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エルモのここだけ話:給料の良し悪しを決める決定的な1つの要素とは?

こんばんは、エルモです。

今日は、先日のnoteマガジンの続きです。

先日、こんなツイートをしました。

半分思いつきのツイートでしたが、自分で事業をするにせよ、誰かの事業に乗っかって給料をもらうにせよ、その事業が取り扱う商品単価と収入は密接に連動しているように思えます。

このnoteマガジンに学生はいなさそうですが、よく言われる「給料は業界選択で決まる」ということを改めて書いていきたいと思います。

金儲けの源泉は、「独占」か「高利益率」ビジネス

当たり前の話ですが、収入を生み出すには利益が必要。

そして、大きな利益を生み出すには、独占(という名の競争優位性)を得るしかありません。利益率の高いビジネスも、その大半が独占によって生まれています。

そもそも、どこかしらのカテゴリーで独占できない完全競争市場では、

利益を吐き出して低単価でサービスを提供する売り手が選ばれる
→余剰利益が減る
→さらに別のプレイヤーが利益を吐き出して、お客様に選ばれる
→また余剰利益が減る
→以下無限ループ

上記が繰り返され、低利益率ビジネスへと収束していくのが、ビジネス界で起きている自然現象です。

「Zero to One」 に記載されている、航空会社とGoogleの例が実に分かりやすい。

アメリカの航空会社は数百万の乗客を運び、金額にすると毎年数千億ドルもの価値を創造している。でも2021年には、平均の片道運賃178ドルのうち、航空会社の取り分はわずか37セントだった。グーグル(*1)の創造する価値はそれより少ないけれど、自社の取り分ははるかに多い。2012年、グーグルは500億ドルを売り上げ(航空会社は1600億ドルを売り上げている)、その21パーセントを利益として計上している。それは、同じ年に航空業界が上げた利益率の100倍以上にもなる。グーグルの収益性は極めて高く、現在の時価総額は、アメリカの航空会社合計の3倍にものぼる。航空会社はお互いがライバルだけれど、グーグルにはそうした相手がいない。経済学者はその違いを説明するのに単純化された二つの図式を使う。完全競争と独占だ。

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

世の中のサービス業は「仲介手数料ビジネス(マージン)」で儲けている

世の中の多くのサービス業は仲介手数料(マージン)で利益を作っています。(広告業界に勤める私の視野が狭いだけかもしれません。スミマセン。)

たとえば、

・商社は、110円で仕入れた石油を40円のマージンを乗っけて売る。
・不動産は、3000万の物件を売ったら10%のバックマージンを得る。
・外食は、食料を仕入れて、加工した付加価値分を乗ってけて売る。
・小売は、商品を仕入れて、仕入れ値にマージンを乗っけて売る。
・広告代理店は、300万の広告出稿で、媒体社から10%のバックマージンを得る。(数字はすべてテキトー)

などなど。

いわゆる平均年収が高い企業は、その事業が扱う商品単価が高い企業がズラリと並んでいます。

マジで残念な話ですが、就活人気ランキングで上位にならぶ旅行業界(商品単価数万~数十万)や航空業界(商品単価数万)は、そこまで収入が高くないことで有名です。

たとえば旅行代理店は、旅行企画というパッケージを商品化して売っています、実態は宿と交通手段を仕入れて売る”代理業”です。なので、やはりここでも、仲介手数料(マージン)ビジネスとなります。

10万円の旅費(宿と飛行機代)に10万の手数料を請求することなどできないわけで、仕入れ値の10-20%の手数料を取れたらいいところ、というのが個人的な肌感覚です。(たぶん、大きくは間違っていない)

ちなみに、何かしらの独占、寡占を築けている場合はその限りではありません。仕入れ値100に対して、マージン500を乗っけて、600でお客さんに請求するなんて事例もあったりします。仕入れ値が不明かつ、他の経路で商品が市場に流通しない場合は、言い値が売値になりえます。

ということで、商品単価が高い市場の方が給料も上がりやすいというのが、給料の多寡について考えると一つの視点としてありそうです。。

ですが、実は、もっとロジカルに、給料の高さを決定づける数式があるので、本日はこちらを紹介して終わります。

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