見出し画像

胆嚢摘出手術を受けた話でもしようか

人生でも一度しかない胆嚢摘出手術を受けたのでその話でもしてみようかと思います。

胆嚢が2個ある人は2回受けれるのでお得ですね。そんなわけないですね。

さて、昔からみぞおちのあたりに鈍痛があったりしてたのですが、最近かかりつけ医に

「あー、ありますね胆石」

と言われエコーの写真を見るとコーヒー豆の如く胆嚢にジャラジャラ入っている様子が。

医師いわく、

「これ取ったとしても鈍痛が治まるかどうかはわかりません」
「でも、残してても悪さする可能性があるのでねえ」

じゃあ若さあふれる()今のうちに切っといたほうがいいね。どうせ共済入ってるし!ってな感じで手術に踏み切りました。

割りとやるときはやるタイプなので怖じけずやりましたが、手術後3日経過した今、手術後の状態を知っていれば踏みとどまったかもしれないなと苦笑するばかりw

手術前日


全身麻酔の説明を受け、個室病棟に入院。
共済に入ってたので部屋代はケチらずリッチにw
病院食の味が薄かったのだけが不満なだけでシャワーもついてて悠々自適に。

入院慣れしてない人は個室を取るかどうかはシャワーある無しで決めると良いです。
シャワーの予約はどの病院も基本取り合いなのでw

手術当日


手術室までは歩いて移動。
スタッフからよろしくお願いしますとの挨拶があり、さっそく手術台へ。

「酸素マスクから麻酔が出ます。大きく息を吸ってー」

言われたとおりに息をしたら0.5秒で暗転、すぐに「手術終わりましたよー」
というタイムリープを体験w

徐々に襲ってくる腹部鈍痛。そりゃ切ってるからそうだわな。

知らない間についてた点滴尿道カテーテル心電図モニター

「ふむ、動けない状態ってわけか(なろう主人公感)」

痛かったら点滴で鎮痛剤入れるので言ってねー、という説明と、こんなに取れましたよーと胆石が入ったカプセルをくれました。
おお、大漁大漁。


胆石ヒャッホイ

多い人はもっと多いとおもうんですが、胆石がこれだけあればもう胆嚢はほぼ機能してないらしく、あっても邪魔どころか胆嚢癌のリスクがあるのでその意味では切ってよかったなあと今でも思っております。

さて、プチ地獄を味わったのは手術後の観察室での一泊

観察室は複数人入るので、まずいびきをかく人いるよね!

あれは地味に効くw

あとは心拍をチェックする機械が観察室の人全員に付いてるんですが、天に召されそうなヤバい人がいるのか、ピコンピコンずっとウルサイ。しかもナースコールバンバン鳴りまくり。そして腹部鈍痛

諦めて頑張って寝るぞと目を閉じたら、「採血しますねー」

脂汗出てきておしぼり&鎮痛剤2発もらったけど、両手管で繋がれてうまく動けず、じっと手を見る…

はっきり言ってね、あの環境で寝れたら世紀末覇者になれるわ!

そんなわけで隣のおばちゃんはいびきかいてたので世紀末覇者に決定。
核が落ちたら助けてもらおうと思います。

手術後1日目


朝食が出るも、食欲など当然出ないので、とりあえずパンひとかじりするか…と起き上がったと同時に強烈な吐き気。

後で理解したのが、手術時に内視鏡手術で中が見えやすくするため入れた炭酸ガスの圧迫によるものらしい。体を動かすと内蔵をゴロゴロ圧迫されるので、普段腹部パンチを受けてない人は一溜まりもないでしょう。当然そんな人は少数でしょうが。

なんとかかんとか食パン一切れと豆乳パック半分を腹に入れたら、「食べれてるので大丈夫そうですね」とのこと。なるほど、これが卒業試験ってわけか。昼食後、晴れて管なし生活に。

尿道カテーテルを抜くとき、屈辱感・羞恥心を悦楽転換できるMな人には良い機会(?)だと思いますが私はもうすぐ50歳、そんな心は微塵もござらんのです。

ただただ自分より少なくとも20歳は年下であろう看護師のお姉さんに「申し訳ないでござる申し訳ないでござる」と心の中で念仏のように唱えておりました。合掌。

ナースコールの嵐の中、嫌な対応一つしない(当然顔は見れなかったが)看護師さんマジすげえ。心から尊敬してます。

そして取っててよかった個室。
予約無しでシャワー使えるので、満身創痍の中イケルと思ったタイミングで、なんとかかんとか頭を洗いました。

ホント、手術の時は個室が安心安定。うるさくないのもめちゃうれしい。

手術後2日目


とりあえずかろうじて動ける感じになって退院手続き。とはいえ、わりと歩くのも精一杯。
腹部のガスも抜けきらず気持ち悪いまんまでの帰宅。でもやっぱお家が一番ね。

帰ってきて気づいたのが、咳をするとき腹筋に力が入り、切創部がプチ地獄(痛い)だったこと。のど飴があればうまく抑えれたので、これから手術の方はぜひ買っておくと良いかも。

手術後3日め


まだ腹部に少しガスが残ってるようで、座ってても大丈夫だけど立つとガスの偏りと腹部の傷が引っ張られて、つらみ。

当然腹部の傷はそんな早く治らないので通常状態になるのにあと1週間は見といたほうがいいだろうなあ。

明日かかりつけ医に薬貰いに行かないといかんのだが…どうしようかな。

というわけで、ちょっと余裕が出てきたのでこの記事を書いているところでございます。
胆嚢の手術をされる方の参考になれば幸いです。

ちなみに胆石って結構脆くて、一つ指で摘んでみたんですが、かさぶたくらいの脆さでした。
しかもポップコーンくらい軽い。

胆石も種類があるので一概には言えませんが、なにかの参考になればと。

それにしてもこんなものが鈍痛の原因になっていたのかと思うとなんかやるせない…

ともあれ、また後日談があれば追記していこうと思います。

追記:2023/10/30

手術から10日経った今、腹部のガスはだいぶ少なくなっています。
まだ少しコポコポ鳴っているが、最初のボコンボコンという鳴り方よりだいぶ大人しくなりました。
ガスはおそらくこのまま自然消滅するでしょう。
手術跡の保護テープ(防水テープ)の部分がかゆい。

力仕事は2週間ほど控えたほうが良いとの記載があったので、あまり無理せずに散歩程度の運動とデスクワーク主体で動いております。

さて、病院でもらったカプセルに入っていた胆石にカビらしきものが生えてしまいました
以下閲覧注意。










白いカビ状のものが発生

1週間を過ぎたぐらいにおそらくカビであろうものが生えてきました。
体内の分泌物なので、細菌にとってはごちそうみたいなもんですよね…。

このままだといずれ分解されてしまいそうなので、状態を保ったまま保存はできなさそうです。

せっかくもらったものですし、こんな機会滅多にないので、このまま捨ててしまうのももったいない。
少しでも胆石のナレッジを増やすべく、今のうちに分解して観察してみることに。


蓋には胆汁らしき黄褐色の液体が

蓋には黄褐色の液体がついていました。
おそらく胆汁の成分ではないかと思われます。

割ると層になっている

胆石をカッターで割ってみました
脆いので崩れそうだったのですが、比較的大きい石を指で抑えつつ慎重に切りました。

マクロレンズを持ち合わせてなかったので画像が荒いのですが、結晶らしき粒が見受けられます
細かくキラキラと光っているので、おそらく水晶のジオードみたいな状態に育っていたのかと思われます(そんな美しいものではないですがw)。

この黒い部分はビリルビンと呼ばれるもののようで、茶色の部分は胆汁、キラキラ光っているのは多分カルシウムじゃないかなと思います。

胆石は大きく分けてコレステロール胆石ビリルビン胆石の2つに分かれるそうです。

世の中の胆石はコレステロール胆石が多数だそうで、これまたレアな胆石症を発症したということになりそうです。
医療従事者ではないので詳しいことはわかりませんが。

この後続きを書く予定はないのですが、なにか変化や変わったことがあれば追記するかもしれません。

というわけで一旦これで終了です。
長文お目汚し失礼しました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?