コユキが3Dになったので初投稿です。

日付が変わる瞬間までDLsiteに貼り付いて速攻で2作品買いました。
最早定番になっているブルアカのASMRですが、ゲーム3周年という事もありだんだんとその数も増えてきていますね。
どういう訳か過去に書いたASMRの記事も謎に閲覧数が伸びてますが、こんな記事読むくらいだったら作品ページのレビュー読んだ方がマシです。

今回も聞いていて思ったことをざっと書き出していきます。1音声作品として忌憚なく評価してるつもりです。
筆者は音声作品のおたくなのでそれなりに辛口になってしまっている故、引き返すなら今のうちです。
以下、作品の内容に関する記述あり。

【ブルーアーカイブ】カヨコASMR～穏やかで温かい距離感～

従来通りメモロビの延長線上のような、雨の中カヨコと2人のシーンから始まります。
雨音はASMRとしても定番のサウンドで、元からシチュエーション的にもASMR適性は高いと思っていたので、今回予想していたうちの1人でした。

カヨコと他愛の無い会話を交わしながら雨水の溜まった帰路を歩くのですが、やはりブルーアーカイブのASMRに共通して顕在する問題点、音響設定がよろしくありません。

2人で傘の中歩いているという状況で足音が耳元で聴こえるんですよね。カヨコの脚でも舐めながら歩いてるんでしょうか。
冗談はさておき、｢カヨコが隣で歩きながら喋っている｣という音に聞こえ無いのが本当に聴いてて気になって気になって仕方がない。
つまり、肩を並べて歩いている筈なのに隣にいる感は皆無です。悲しい。

ヒナちゃんの時にも同じ指摘をしたんですが、囁きでもないのに耳の至近距離で声がするはシチュエーション的に、やっぱり変です…
ユウカのASMRはホログラム技術でのバイノーラル体験という設定の上で、実際に居合わせている訳では無いので理由付けとしては納得が行きます。実際シャーレに来てからは不意に距離感が近くなった際に照れてしまう描写があってリアルさは最低限(本当に最低)確保していました。

ですが今作の音響も、常にキャラクターと先生(聞き手)の位置関係がチグハグになってしまっているのが改善されておらず、本当に残念でした。近けりゃ良い訳じゃないんです。

しかしカヨコの音楽好きのキャラクターをASMRという形で絡めてくるコンセプトは結構面白い発想だと思います。
音楽を聞くためのコンディションを整えるためにカヨコが色々してくれます。

雨に濡れた先生をタオルで拭いてあげるシーンですが、今作で1番気持ちいい音がします。これはかなり普通にASMRしていると思います。もうずっとこれでいいです。

耳かきの音は、「無」です。先生の耳の中は垢が一切無いのかも知れません。あまりにも音に引っかかりが無くて指かきされていると錯覚する程です。
続く綿棒の音は基本的に突っ込んでいるだけでこの音は鳴るのでそこまで違和感はありませんでした。
あ、耳ふーはまあまあ良かったです。それくらい。風量も文句なし。

耳かきASMRとしての矜持は辛うじて保っているレベルですが、カヨコに膝枕をされながらというシチュエーションは嬉しすぎます。ただ、この時もカヨコの声の位置は相変わらずでした。

ボーナストラックのﾈｺﾁｬﾝに絡むカヨコは必見。かなり可愛いのでズルいです。
正月から少し経った時期設定だったので正カヨを経ているらしいです。しかし肝心の内容は睡眠用としては微妙。

便利屋のメンツとの普段の具合なども垣間見えるのはボイスドラマ的に嬉しい。コミカライズなど何かと露出の多い部活なので、キャラクターの掘り下げに関してはウェルカム。早く結成時の話が見たい。

カヨコは特に好きなキャラクターの1人だったので、どうなのか期待半分不安半分でしたが、ASMRっぽいことをやろうとしていた努力の痕跡はあったので、その頑張りくらいは認めてあげたくなるような作品でした。

【ブルーアーカイブ】ヒマリASMR～ほどけた心をゆだねられ～

元から変な人だなあとは思っていたけど、やっぱり変な人だった。
退屈を紛らわすためにホログラムで現れたヒマリが先生と一緒に作業したり手伝ったりしてくれます。この点は結構ユウカのそれに近い感じです。

随所から見られる行動の節々に、年相応というか｢全知｣の称号を感じさせない普通の女の子っぽさがヒマリから感じられたのは凄く良かったと思います。

介護…もといヒマリの脚を再び拭いてあげるシチュエーションに陥るのですが、メモロビよりは辛うじて物理的に距離感を感じられるようにはなっています。至近距離で恥じらう姿を見られるのはレアですしね。

ヒマリに関しては、正直言えることは少ないです。本当に音声付きの絆ストーリーを聞いている気分でした。何を意味するかと言うとASMR要素は皆無です。SEが結構デカくてびっくりするのもマイナスポイントですかね。
ただ、ヒマリの絆ストーリーはかなり面白いのでこの作品も面白いです。それくらい。

何気にヒマリの乗っている車椅子について色々設定というか情報が出てきましたね。実際あんなに走行音するとは思ってなかったです。もうちょっとプリウスみたいな音を想像していました。老人っぽいし。

フットバスのパートも暖かくなって寝ちゃうヒマリが微笑ましいくらいでブクブク音はそこまでいい音では無かったです。

トラックの最後の上にはマッサージをしてくれるので、あの肌が擦れ合う音が辛うじて鳴っていて気持ちいい…くらいが唯一ちょっとASMRっぽいんでしょうか。それでも本家のマッサージ系のASMRと比べちゃうとアレなんですが。

ボーナストラックは本編や絆ストーリーでも語られた円周率暗唱を実際にやってくれます。具体的に文句を言うとなるともうちょっとここも囁きが欲しかったですよね。せっかくCV:ゆかななのに小声や無声音はほぼありません。もったいない。

総じて身構えて聞くほどでもないしカロリーも控えめなので聞きやすい部類に入ると思います。ゆかなボイスも堪能できますし。ちゃんとバイノーラル録音されたゆかなボイスが聞きたいならアズレンのやつ聞きましょう。あれオススメです。

総括

第2弾以降のブルーアーカイブのASMRって10年以上前にステレオ音源弄って立体音響とか言ってた時期の動画に近いんですよね。まだASMRって言葉すらなかった時期。

録音環境に関して、もはや音声作品では標準装備となっている｢NEUMANN KU100｣ですが依然として最高級マイクであることに変わりはなく、Yostarが自前で用意する事が出来ていないんでしょうか。KU100があるスタジオを借りるなど出来ないんでしょうか。

ノノミとツバキのASMRとは明らかにマイクが違うんですよ。最近のは本当にバイノーラル録音か疑わしくなるんですよね。何のマイクを使っているんですか？

その点ではあまり叩きたくは無いのですが…どうしても全指向性のマイクで録音した音には聞こえません。バイノーラル録音によるキャラクターとの空間共有体験をする上では、全指向性のダミヘで立体的な音を表現するのが一般的であると思っています。

単一指向性のレコーダーやマイクだと特定の音に対する録音には適しているものの、立体的な音響に関しては不向きです。
｢隣にいる時、右耳から斜め下に30cmの時の声｣｢耳元で囁く時、左耳から真っ直ぐに5cmの時の声｣など、キャラクターの位置がハッキリ分かる一般的なダミヘ録音の音声作品に比べて、ブルアカのASMRが不自然な音響をしている原因は恐らくコレです。

せっかくメモロビの拡張というコンセプトなのに、本当に没入感が一切無いです。これは言い切っちゃいます。無いです。
多少のASMR的要素で誤魔化しても今更です。

私もこれまでブルアカのASMRが、ただのバイノーラルボイスドラマである事について指摘していましたが、それは間違いでした。今回聞いていてようやく答えに辿り着きました。

別にバイノーラル録音されたボイスドラマでもこの際構いません。ですが、音響を改善しないとその限りではありません。
結局、どうしても今の録音環境のままだと音声に立体感が無く没入感を阻害してしまいます。

ASMRと呼称される今日こんにちの音声作品は、ダミヘのバイノーラル録音により、一人称視点によるキャラクターの追体験という形で｢気持ちいい音｣が副次的効果として得られるので、本来は同一のものではないこの2つのコンテンツが合わさっています。

しかし、音声作品≠ASMRであるという事実は変わりなく、没入感が弱まりロールプレイ感が無くなると、途端に音声作品はASMRでは無くなります。この事実に気付かされたのはまあまあ大きな発見かも知れないです。

結局、今回もノノミとツバキのASMRの格が勝手に上がってしまう感じでした。なんなら不戦勝。
音声作品好きとしてはこの程度のASMRモドキで満足する気はさらさらないです。

ライブ中にASMR化決定の時はなんだかんだでかなり喜んじゃいましたが、正直こんなの生殺しなんだよな…。
この方式でブルアカASMRが続くようなら実質的な死刑宣言まである。

キャラクターのボイスドラマという視点で評価できる点はできる限りしてあげたいのですが、これで1本1000円だから現状だと相当厳しい。
この前のアンケートはNEXONに届くのかYostarに届くのか分かりませんが、ASMRに関する不満は書いておいたので、改善される事を祈っています。切実に。

あと全然関係ないんですがアニメの情報来ましたね。

もう既に作画が不安なのでどうなるか心配です。
どうやら対策委員会編をやるっぽいのは意外。てっきり日常だけで終わらせるかと思ってた。
この調子で成功すれば2期とかエデン条約編にならないんですかね。4クールくらいかけてやれませんか？

PVのConstant Moderatoアレンジの主題歌は良さげなので期待出来ます。音楽に関しては一定の信頼度があって助かる。

こんなところでしょうか。お目汚し失礼しました。