おかげさまでこの連載も40回を迎えることが出来ました。

色々と書籍を漁っているうちにモンテーニュの「エセー」（中庸の教え）という本に出会いました。

この本は「死ぬ」「生きる」「判断力」「無常」「無知」「自然」等のテーマの考えをただ記述していったものです。どのテーマについても答えを出すことはありません。バランスのとれた考え方は「中庸」であることの大切さを教えてくれます。等身大ながら珠玉の知恵が詰まっています。

一つの考えにつき1ページで簡潔にまとめてあるので、辞書の様に調べたい部分をすぐに引ける親切な書き方になっています。

中庸とは、単純な公平公正とは違い、バランスのとれた柔軟性と俯瞰力をもった考え方だと私は理解しました。

私は普段から中庸であること・バランスを取ることを、生活、競技、仕事では重要視しているつもりです。

この週刊超合金は私なりの考えと学びをまとめ、エセーを綴っていくことなのだと、途中から気が付きました。文章があまり得意ではない私にとって考えを書き出す作業は、非常に骨が折れます。この作業は生涯終わりはないのでしょうが、連載初めから目標にしていた1年間分の執筆を区切りに目指しています。大変恐縮ですが、私の考えが何かの気付きになればと思います。

わたしは「エセー」を書くために勉強などしなかった。「エセー」を書いたことで勉強したのだ。　　
・・・「超訳　モンテーニュ　中庸の教え」より

学ぶとは知識を付けることではなく心を磨くことだ
・・・「超訳　モンテーニュ　中庸の教え」より

◆中庸であることとは？