脳疲労と調整について


「脳疲労」という言葉を最近よく目にするようになってきました。以前はそんなに脳の疲労については話題になっていませんでしたが、最近はよく雑誌や本で見かけるようになりましたね。時代が進んだものです。

ゆるトレーニングでは、今のように脳疲労が一般的に言われるようになる以前から、脳疲労の解消について体系的に用意されていました。

脳疲労は、老化を含む長期的なものと、年単位まで含む短期・中期的なものが考えられますが、今回は短期または中期的なものについて書いていきます。


脳の疲労は、デスクワークや研究、クリエイティビティの高い活動などの頭脳労働だけではなく、身体の疲労や運動能力など、その人の活動全般に影響を与えています。

ですので、脳疲労をとることで、頭の不快感を解消するだけではなく、その人のあらゆる分野のパフォーマンスが上がることが期待されます。

具体的には、パフォーマンスやモチベーションの低下、頭が重い・痛い、目が疲れる・痛い、視界が狭くなる・暗くなる、ケアレスミスが多くなる、やる気がなくなる、食欲がなくなる、眠れなくなる等々、様々な不調として現れます。


ゆるトレーニングでは、軽度のトレーニングでは脳疲労が気になることはありませんし、むしろ解消されることが多いですが、より高度なトレーニングになってくると、脳疲労が大きな問題として立ちふさがってきます。

トレーニングで素晴らしく上達したときや、その結果として仕事や専門種目などでめざましいパフォーマンスを発揮したときなど、脳は強度の疲労状態になります。たいていの場合は、トレーニングで脳機能が鍛えられていて回復能力も高くなっていますので、すぐには脳疲労が自覚できませんが、取り切れない、回復しきれないぶんは徐々に蓄積されていきます。

その結果、トレーニングの調子が悪くなったり、なんなくトレーニング時間を減らしたり、また、仕事や専門種目のパフォーマンスが下がったりします。
その回復には時間がかかることも多く、場合によっては、数週間〜数カ月、オリンピッククラスでは数年単位で脳疲労状態から回復していく選手もみられます。


脳疲労をどうやって解消していくか、ということについては、ゆるトレーニングしている人ならば、背もたれ首モゾ、首ゴロ、眼ユル、脳ジャブなどのブレインゆるをやることが王道です。

これらの方法に熟達すると、自分だけでもかなりの脳疲労を解消することができます。


他には気晴らしをする、脳疲労に効く食べ物やサプリメントをとる、よく笑う、お風呂に入る、お酒を飲むなど、いろいろな方法もありますが、強い脳疲労になると、そういった方法ではなかなか解消できません。



より楽で効果が大きい脳疲労の解消法としては、達人調整を受ける、という方法があります。


達人調整を習い始めたころは、脳の調整はそこまで重要なものとは考えていなかったのですが、自らのトレーニングが進むにつれ、また、専門種目でハイパフォーマンスを必要とする人達を調整するにつれ、その重要性がわかってきました。


脳の調整は、様々な分野、特に古典芸能関係の調整を多くしてきた私の得意とする分野でもあります。

脳疲労はどういった現象として現れるのか、脳のどの部位が疲れているのか、それはどういう原因なのか、どういった調整法ならその部位を回復させられるのか、どの部位を活性化したら必要なパフォーマンスを向上させられるか、などを様々な専門種目を持つ人達の調整で学ぶことができました。


調整に来ている常連の方、特にゆるトレーニングの進んでいる方達は、脳疲労の解消を目的の一つとしている方がほとんどです。
高度なトレーニングを実践し続けることや、専門種目や仕事で役立てようというとき、脳疲労の解消を一人でやるよりも、調整してもらったほうがコストパフォーマンスがよい、という判断からだと思います。

これは私もそうで、可能なら脳の調整は定期的に受けたいものです。身体をゆる体操などで自律的に調整していくことは脳の調子がよければかなりのレベルでできますが、脳疲労の解消は難しい。
特に疲れ切ったときは、コストの低いゆる体操や様々な方法で少しずつ回復させていき、調子がよくなったところで高度な方法も使いつつ解消するのが一番いいのですが、本当に疲れたときは、そんなやる気も意識能力も残っていません。いっそのことお酒でも飲んで寝たくなるわけです。そういうときにこそ、調整を受けて楽に体調を回復させたいものです。


脳の開発や老化の問題と調整、などについては、また別の機会に書きたいと思います。


調整に興味を持った方はこちらへどうぞ。
身体調整室 https://www.chosei-shitsu.com/


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