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スキズヒョンジン.2

息子が幼稚園を卒園した
毎日お弁当を作り自転車で通ったこの日々が終わったことの実感はまだ湧かない
子供が成長していく
こちらが置いていかれるほど速く眩しい
で、その4月から空く時間で何をするかを考えている

おそらくヒョンジンくんも高校を卒業して時間ができた時、その時間で何をするかを考えたんじゃ無いかと思うんだ

…え、なんの話かって?卒園した息子の話じゃねえのかって????
いやファンヒョンジン(上段左)の話に決まってるでしょうが!!!!!!!!
推しですから!!!!!!!
最大風速で、3000字書いていきますよ!!!!!!

はい!!!!

子供に「やればできるよね?」と聞かれることがある
私は「やらなきゃできるようにならない」と答える
私自身は特に何の努力もしないくせに、努力の報われ方には色々あると知ってほしいとなどと願ったりしながら、子供にはそう言っている
賞賛でも物質的でも無い報われ方がもしかしたら一番大事かもしれないと個人的には思う

未来への大きな野望や期待を抱いて努力ができるのは、才能だ
言葉だけでは未来は変わらない、何かを変えたいなら行動するしかない
そういう時に自分に向き合えることは、とても大事なことだ

キム・スンミンのことを考えた時にも同じようなことを思った
好きなもののために弛まぬ努力をし続けることの凄みは何にも勝る

ただ、ファンヒョンジンの努力は、スンミンのそれとは少し違う

彼の場合、動機が「好きだから」では無いのだ
見た目の良さから何が出来なくてもデビューできると周りから言われ、
「悔しかったから」彼は努力するようになる
ビジュアル担当と言わせないために
メインダンサーと呼ばれるために

ストレイキッズは大手事務所のアイドルだが、韓国の音楽番組でなかなか一位が取れない苦渋の期間があった
ヒョンジンのnoteを書くために当時の動画などをそれとなしに見ていて、ん?と思う

デビューから2019年初頭までのヒョンジンくんの踊りがかなり早どりなのだ

私が今、推しているヒョンジンとは全然違う踊り方だと気づく
ていうか、あまり音を聞けてないような気がする(シンプルに悪口)
踊りに関してなんかあんまりピンとこないのだ(ちゃんと悪口)

で、冒頭の子どもが小学生になったらその空き時間で何しっよかなーの話に戻る

ヒョンジンくんは2020年に「時間ができたので現代舞踊を習うようになった」と現代舞踊を取り入れたソロの踊りを発表している
高校を卒業した2019年4月以降、現代舞踊のレッスンをはじめたんであろう結果として、
2019年後半からの彼の踊りは、その糸口を掴んだかのように、どんどん素晴らしくなっていく

決まったフリを順に踊っている感じだったもの(悪口)が、曲に関連した表現に踊りが変わっていく2019年の変化を経て、それ以降のスキズのパフォーマンスのムードが、一段レベルが上がった感じがする小気味の良い、新しいものになっていった
(ミロ→ダブノ、サイドエフェクトあたりの変化の話をしています)

その後、2020年のサイコチッケムで大バズりし、私はヒョンジンくんを見つけたのだから、卒業して空いた時間に現代舞踊を習っててくれてありがとう…
ヒョンジンくん、やっと会えたね…(by 辻仁成)

私は没頭して何かを書いているとき、自由を感じる
誰にも入れない自分の世界を持つことは自分を救う
そして、わかるのは自分1人でもいい!!と思いながら書いたものが他人から褒められたりすることの至極の喜びは中毒性のあるもので、
一度経験するともっと欲しいと欲望が生まれたりする
シェルターだったはずのものが、新たな苦しみを生んだりするのだから皮肉だ
私みたいなものでもそう思うのだから、
その他人からの賞賛についての規模の違うアイドルが一度手にしたその喜びは
もっと中毒性のある甘美だろうと想像する

ネイティブダンサーではないヒョンジンくんは現代舞踊の感性とその努力を持って、かなりロジカルに踊りに向き合い方法論として曲にのめりこむ感覚を掴んだのではないかと思う
そのメソッドで臨めば彼はいつも同じところまで潜っていける
そんな彼の踊りは、風のない湖の水面に映る自分を見つめながら酔いしれて曲に潜っていくような表現だと思う

ヒョンジンくんはパフォーマンスをする時、
そこにいる誰よりも自己陶酔の世界で観客を置いていくほどの濃密な没入感に浸る
無呼吸で音のしない湖底を目指すようなスイマーズ・ハイの中でヒョンジンが魅せるのは
ナルキッソスの権化の如く最高密度の自己陶酔だ
私たちを湖底に導きながらヒョンジンは見せてくれる

これが僕の魅せられるものだよと
(え、何急に)
(でも、ヒョンジンはこれを言ってますし、実際わたしには聞こえてます)

息もできないほどの究極の自己陶酔


なぜそんな他人の自己陶酔を見て、私がこんなに気分が良くなるのか
毎度ひぇー!!!!今回もやっべー!!!!!!ってなるのか
それは、自分の行けないところまで辿り着いてくれる人に送る喝采だ!!!賞賛だ!!!
あっぱれなのだ、ヒョンジンの自己陶酔は!!!!

凡人の私の代わりに、彼がやってくれる
自己陶酔は彼に安心して任せればいい
そんなふうに思えるのだ

人の目を気にせずにどこまでナルシスティックになることができるか
凡人ならば周囲の視線を監視と感じ、思い切り自己に没頭するなんてできない
誰かの視線にとらわれる
その視線が疎ましくてたまらなくなる

それは、ヒョンジンくんだって同じだろう
それも彼にはそのファンの視線の数だけ投影されたファンヒョンジンがいる

その上で、非凡な美しさを持った彼が極限まで自己陶酔している姿を見せてくれると、
彼の求められていることへの献身と、その表現の感性に
私は強くカタルシスを感じる
アイドルにこういう感情を抱くのは初めてで、
これが何の感情なのか、いまいちわからないのだけど、
ヒョンジンくんのパフォーマンスを見て、
行けるところまでそのまま行け!!!!!ファンヒョンジン!!!!お前ならやれる!!!!!
と、強く拳を握るような熱い気持ちになる
(それは遠い昔、競馬場で馬券を握りしめ振り上げていた祖父の姿と重なるのです)


相手に見えている自分が本来の自分じゃないことが気になってしまう
あなたに見えているより自分はもっとダメなのに…
あなたに見えているより自分はもっと素敵なのに…
本来の彼はこんな事をもちゅもちゅ考え込んでしまうタイプだと思う

期待に応えてばかりいると、自分が消えていく
記号として見られる自分を壊したくなる
ここら辺までは、よくいるアイドルなので大体はその後、変な雰囲気の自作曲を出したりするようになる(誰かを敵に回してますか)
そういうタイミングはどんなアイドルにもあると思うのだけど、そんなタイミングだったんじゃないかと思う

彼は絵を描くようになった
何にも囚われない自由な表現や、何かを必死に描くことは自浄作用がある
それは彼のシェルターになると思うので、その自由な場を自由に過ごして欲しいと思うのだけど、
元の性格でどうしてもみんなに褒めて欲しいヒョンジンくんは、絵もすごくみせてくれるので、
あんたそれは安売りしないで、まだ大事な人との時にとっておきな
と、謎のおせっかいおばさんとしては思ったりする

一人っ子の彼は、かなりしっかり親御さんに守られて成長したんだと思う
甘い雰囲気や、繊細さを感じる部分と、
どこかで自分を冷静に見ているもう1人の本来の自分がいるように見える
彼は事が正しいかどうかを、もう1人の自分と一生自問自答するんだろうと思うのだけど、
色んな分岐点を経て、自分の多数のファンが求める自分のパフォーマンスと、本来の自分に、何かしらの折り合いをつけたように感じる
アイドルとして求められるファンヒョンジンでいることをファン自体よりも重く考えているようなきらいを見せ

今、ヒョンジンくんのパフォーマンスは完成しつつある

完成した先に何があるんだろう
ヒョンジンくんは何を手に入れたと思うだろう
努力の才能がある君はまた何かを掴むために
頑張るんだろうか

努力の先にある、報われるには色んな形がある
私にもまだわからない事ばっかりだ
でも、自分の心に灯った
「ああ、頑張ったら、できるようになった。嬉しい!!」
って言う気持ちを見逃さないようにして欲しいって、
それしか本当に大事なものはないんじゃないかって思う

「やればできるようになる?」と息子らに聞かれる度に、
少しだけザラっとした気持ちでヒョンジン君のことを思い浮かべて、
「やらなきゃできるようにならない」って、
打ち消すみたいに愛する息子たちを私は抱きしめる

ヒョンジンくんが努力の先にたどり着いたものが、穏やかであったかい幸せな心地だといいなって思う


4月からの空き時間、わたしも新しい挑戦を始めようと思っている
やらなきゃできるようにならないから



上記の妄想において、わたしはセクシーでしかないヒョンジンくんのことを「セクシー」という単語を使わずに書くということに挑戦しました
勝手にやったけど褒めてください 
ご拝読ありがとうございました


おわり

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