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1968年夏。日比谷の映画街でのセルフポートレート12/5(日)

1967年の11月の終わりに新宿のラッキーカメラでライカM2のブラックペイントを手に入れたのである。本体だけで120,000円と言う大金な価格であったが、それを買ってくれた父親はその出資で息子が写真家になれたのだから安いものだと冗談半分でよくいっていたものである。確かにその通りであって息子を医者にするなどと言うのに比べれば非常に安い投資でお得なリターンであると言うわけだ。

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