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読書録*2024年1月

さあ、早速1月に読んだ本をまとめていきましょう。
読書メーターによるまとめはこちら。

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読んだ本の数:8
読んだページ数:2667

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最後の1週間、本を全然読めなかった割には、悪くないのではないかと。


久保勇貴著 『ワンルームから宇宙をのぞく』(太田出版、2023)

おすすめです、とプレゼントしてもらった本、早速読みました。
なんだろう。
わたし天文学とか宇宙学とか、全然興味なくて、でもするすると読める文章でした。
んで、宇宙のことがわかったかというと、分かったような、分からなかったような、分からなかったような……(わからなかった)。
こういう、筆者の脳内思考垂れ流しみたいな文章、詳しいことはわからないけれど他人の思考をインストールするような気がします。
前に読んだ言語学者の本もそんな感じでした。
最近の流行りなんでしょうか。

柿内尚文著 『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』(かんき出版、2021)

これは出版されてから随分経ちますよね。
随分経つのに、いまだに駅なかの本屋さんでも平台にあったりして、読まれている本なんだろうなと思います。
年始に時間があったので本を読もうと思い、たまには実用書的なものを読むか、と思って読んだら、スルッと読み終わりました。
最近の技術系の本て、文字大きいし行間広いし、読みやすいけど読む量は少ないですね。
すごくためになったなー、と読んだときは思ったのですが、いま何を読んだかさっぱり思い出せません。
ごめんね、少しは文章に活かされているといいんだけど。

黒柳徹子著 『窓ぎわのトットちゃん 新組版』 (講談社、2015)

映画があるのでね、ずっと読もうと思っていたんですよ。
でもなかなか買う機会がなくて、続編のほうならどの書店でも置いてあったんですが、こちらはなかなか置いてなくて。
それで、旅行中に町の鄙びた本屋を覗いたらおいてあったので、そこで買いました。
これも旅の思い出。
おばあちゃんが日向ぼっこしながら世間話しているお店でした。
よい。
黒柳徹子さん、昔から「すごい人だ」と思っていたのですが、あれは初等教育の賜物なんですねぇ。
ああいう学校、わたしも行ってみたかった。
いや、似たような学校に通っていたよな?たぶん??
ともえ学園が短期間でなくなってしまったのは残念だけど、生き延びていたら、本来の健やかさいつしか失われて、形骸化した学校になってしまっただろうなと思うので、あのエンドで学校としてはよかったんだろうな、などと思ったりもします。

有栖川有栖著 『月光ゲーム―Yの悲劇'88』 (東京創元社、1994)

ここらで新しい本が切れました。
まだ1月1週目だってのにやばい。
なので久しぶりに、江神シリーズのほうの有栖川有栖を読みました。
江神シリーズはね、ちゃんとストーリーも犯人もトリックも、うすぼんやり覚えているんですよ。
ミステリというより物語として読んでいるからでしょうね。
それにしても江神さんはやっぱりいいな。

小野不由美著 『魔性の子』(新潮社、2012)

「十二国記」をちゃんと読み返そう期間開始。
魔性の子からです。
今回の気づきは、「魔性」という言葉。
これまでは「呪われる」「祟られる」という噂や、実際に「妖魔が憑いているから「魔性」なんだと思っていたんですが、今回初めて、「魔性の女」と同じタイプの「魔性」ではなかろうか?
と思ってしまいました。
人を惹きつける力、魅了する力、魅入られたものが囚われてしまう力。
そういうものが、高里要にはある。
広瀬先生はもろにその「魔性」にハマってしまって、結果自分を見失いかけるじゃないですか。
そういう、人をダメにしてしまう要素があるんだと思うんですよ。
本編軸でもたいそうな人たらしっぷりを発揮しますもんね、泰麒はね。

小野不由美著 『月の影 影の海 (上)』(新潮社、2012)

わたしこれまで、「月の影上巻はつらいから読み返せない」と散々言ってきたんですが、撤回します。
上巻、ページが薄い。
『魔性の子』の凄惨さに比べたら、けっこう楽な行程だった。
ごめん陽子、楽とか言って。
楽じゃないんだけど。
読んででそんなに辛くなかった。
新しい発見。

小野 不由美著 『月の影 影の海 (下)』(新潮社、2012)

やっぱ楽俊は癒しだし延主従は最強の切り札。
楽俊出てきてからの安心感はんぱないし、延が出てきたらもう勝ちじゃん。
と、いう感覚を一発で読者の脳みそに刷り込む説得力、すごすぎませんか小野主上。

小野不由美著 『風の海 迷宮の岸』(新潮社、2012)

これはねー、冒頭の汕子のモノローグのところが好きすぎるんですよ。
そんでもって泰麒かわいい。
とてもかわいい。
これがこのあと「魔性の子」になるんだもんね、ほんと末恐ろしい麒麟だよ……
表紙については、ホワイトハート版の汕子のほうがすきだったな。
あと曉宗さま表紙におくのネタバレやん、て思う。

まとめ


以上8冊でした。
いま『東の海神西の蒼海』を読みはじめたところで止まっています。
ちょうど本読めない期がやってきてしまいましてね。
まあ2月も半ばになれば治るだろうと思っています。

いや、治ってもらわないと困る。
2月には八咫烏の新刊が出るのだ。
読めなければ困るのだ。
がんばって生きよう。

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