見出し画像

そんなに面白くもない話

SNS的に言えば、これは先日マーダーミステリーを遊んだだけなのだが、これには長い、そしてあまり面白くない物語があった。

経緯

2021年のこと。僕は配信中に「俺はいつでも俺に飯を奢ってくれる人を募集している」という風なことを言っていた。確かこれは感染症が蔓延している世界では、飯を食う機会が減りすぎており、重要な機会が失われている、という文脈だったと思う。まあ僕に飯を奢れというのはただのふざけた冗談であり、もし万が一間に受ける人が現れたとしても、それはそれで飯を食べれるわけだからこの行為には期待値しかないのだ、という確率のゲームに毒されすぎた人間の、短絡的な思考からの発言だった。

現実には、すぐにダイレクトメッセージが来た。

「来週時間ありますか?」

と。もちろんこの人は僕からすると全く知らない人物であった。

改めて冷静に考えてほしいのだが、大した影響力もない中年のおっさんに対して、無償で飯を奢る行為は意味不明である。だからこそそれが冗談だと成立していると当時は考えていたわけだけれど、実際にはそうしたいと願う人物が実際に現れてしまった。

インターネットで類似の事例を調べたり相談したりすれば、間違いなくそれは新興宗教の勧誘やマルチ商法、あるいはワンルームマンションの投資詐欺なのだから会うのはやめておけ、と止められるところだろう。でもなんというか、Twitterアカウントを見る限り、不思議とそうはならなそうだなと直感した。本当にただの素朴な、ゲーム好きのアカウントだったからだ。

ここから先は

2,659字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?