見出し画像

2022年運勢展望〜春分図・日食図を読む〜

みなさまこんにちは。長南です。気がつくと2021年もあとわずかとなってしまいました。ということで、暮れの定番コンテンツとなった来年の運勢展望をお届けいたします。

2021年運勢展望のおさらい

2021年ですが、振り返ってみると2020年から引き続きコロナ禍による行動の制限や社会の変化にずっと翻弄されてきた1年だったといえるでしょう。去年末の運勢展望にはにはこんなことを書いておりました。

2021年のキーとなるのは海王星と土星。一見目に見えずわかりづらい作用をもつものにたいしてどれだけ真剣に向き合ってきたのか、これから向き合えるのかが重要になってくると思います。この数年インプットしてきたことを芸術や音楽の分野で発揮すること、感性を磨くためにあらたに精神的な趣味アクテビティを始めることもプラスに働きそうです。なお、アルコールやドラック、にせスピリチュアル、カルト宗教、MLM、詐欺などには近づかないようにする必要があります。油断すると心ごともっていかれるので、自分の中の確固としたところに錨を打ち込む心がけを大切にしたいところです。

海王星と土星が鍵だということを書いたわけですが、私達が暮らしている社会の建前というものがコロナ禍に全く通用しないということを身をもって知らされたといえるでしょう。相手はウィルスなわけですから建前なんて通用するわけないのは当然の話ではあるのですが。

2020年に開催が予定されたものの1年延期された東京オリンピックはゴリ押しでなんとか開催されたものの、開催直前まで中止論がやまず、その過程で関係者やIOC, JOC の醜い「建前」がさらけだされました。2022年開催予定の冬季オリンピックについても人権問題でもめています。すべての国と地域の人々がスポーツを通じて平和になるなんて理想なんて幻想に過ぎなかったという感想を持っているのは私だけではないでしょう。

また、緊急事態宣言下での行動制限、「自粛」という建前がいかにもろいものかというのも浮き彫りになりました。休業要請や自粛要請、テレワーク、ステイホームなど掛け声だけはかけられたものの、実際に国民の意識や行動をどこまで変えることができたのかというところは疑問に残るところです。コロナについてはあれだけ猛威を奮っていたデルタ株が、ワクチン接種の進行と日本人が共通して持っている意識(時として同調圧力と表現される場合もありますが)で抑えられた状況のように見えます。ものごとの道理を理解して、ワクチン接種、マスク、手洗い、会食を控えるなど、土星が示す堅実な対策・行動が実を結んだのが今の状況ではないでしょうか。

サマリーとしてはこんなことを書きました。

・ これまで続けていた努力を継続すること。すぐに成果がでなくても腐れずに取り組むこと
・ より広く深い精神探求を行うように心がけること
・ 文化、芸術方面の活動に力をそそぐこと
・ アルコール、ドラック、たばこなどの嗜好品からは距離をおくこと
・ 規制やルールなどを遵守することを心がけること。制約の中で何ができるのかを考えイノベーションの元にすること

土星的な側面でのアドバイスは前に書いたとおりですが、海王星が示すような精神・文化系術などへの分野はまだ目に見えて大きな傾向が出ているわけではないようです。一方で海王星的な要素が欠如したことが表れたかのような衝動的な犯罪が目立ちました。電車内での放火殺人やいわいる「歌舞伎町トー横界隈」まわりでの犯罪、また犯罪とまではいかないまでも、昼から飲酒したのか、夕刻に路上で醜態をさらす例が散見されるようになりました。

明らかにコロナ前に比べて東京の治安は悪化していますし、アンダークラス(下層階級)の人達が行き場を失って一部地域でスラム化に近しい現象が生じているように思います。また、にせスピリチャルや陰謀論にハマって「反ワクチン」な主張をしている方が今年どうだったのか、今後どうなるのかはいうまでもないところですね。

次の1年を西洋占星術で観る


毎年運勢展望でおなじみですが、2022年の全体的な運勢を西洋占星術でみるために、今回も「マンディーン」という手法を使います。春分・秋分・夏至・冬至といった、季節の移り変わりの瞬間を大切にする考え方ですが、特に重要なのは太陽が春分点を通過する瞬間のホロスコープ「春分図」です。

また、私の場合は日食が起きる瞬間のホロスコープも「日食図」として重視します。春分図以外の季節図や、日食と対となって起きる月食図については必要に応じて参考にする程度でみています。

今回も例年同様、日本の運勢展望を考えてみたいと思いますので、東京の日食図、春分図を見ていきたいと思います。春分、日食共に日本時間で太陽が春分点を通過する瞬間、あるいは太陽と月が同じ位置に達する瞬間を採用します。春分点を通過する瞬間や日食の瞬間について場所や時刻までこだわるのは、その瞬間の「東の地平線」が西洋占星術上において大きな意味を持つからです。なお、作図に使用したのは全てAstrolog 7.30です。

ここから先は

4,960字 / 6画像

¥ 100

もしお読みになって気に入ってくださったら、サポートいただければ励みになります!