験する複雑な苦痛のことです。

全人的苦痛を形成する要因
・身体的苦痛
体の痛みや症状、日常生活動作の支障、など。
・精神的苦痛
不安、いらだち、うつ状態、孤独感、など。
・社会的苦痛
経済、仕事、家庭、人間関係、相続等に関する問題
・スピリチュアルな苦痛
人生の意味への問い、自責の念、死への恐怖、価値観の変化、死生観に対する悩み、など。


わざわざ精神的苦痛とスピリチュアルな苦痛を分けているのですが、両者がどう違うのか。

すごくわかりやすい記事をみつけました。

魂の救済・哲学的な問い
スピリチュアルケアとはどういうことか

私の人生って何だったのだろう?
生きるってなんだろう?
死ぬってなんだと思う?
そんな問への答えは生きてる私達には見いだせないかもしれません。

死の受容のプロセスを作った
キューブラー=ロスは患者に問い続け、
マザー・テレサは患者に寄り添い続けました。

マザー・テレサは言っています。
「人生のたとえ99%が不幸だとしても、最後の1%が幸せならば、その人の人生は幸せなものに変わる」

スピリチュアルな苦痛を癒やすことは、人生をひっくり返すほど根元的な本質と向き合うことなのかもしれません。

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