2022年はパフェの美しさにハマった年でした。パフェは今、劇的に進化しています。パフェにこだわるパティシエが登場し、一流ホテルでもパフェメニューを出し、パフェ専門まで誕生しました。札幌には”夜パフェ”なる文化がありますが、私”朝パフェ”まで体験しました。

もうパフェは、一昔前のコーンフレークが入ったドロドロ状態ではないんです！そんな美しかったパフェをランキングしてみました。

1位　フォーシーズンズホテル東京大手町のマンゴーパフェ

1位は、衝撃的だった『フォーシーズンズホテル東京大手町』のマンゴーパフェです。「フォーシーズンズホテル」は、アフタヌーンティーと２冠です！

こちらのホテルのパフェは、39階のTHE LOUNGE（ラウンジ）の他、イタリアンとフレンチのレストランで提供されています。予約もできるのですが、時間帯によって、予約ができるレストランが異なります。ラウンジだと16時以降の予約になりますが、レストランだとランチタイムを避ければ、予約できるようです。オフィシャルサイトには、パフェの情報が少なく（ないときもあります）、予約サイト「一休」の方が情報があります。

感想は「ああ、美しかった！」としかいいようがありません。しかも、おいしいのです。雰囲気も最高。これ以上何を望みましょうか。メニューは2ヶ月ごとに変わるそうなので、毎シーズン通いたくなります。

＜構成＞
マンゴーチュイル
ココナッツメレンゲ
ホワイトチョコレートライムシャンティ
マンゴーパッションジュレ
マンゴーソルベ
ココナッツメレンゲ
サヴァラン
ココナッツソルベ
フレッシュマンゴー
ココナッツクラングル
マンゴーパッションソース
ホワイトチョコレートライムシャンティ
ミントラムジュレ
パインコンポート
マンゴーココナッツパンナコッタ

2位　パスカル・ル・ガック東京のパルフェフルーリーショコラ

2位は、赤坂にあるフランスのショコラティエ『パスカル・ル・ガック東京』。フランスのサン・ジェルマン・アン・レーにある本店につぐ世界2号店です。東京店は2019年にオープンしています。

サロンで一番人気商品は、花ひらくパフェ「パルフェフルーリーショコラ」。酸味のあるアマゾンカカオをアクセントに使った、カカオ尽くしのパフェです。残念ながら、2022年10月にパフェの提供を一時休業しています。

美しい！アートです！グラスにチョコレートの花が咲いています。パフェの魅力のひとつは、グラスの中でいくつもの味わいが混ざり合うことにあると思うのですが、このパフェは、混ぜないで、ひとつひとつを丁寧に味わいたいと思いました。

＜構成＞
ミルクチョコレートの花
アマゾンカカオニブチュイル
カカオの薄い飴
アマゾンカカオのシュトロイゼル
チョコレート生クリーム
ダークチョコレート
アマゾンカカオソルベ
アマゾンカカオのチョコレートアイス
アマゾンカカオのプティシュー
アマゾンカカオハスクのジュレ

3位　アトリエコータの桃のパフェ

昨年の夏は桃のスイーツを食べ歩いていましたが、その中でダントツ美しかったのが『アトリエコータ』の桃パフェです。カウンターでいただく”グラスデザート”の先駆者といわれる吉岡浩太氏の『アトリエコータ』は、本店が神楽坂。支店が虎ノ門ヒルズの一角「虎ノ門横丁」にあります。

カウンターに座ると、素材を厳選し完璧にデザインされた順番に、パティシエによって目の前で再現されていきます。パフェには、素材を生かしたフルーツ屋さん系のものと、パティスリーが独自の発想で作る系のものがありますが、私は後者が好きなんだと、再認識いたしました。

これぞ、至福のスイーツ。そして、パフェは”食べられる芸術”だと思わされました。

＜構成＞
ホワイトチョコ
ドライメレンゲ
桃シャーベット
クリームチーズムース
桃のコンポート
スポンジ
ラズベリーグラニテ
青ゆずアイス
フレッシュクリーム
パッションフルーツジュレ

4位　日本橋tealの桃と花のパフェ

とはいえ、こちも美しかったです。日本橋兜町のチョコとアイスのお店『teal』。4位に選ばせていただきました。渋沢栄一の旧邸宅地に建設された、1928年創立の歴史的建造物「日証館」の中にあります。すぐ近くの場所にあるケーキと焼菓子のお店「ease」の大山恵介氏と、ショコラティエ・眞砂翔平氏がタッグを組んだお店です。

「桃と花のパフェ」は、フレッシュな桃と花びらの組み合わせが美しいパフェです。グラスが浅いのが特徴。でも手抜きはありません。桃は産地から届くフレッシュなもの。あわせているのは、なんと新茶のジェラート。アイスクリーム屋さんらしく、アイスの存在感も半端なかったです。

＜構成＞
和紅茶のメレンゲ
フレッシュの桃
新茶のジェラート
エディブルフラワーとハーブ
ベルベーヌのグラニテ
カカオ出汁のジュレ
シャンティーヤオルト
バニラクランブル
桃のコンポート
アプリコットコンフィチュール
青リンゴコンフィチュール

5位　山の上ホテルの白桃パフェ

5位は『山の上ホテル』のコーヒーパーラーの、気品漂う白桃パフェです。以前、こちらに13時過ぎに立ち寄ってみたら、桃パフェは売り切れ。しかも１時間待ちですと。17時過ぎなら予約できるということで、しっかりと予約をしてからの再訪。桃パフェは夏メニューなので、本来は8月31日までなのですが、2022年は秋メニューの洋梨の入荷が遅れていたので、桃パフェを可能な期間、数量限定・継続販売いたしますとのことでした。

パフェは、静々とワゴンでスモークと共にやってきます。さすがクラシックホテル！やけにリアルな中央の「桃」は、実は飴細工。中には白桃のシャーベットとバニラアイスが隠れていました。

＜構成＞
飴細工
白桃のシャーベット
バニラアイス
白桃のコンポート
白桃ジュレ
生クリーム
ラズベリーソース
カスタードクリーム
クッキー生地

6位　和光ティーサロンの白桃パフェ

銀座のマダム憩いの場『和光ティーサロン』の白桃パフェを、6位に選びました。白桃パフェは、7月20日から8月20日までの限定メニュー。混雑時には、整理券が発券されます。

以前、銀座の桃パフェ対決という記事も書きましたが、「資生堂パーラー」と「和光」どちらを上位にするか迷いました。が、こちらの方が、気品あふれる感じが優っていました。お客様も、資生堂は女性の率が高かったですが、和光は、ご家族で、カップルで、おひとりで、とさまざまな方がパフェを楽しんでいらっしゃいました。

福島の桃を使用。パフェというより、フレッシュの桃がのったグラニテ。お腹が冷えそうになります。でも、ひとくちめの桃は、感動的に甘かったです。あと、生クリームがとてもおいしかったです！

＜構成＞
白桃
ミント
バニラアイスクリーム
白桃のグラニテ
白桃のソルベ
生クリーム
白桃のシロップ
白桃

7位　資生堂パーラーのあら川の桃のパフェ

『資生堂パーラー』では、7月中は「真夏のパフェフェア」を開催していて、その中の「和歌山県紀の川市産”あら川の桃”のパフェ」を7位に選びました。やはり満席の時は、整理券発行となります。

銀座本店サロン・ド・カフェは、銀座の老舗らしく、ゆったりとしたスペースに、シックな色遣い。落ち着いた雰囲気です。パフェは、昔ながらの王道の ”ザ・パフェ” のスタイルで、期待を裏切りません。こちらのアイスクリームのファンという紳士もいらっしゃいました。

＜構成＞
フレッシュな桃
桃ソルベ
ラングドシャ
桃のゼリー
生クリーム
バニラアイス
カット桃

8位　ピエールマルコリーニのパフェマロン＆プラリネ

『ピエールマルコリーニ』は、2015年にベルギー王室御用達となった、ベルギーを代表するショコラティエです。日本には、2001年初上陸。銀座本店のカフェでは、ランチのカレーや、季節ごとのパフェやワッフルなどがいただけます。こちらの「パフェ マロン&プラリネ」が8位です。

パフェは他店と比べて小ぶりです。濃厚なので、十分ですが。プラリネがごろごろと入っていて、しかもチョコレートやスペキュロスの風味も強く、マロンを求めていた私は「もっとマロンを！」と思ってしまいました。「マロン&プラリネ」のパフェなんですけどね。

＜構成＞
オリジナルビターチョコレートオーナメント
クロッカンアーモンドプラリネ
シナモンメレンゲ
マロンクリーム
マロンシャンティイ
マロンアイスクリーム
マロンエトフェ（蒸し栗）
クロッカンアーモンドプラリネ
チョコレートアイスクリーム
スペキュロス風味のスパイスソース

9位　ストリングスホテル東京インターコンチネンタルのオータムパフェ「栗」

最近、パフェが高級化していて、ホテルメイドのパフェを売りにしているホテルも増えてきました。品川にある『ストリングスホテル東京インターコンチネンタル』のストリングス・パフェ《栗パフェ》を9位に選びました。ホテル26階のカフェ&バー「リュトモス」やイイタリアングリル「メロディア」で提供されています。予約もできます。

アイス 2 種に10 層のレイヤードというのが特徴。栗というよりも、カシスやチョコレートのインパクトが強いです。溶けやすいので、急いで食べないと、味が混ざってしまいます。

＜構成＞
アーモンドチュイル
渋皮マロン
カシスとブルベリーのソルベ
マロンクリームをまとったラムレーズンアイスクリーム
渋皮マロン&チョコレートクランブル
マロンクリーム
ラム酒のパンナコッタ
カシスブルーベリージュレ&栗
シャンティークリーム
チョコレートクランブル
シャンティークリーム
カシスブルーベリージュレ&栗
ラム酒のディプロマットクリーム
カシスブルーベリージュレ

別添えのチョコレートクリームをお好みで

10位　観音山フルーツパーラー銀座店の農園パフェ

和歌山の”果物農家のパフェ”の店『観音山フルーツパーラー』。こちらの銀座店の「和歌山県産旬フルーツの農園パフェ」を10位に選びました。総本店は和歌山県紀の川市にあります。旬の地場産完熟フルーツと手作りのフルーツ加工品にこだわっています。

こちらの「農園パフェ」は、季節によって使用するフルーツが異なります。果物っって、お店で買うと当たりはずれがありませんか？フルーツパーラーなら、しっかりと目利きの方が選んでくださり、しかもベストな状態で出してくださるので、一番おいしくいただけますよね。たっぷりの旬のフルーツが味わえる極上の一品です。

＜構成＞
すいか：和歌山県産
せとか：和歌山県産
はっさく：和歌山県産
ネーブル：和歌山県産
キウイ：和歌山県産
りんご：青森県産

ということでベスト10をお届けしました。ごちそうさまでした！

番外編　ASAKO IWAYANAGHIの朝パフェ

やっぱりこれは外せない。