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運がよかった

一週間くらい前に話題になってたやつ。要約すると大会のインタビューで「運がよかったです」っていうの見栄えあんまりよくないからやめたほうがいいかもみたいな趣旨。

これにはざっくりいうと三つくらいの視点があると思っていて、

①最高ランクまではチュートリアル的な対戦ゲーマー仕草について(いつものやつ)

②一般ユーザーがどれだけ興行としての大会に協力するのか

③カードゲームにおける「運が良かった」の意味の広さ、言葉としての難しさ

それぞれちょっと考えてみたいと思います。

最高ランクまではチュートリアル的な対戦ゲーマー仕草について

四か月前に言いたいことを言っているのでこれを読むとわかります。

端的に言えば自分より強い奴がいるから俺は弱い的仕草はクソであるということです。「運が良かった」に含まれる謙遜の態度にはこれが含まれていると思います。自分が強いことを認知する態度、それが仲間内、狭いコミュニティの中で嘲笑されうる忌避すべき態度であったとしても、世間一般的にはそんなことは全然関係ないので黙って「おれは強い」と言っておけということは僕は常に申し上げております。自分より上の存在は想像しやすく、自分より下の存在は想像しづらいものですが、そのことを一人一人が自覚して生きていくことで世界はよりよくなっていくと思います。

一般ユーザーがどれだけ興行としての大会に協力するのか

対戦ゲームの文化をずっと観測していると、クソ修正やクソ対応を批判することで、運営を敵としてユーザーが一致団結しているシーンをよく見かけます。というよりは、大変お恥ずかしい話ですが、昔は自分もその手のタイプの人間でした。ゲームの運営チームにはバカしかおらず、ユーザーのことを何も考えていない、俺の言う通りにすればもっとマシなサービスになるのに、一体なぜできないんだ。そう主張し何らかの媒体で発信し、在野のユーザーの支持を得てプレイヤーの中で影響力を得る。そういうムーブは昔から今に至るまでずっと存在しています。

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