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【コラム】中国のブランド豚〜そもそも日本の豚とと起源が違う

 豚肉が好きだ。殆ど毎日何らかの形で豚肉を食べている。餃子、小籠包、焼売、生ハム、ソーセージ、ベーコン、角煮、回鍋肉…と上げたらきりがない。好きな肉は何と聞かれたら豚≫鶏>牛と答える。豚肉は牛に比べて安いし値段による差が小さいから、毎日気軽に食べられる。
 豚肉にも牛肉同様品種があり、近所で手に入るものとして鹿児島の黒豚、神奈川県の高座豚、埼玉県のゴールデンポーク、東京都のTOKYO X、長崎県の雲仙クリーンポークなどがあるが、最近はハマポークなる横浜市産の豚肉もみつけた。また、世界的な有名品種であるスペイン産のイベリコ豚とハンガリーのマンガリッツァ豚は日本で手に入るため日本で食べた。と、気がつくと中国の豚について何も知らない。唯一聞いたことあるのが中国ハムに使われる金華豚位だ。これは調べてみるしか無いでしょうと、またまた小红书で検索すると、こんな素晴らしい情報が!すごい、沢山いるね。さすが中国だ。。。

中国のよくみる豚(中国語で"猪")の品種

 この一覧は下記のリンク先から拝借した。この投稿はこれらの豚の特徴を説明していてとても有益である。

 なるほど、中国には各地に有名な品種がいるのか。豚は猪を畜産用に飼い慣らし品種改良したもの。中国ではどんな歴史があるのかと今度は百度百科を見てみる。

むむむ、紀元前の春秋戦国時代にはもう畜産やってたか…紀元前…

 振り返って果たして日本の豚はどうだったのか…?一般社団法人日本養豚協会のページによると、
「……明治5年には内藤新宿(現在の新宿御苑)に観察寮出張所が政府により設置され、そこに外国産の作物や家畜を導入し、養豚については、政府の雇った外国人H・ホールの指導のもと、わが国で初めて西欧の豚の飼育法を取り入れた養豚が始められました。その後、各地にある政府の試験場などにも西欧の技術を取り入れた養豚が広まっていきました。また、当時導入された品種は米国産チェスターホワイト、英国産サフォーク、バークシャーなどでした。このような公的な機関で生産された子豚が、やがて民間に払い下げられていき、養豚は全国各地に広がっていきました……」

いや、日本では西暦675年に天武天皇が「肉食禁止令」を発布したため、その後約1,200年間、肉食が禁じられていたということは重々承知だったが、日本の豚は西洋からの輸入が元で、中国は原産の豚となると、これは打ちひしがれる程の差…これは中国で食事する度にしばしば感じるのだが、さすが、中国、本当の肉食の国!!
 豚肉好きとしては、中国のブランド豚を食べずして豚を語ることは出来ないと強く認識しました。これが、中国100のやりたいことのNo.49と104に繋がっていくのです。

 ところで、先日国立科学博物館で開催されている「和食展」に行ってきました。ここで紹介されていた和食は米と大豆と発酵と海産物がキホン。はい、その通り、現代にも息づく和食のキホンです。しかし、近現代では日本人は魚より肉を好むようになりました。私ももちろんその一人。この展示会でも肉食の禁止と明治になってからの再開についての言及はありましたが、畜産の開始についての紹介が無く、片手落ちと感じました。しかし、ここまで本当の肉食の国との差があると、それは言及するに及ばない事だったのかも知れません…

タンパク質は大豆と魚から

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