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ちょっと違う角度から見てみる0X1=LOVESONG

今回は「0X1=LOVESONG」についての歌詞解釈について話そうと思う。

まず0X1=LOVESONGはどういった曲なのか。
公式では「0X1=LOVESONG」についてこう述べている。


「混沌とした世界の中で少女への愛だけは確かだと信じる
少年の“自己確信的ラブソング”」

Tomorrow x Together OFFICIAL SITEより

そしてこの楽曲にはTXTの先輩・BTSのRMが楽曲制作に携わっている。
クレジットだと二番手に書かれているので携わっている部分は多いのではないか?

”ある日突然パンPDから連絡が来て「TXTの曲が予定よりも3週間遅れていて、糸口が見えない」と言っていて、その時は僕自身も凄く忙しかったけれどTXTの皆さんに何かしてあげたことも無いし、面白そうだからやってみよう”という流れで決まったとVライブでRMは言っている。

歌詞からもRMらしさが伝わってくる。
特に「무저갱」という単語や「Please use me like a drug
これはRMが“Love Yourself” Tourで言っていた言葉。
Please use me, please use BTS to love yourself. Because you taught me how to love myself, everyday」と重なるように思える。
「僕を利用して下さい。BTSを使って自分自身を愛して下さい。なぜならあなたが毎日僕達自身を愛する方法を教えてくれたからです。」
ライブの挨拶でRMは「僕は自分自身を愛する方法を見つけました。僕は自分自身の愛し方を知らなかった。自分を愛するということは、死ぬまでの自分自身のゴールである。僕は知らないうちにARMYを自分自身を愛する理由にしていました。だから1つ言いたい。」と伝えた後、先程の「Please use me~」と続けている。


RMはこのデモを最初聞いた時に歌詞を考えるにあたって世界観を知らないといけないと言っていて、世界観を整理したものを欲しいとお願いして一通りどういう物語なのかと見たところ「この曲に出てくる人たちは皆どうしようもないんです」と言っていた。
「どうしようもないということは「問題だらけ」なんです。それで問題だらけのLove sickと思いつきました。」

私はてっきりこれをどん底にいた僕の前に現れた天使のような君との物語だと思っていた。
けれど実際には僕も君もどん底にいて、そのどん底の中で
君は輝いていた。そこにいた君もどうすることもできずに、助かる術もなく僕は君に「僕のことを薬のように使っていいから」手を掴んでよ、僕を助けてくれ、とそうすることで
自分の存在価値を見つけたかったのかもしれない。
「死んでも良かったんだ」 というのは「生きてる意味がない」と同等にとれる。
I know I love youとSay you love meの歌詞からお互いを必要としていると同時に自分の存在価値を見つけ、共依存のような関係になりたかったのでは無いかと考えた。
RMがツアーで言っていた「僕を利用して自分を愛して生きて欲しい」という願いがここにも込められているのだろうと私は解釈した。

そしてもうひとつ気になったのは「僕は天国に行けない」という歌詞について。突然現れた天使に向かって「僕を助けて、君のHometownに連れて」ってというわりに「天国には行けそうもない、僕には居場所が無い」と言っており、自分で助けてって言ったくせに、僕は何がしたいんだとモヤモヤしていた。そして考えているうちに疑問が数個浮かんできてそれについて考えたら少しずつ点と点が繋がって線になった。

感じた疑問点
・何故天使なのに暗闇にいるのか
・君が天使だとしたら君のHometown=天国ではないのか
・何故つま先から真っ黒に染まっていったのか

この3つの疑問が思い浮かんだ。
和訳やRMの作詞を見返しているうちにある一つの考えに辿り着いた。

天使なのに暗闇にいるのは君が堕天使だからなのではないか。
歌詞に出てくる「무저갱」は日本語に訳すと「深淵」「どん底」
そして「深淵」を英語に訳すと「Abyss」になる。

「Abyss」と聞いて思い出すのはRMが作詞に参加したジンのソロ曲である。


バーンアウトになっていたジンの心情を綴った曲で作詞にRMが携わっている。
今までのジンのソロ曲とは違った感じの曲調だ。
少し話が反れてしまったけれど、ゼロバイ部分の「무저갱~」の部分はRMが考えたのではないかと考えている。

話を戻すと「深淵」といのは死者がいる場所、もしくは「堕天使達の集い場」とも言われているらしい。
その深淵が堕天使達の集い場なのだとしたら、そこで一番輝いていたもの…それは堕天使ルシファーではないだろうか?
ルシファーはラテン語で「光をもたらす者」という意味で、旧聖約書では「明けの明星」と言われている。「明けの明星」とは金星を表す言葉だ。

ゼロバイの歌詞にも「君は唯一輝いていた gold」とある。
深淵で輝いている君が堕天使なのだとしたら「天国には行けない」という理由も繋がり、つま先が真っ黒になったのはルシファーに身を売ってしまったからなのかと考え疑問に思っていたものがすべて繋がったように思えた。
ゼロバイはルシファーへのラブソング…?

先輩のBTSの楽曲はルシファーに纏わるものや神話、フリーメイソンなどが多かったりする。
RMが作詞に携わったとなるとそういった面からの作詞もあってもおかしくないなと思いこのnoteを書いたまでである。

そして新たな疑問が浮かび上がった。
「深淵(Abyss)」にいるものが堕天使だとすると
星を追う少年達に出てくるヒュニンカイの名前は…

「アビス」である。

最後に

フォロワーさんとルザラバ、ゼロバイについてのお話をした時に話した
問題提起が面白かったので、ここに追記させてもらうことにした。

「ゼロバイとルザラバのVが違うことについてどう思う?」

確かに同じ小物を使っていないし、そこにあまり考えたことは無かったんだけど、この質問についての自分なりの回答。

左がゼロバイ 右がルザラバ

ゼロバイは君と出会ったことについて書いているラブソング要素の方が
大きいので「LOVER」が強調されていて
一方、ルザラバは人生の負け犬を歌っている要素が大きい。
だから「LOVER」が目立たないようにあえて「LOSER」を強調して
細くVのラインを書き足したんじゃないだろうか?

同じ世界線ではないとか色々あるかもしれないけれど、同じ小道具を使わなかったのはそういった意図もあるのでは?と私は自分なりに腑に落ちる解釈をした。フォロワーさんが面白い解釈と言ってくれたのでぜひ共有したかった。笑

長々と見てくださりありがとうございました!

次は何のnote書こうかな~ ネタが枯渇している…

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