見出し画像

【コンサルなろう】1.1.コンサルティングってどんな仕事?

どうも、外資系うさぎのちょこさんです。


早速ですが、コンサル業界へのチャレンジを目指す就活生、社会人の各位に向けた指南書的なこのシリーズ、本編としてはこちらが最初のnoteになります。
記念すべき連載第一回目、景気よくいきましょう。
ぱちぱちぱち。


まずは第1章として、コンサルファームへの就職、転職に向けた具体的な情報収集の初め方…について解説していく前に、コンサルタントという仕事とはどういうものなのか、どういうところがこの仕事の魅力なのか、というとところを何回かに分けて発信していきます。

その後、
・コンサルタントというキャリアをどう捉えていくべきか
・適性はどう判断できるのか
・ファームごとの違いをどう理解すればよいか
など基礎情報的なところを解説していく予定です。

お楽しみに!


さて、本編入る前にいつものコピペです。
この記事も有料設定していますが、全文無料で読むことができます。もしいいねと思っていただけた場合は、ちょこさんの大好物のおいしいチョコレートを一粒調達するための費用としてカンパいただけると大変うれしいです。

では、本編をどうぞ。


◆そもそも、何をもってコンサルって呼ぶの?


このnoteにたどり着いたということは、あなたは多かれ少なかれ、コンサルティングという仕事に興味を持っているはずです。
もしかしたら、オンライン上の情報や業界解説本なんかを読んで、自分なりに色々と調べているかもしれません。
最近だとTwitterも大きな情報源になっているみたいですね。

でも、「コンサルタントって経営戦略を考えたり、システム開発をしたり、クライアントの人手不足を埋めたり、結局何をやっているのかよくわからない」って方が多いと思います。

ファームの分類ごとにどんなプロジェクトでクライアントとの関わり方はどんな感じなのか、というのは次回以降のnoteで深掘りをしていきますので、まずはコンサルタントってだいたいこんなことをやっている、そして、こんなところがコンサルタントという仕事のやり甲斐、という総論的なところからお話していくことにしますね。

…とはいっても、ググれば出てくるようなことや、既に色んな書籍で書かれていることをなぞるだけでは面白くないと思うので、ちょこさん的な解釈満載でお送りしていきたい所存です。

TwitterというかSNS全盛期、そして何かちょっとした聞きたいことが出てきたらChatGPTさんに聞けば即答えが返ってくるこのご時世、単純に情報を提供するだけだとこの先生きのこっていけないと思うんですよね。

なので、普段のnoteやTwitterと同じと言ってしまえばそれまでなのですが、あくまで「ちょこさんの視点から思っていることをひたすらアウトプットする」というのもこのシリーズのコンセプトのひとつになっています。

単なる情報のインプット用としてではなく、ちょこさん的な視点を楽しむというところまでひっくるめてひとつのコンテンツである、という楽しみ方で読んでいってもらえると嬉しいですね。


◆コンサルティングとは、クライアントの利益拡大を支援すること


いきなりこういう事を言うのもアレなのですが、万人が認めるコンサルティングの定義って無いんです。

世の中、色んな会社や個人が「◯◯コンサル」を名乗っているかと思えば、「XXの領域でなければコンサルとは認めない」みたな過激派がいたりもします。

なので、ここはまずざっくりと理解しましょう。

- コンサルタントのお仕事ってこういうこと


コンサルティングとは、クライアントがより効率的に利益を出せるためのお手伝いをすることです。
このお手伝いというのがポイントで、何か形のあるモノや形のないソフトウェアみたいなものを売ってクライアントを助けているわけでなく、やっていることはお手伝い、つまりサービスの提供です。

しかも、常にお手伝いし続けるわけではなく、期間限定でのお手伝いです。
つまりプロジェクトのお手伝いです。

・経営戦略や新規事業の計画を一緒に考える
・傾いた事業を立て直す
・大手企業の先進事例を調査し自社向けの導入計画を立てる
・新製品のマーケティングを考える
・事務作業を自動化(広義のDX化)し、人件費を削減する

といったようなあたりがイメージしやすいプロジェクトの例になりますが、上記のどれも、最終的には利益を増やす(売上を増やす or コストを削減する)ことに繋がってくるのです。

直接的に、どう利益を増やすことに繋がってくるのかが見えづらいプロジェクト(例えば、規制対応など)もありますが、大抵の場合、それをやらないと利益が下がる、他社に出し抜かれる、営業停止や罰金などの処分を受けるリスクが高まる、などの利益のマイナス要素を回避するためのプロジェクトであるはずです。

世の中には無数のプロジェクトがあり、社会人の方であれば、社内でどんなプロジェクトが進められているかいくつか事例を知っていることと思います。

その全部にコンサルタントが関わっているわけではないですが、全てのプロジェクトは定められた期間で特定の目標を実現するために存在しています。

これまでにあなたが見聞きしてきたプロジェクトは、どういう作用機構で、最終的な利益の向上につながるか、を考えてみることは、コンサルティングという仕事への理解を深めるだけでなく、ビジネス的な思考を養うための良いトレーニングにもなります。


少し長くなりましたが、この「利益を増やす」ことへの貢献がコンサルティングサービスの付加価値であり、コンサルタントが大好きな「バリュー」という言葉そのものになります。


- 人材派遣っぽいコンサルもいるよね?


ここでひとつ疑問が出てくるはずです。
「え、コンサルファームって人材派遣みたいなこともやってるんじゃ…?」って思ったこと、ありませんか?

たしかに大手のコンサルファームでも「コンサルタントを派遣します」という「人貸し案件」が存在することは事実です。

「コンサルティングサービスと人材派遣の違いは?」という疑問を解決するためには、「そのコンサルタントが行っているのは能動的なプロジェクト支援か」という補助線を引くことが効果的です。
※細かいことを言うと、人材派遣業の定義や規制は…という話が出てくるのですが、長くなるので割愛します。

もし、クライアント社内にプロジェクト遂行に必要なスキルを持った社員が十分な人数いれば、わざわざ高いフィーを払ってコンサルタントに支援を依頼する必要はないですからね。

でも大抵の場合は、あらゆるテーマのプロジェクトに対応できるスキルをもった社員を常に取り揃えておくことは合理的ではないので、必要な都度、外部に助けを求めることになります。

大掛かりな助けが必要であれば、コンサルティングサービスとしてコンサルタントにプロジェクトチームとしてお手伝いに来てもらいます。
対して、小さな助けのみが必要な場合、コンサルタントのお手伝いが一人分だけあれば十分、ということもあり得ますよね。

このとき、プロジェクトの遂行に必要なスキルを持っているコンサルタントが、プロジェクトの期間だけお手伝いとして派遣されて来て、クライアント社員だけでは出せないバリューを提供している、のであれば、それもコンサルタントの仕事のひとつと捉えられると思います。


ただ、プロジェクトチームとして上司先輩同僚と一緒に働く場合と比べて、一人で稼働しているコンサルタントが出せるバリューや得られる成長機会には限りがあるので、コンサルタントとしてのキャリアはチーム単位で働ける機会が多い環境からスタートすることを目指してください。

このあたりは、大手のファームであればまず心配しなくて大丈夫ですけどね。



◆働き方改革時代のコンサルティングのあり方


- 定期的に盛り上がる「残業は是か非か」論争

ちょうどこのnoteを書いているときに、とあるインフルエンサーのツイートが発端となって「これからの時代の若手は残業200時間を経験してきた世代と同じだけのバリューを出せるのか」というトピックがTwitterで火力高めに賑わっているのを観測していました。

そして、ちょこさんも思うところがなくはないのでちゃっかり便乗していたりします。


他の業界ももちろんそうなのですが、コンサル業界はかつての長時間労働具合が凄まじかったため、相対的にホワイト化の速度も凄まじいものとなっています。

具体的にはこんな感じです。


このような話をするときは。どうしても世代や若手といった表現が出てきてしまうのですが、上記ツイートの表からもわかるように、この変化はここ5-10年で起きているものになります。

そのため、「昔はもっと◯◯だった…」と言っているコンサルタント本人も、言うほどそんな昔の世代ではなく、バリバリ現役でデリバリーをやっていることもザラです。

- 世代間ギャップの狭間に

ちょこさんは中途コンサル組ですが、自分がスタッフだった頃とマネージャ以上になった後の今でもう既に時代が変わってしまっているのがなんとも悩ましいところなんですよね。

そうなると何が起きるかというと、
・自分たちより上(ディレクター~パートナー層)は超ハードワーク世代
・自分たちより下(スタッフ~新米マネージャ層)は働き方改革後世代
・そして自分たち(マネージャ~シニアマネージャ層)は板挟み

という状況になります。

この世代のコンサルタントの多くは、「自分たちが育ったときのやり方はもう下の代には適用できない、時間で稼がず生産性をあげられる仕組みを作らねば…」というものすごいイノベーションを起こさないといけない使命感とプレッシャーと戦っているはずです。

そして、若い世代でも「せっかくこの世界にチャレンジしに来たんだから若いうちは限界まで働いてみたい」といった価値観を持っているコンサルタントがいたりもします。

とはいえ、昔みたいにコンプラ上等な働き方/働かせ方ができるわけでもないので、
・限られた時間で成果を出してもらう
・その後、業務外でスキルアップなどの自己研鑽を存分にやってもらう
という環境を作っていかないといけない
んですよね。

さらに、「ハードワークはちょっと…」という層にももちろん限られた時間で成果を出してもらう必要があるのですが、業務外に趣味として息をするように自己研鑽しようとする層と比べると、やはり成長速度に差がどうしても出てしまうことは避けられません


- 今後のコンサルタントのキャリア観

これからの時代のコンサルタントは
・成長重視のバリバリ派
・ワークライフバランス重視のまったり派
の二極化がどんどん進んでいき、価値観の異なるこれら2種類のコンサルタントがうまく協力しあって、効率的にバリューを出していく仕組みを作っていくのが喫緊の課題になるのかな、とちょこさんは考えています。

コンサルタントというキャリアがすっかり一般的になってきたこの大量採用時代においては、割合としては後者のまったり派が多くなるのかな、とも考えています。
そうなると、やるべきことは「替えが利く有能」の大量生産ということにもなりますね。


これらの仕組み化や若手の育成といった、新しい時代に相応しいコンサルティングファームを作り上げ、業界全体のさらなる発展を目指すための中核になるのが、ハードワークと働き方改革の次元の狭間にあり、次の世代のパートナーを目指す我々、中間管理職コンサルタントたちなんですよね。

業界を憂う中間管理職コンサルタントのみんなたち、一緒に頑張りましょう!


と、いったようなことを最近ひょんなことから実現したこちらの対談企画でも思う存分語っているので、ぜひご一緒にお読み下さいまし。
ちなみにオーガナイザーの中川さん、防衛大学校 航空宇宙工学科卒のコンサルタントというなかなか異色の経歴の方です。



◆今回のあとがき


今回は、コンサルティングという仕事の価値そのものから、働き方改革時代におけるコンサルティングの在り方までを探求してみました。

時代の変化と共に進化する業界の動向や、コンサルタントの多様な役割やその重要性について考察することで、特にコンサルファームへの就職・転職を目指す学生や若手社会人の皆さまに、新しい視点や認識を提供できたのではないでしょうか。

この業界への第一歩を踏み出そうとしている皆さまにとって、新しい時代のコンサルタントが直面する課題やチャンスを理解し、それに対応する力を身につけることは極めて重要です。

それぞれの立場で最良の答えを見つけ、クライアントとともにプロジェクトの成功に向け前進していく姿勢は、これからのコンサルタントとしての成功への鍵となります。

と、いったあたりで今回は締めることにしようと思います!

ご意見、ご要望、取り上げてほしいテーマのリクエストなどはこちらからどうぞ!


ではまた次回!



◆関連記事へのリンク

- 目次

- 前の記事

(前の記事は目次のため省略)

- 次の記事


ここから先は

0字

¥ 500

いただいたサポート代はもれなくチョコレート代にあてさせていただきます!