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ああ 幸せになっちまうよ 【要領悪いアメリカ留学33】

先日、こんなビールを買いました。

『Kimchi sour』。。。想像できそうでできない、説明を読んでみると

キムチは韓国料理の定番であり、それを取り入れる方法を見つけるのは時間の問題だった。一口飲むごとに、生姜の爽やかな酸味から、コチュジャンの大胆な香りと辛味の後味まで、口の中が旅へと誘われることだろう。言うまでもなく、醸造責任者個人のキムチ培養液も使用している。このケトルサワーは本当に缶の中の体験だ!

紹介文をDeepLに大胆に突っ込んだ!

9割知らんわ!と思うこの文章にゾクゾクしたある日のちょさんは、1缶$5を超えるこのビールを手に取って、来る日に備えるのでした。

ツライことほど、分け合いたいじゃない❤️」
そう言って、日本人飲み会に持って行って、10人くらいを道連れに、極東の神秘を解き明かそうとしたのでした。
残念ながら、日本人でもわからない秘密が見つかるどころか、微妙な言葉しか残らない、リピしない確定という結果しか得られませんでした。。

こんな危険思想に至った理由をヒトのせいにすると、
昨年、地雷系女子になるんじゃないかと思うくらい聴いていた『乙女解剖 / Deco*27 feat.初音ミク』が原因なんじゃないかと推察します。
この曲は原曲の中毒性に加えて、いろんな人のアレンジも素敵すぎて抜け出せない凶悪な曲です。

きっと人によって「原曲こそ至高」「やっぱ人間の声が一番」などいろいろな好みがあるんだと思いますが、これだけ色んな種類が楽しめるのは幸せなことですね。


今日の夕方16時過ぎ、職場のビジネスチャットにボスから、
「急用ができて19時からのバレエを誰か観に行ってくれないか?」とポストされました。
周りの同僚に聞くと、「別にいいかな」って言ってきたり、
逆に「もう別の日のチケット取ってる」っていうことで、僕が受け取ることに。
チケットを2枚もらったので、この時間から誘えそうな人を探します。
僕の常識的に、家族いる人をこの時間に誘うのは、夜ご飯準備しているだろうし、ナシかな、、、と思うと、誘えるのは2人だけ。

自分の交友関係の狭さを恨みつつ、なけなしの希望を託してみるものの、都合が合わないということで、初めてのバレエはぼっちで行くことにw

ボスから貰ったチケットでアメリカ来てからオペラデビューした僕ですが、バレエは何が違うのかよく分かっていませんでした。

バレエとは、西ヨーロッパで発生し広まった、歌詞・台詞を伴わない舞台舞踊。及びその作品を構成する個々のダンス。音楽伴奏・舞台芸術を伴いダンスによって表現する舞台である。

大学生レポートの定番★とりあえず定義を貼り付ける by wiki様

確かにオペラは作品に応じた言語での歌唱やセリフがあり、いつも劇場上の電光掲示板の英語字幕を追いかけていますが、今回はその必要はなさそうです。


⚠️ここから一部ネタバレを含みます


いつものSan Francisco War Memorial Opera House

もうオペラハウスはすっかりクリスマスムード。
でもなんか必要以上に華美じゃない?とか姑のようなことを考えていました。
今回の演目は「NutCracker」、くるみ割り人形です。

僕は全く知らなかったのですが、この演目はクリスマスイブの夜が舞台だそうです。それもあって、劇中にもクリスマス関連のグッズがたくさん出てくることから、ショップもすごいことに!!

たくさんのバレエ人形のオーナメント
劇中には全く関係ない犬の人形 × ♾️
ボス、2階中央の最前席なのよ、、、ベスポジすぎ
原作はドイツが舞台らしいのだけど、サンフランシスコアレンジに!
OPムービーがあったり、スモークが炊かれていたり、地域性を出してた。

平日の夜なのに19時の開演時には、ほぼほぼ満席に。そして、開演。
内容は新国立バレエ団の解説みたいな感じだったけど、SF版は難しい部分がカットされてました。

例えば、2幕でのくるみ割り人形vsネズミの王の戦いは完全にカットされてて、初めから祝いのシーンになって、「🤔???」ってなりました。
とはいえ、たくさんの聴いたことある曲の生演奏に、目を奪われるような美しいダンス。
昔のソフトバンクのcmでお馴染みの「あし笛の踊り」のとこだけは笑いそうになったけど、「花のワルツ」を初め、知ってる曲のオリジナルMVを見たというか、あの曲を立体的に鑑賞できたという感覚でした。

フィギュアスケートを見ていても手先の動きが素晴らしいですが、生で観るバレエのダンサーの皆さんの手先のしなやかさは、美しい以上に言葉が思い浮かびません。
バレエは女の子の習い事のイメージしかありませんでしたが、男性のダンサーの方も驚くほどのクールなダンスで、僕の先入観が間違っていたことに気がつきました。

その頃、僕の頭の中では、「ここで、スパイラルシーケンス!」みたいな実況も流れていて、それとの闘いも行われていました。静かに観させて。

最後は主人公が夢から覚めて、クリスマスの朝を迎えるというエンドなのですが、内容ベースで行くと、正直????🤔が多いというのが感想です。
しかし、それが気にならないくらい、圧倒的な演奏と舞台上のダンスになんだか幸せな気分になりました。
きっと、上記の新国立バレエ団の構成なら、内容の理解にも満足するのでしょうが、これはこれでよかったと感じています。

くるみ割り人形の演目にはいくつか種類があり、アメリカでは、ニューヨーク・シティ・バレエ団バージョンが完成してからポピュラーになったらしい。

今日のSFバージョンがこれと同じかどうかはわからないけど、またあの美しい舞台を観に比較するのもいいかもしれないと感じています。
乙女解剖と同様、これだけ色んな種類を楽しめるのは本当に幸せ✨


このバレエの主人公が夢の世界で華やかな冒険をしていた2日前、サンフランシスコ在住の30代独身男性は、
『既婚者という設定の初恋の女の子(リアルは知らん)と一緒に空港に彼女の旦那を迎えに行く夢』の中にいました。
結局、旦那さんに会う前に目覚めてしまったのですが、それまでの時間を楽しんでいたように思えます。
こんな純愛タッチのがクリスマスプレゼントなら、お客様の声コーナーにしっかり書いて投書するレベル。
だって、夢の内容をしっかり覚えてて起きた朝は、、、

心の中が、ちゅうぶらりん(この記事書きながら10回以上聴いてる)

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