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東京ニコン日記の奇跡。高輪消防署と東京カテドラル

新書サイズのユニークな写真集。東京ニコン日記である。四半世紀前に約3000枚の東京のプリントを作って、その中から700点位を選んで分厚い新書版の写真集になった。

その頃の私の考えは、この新書版の写真集は、きたるべき、東京の写真集の予告編と言うつもりだった。それから四半世紀が経過して、ハードカバーの東京の写真集Today Tokyo が昨年出版された。

サイン会等で東京ニコン日記を持参して、サインを求める人を私は尊敬の目で見ている。私の仕事を1番正しく理解してくれている人だなと思うからである。

この本は最近では結構レアになってきて、私なども日本の古本屋にリクエストを出してあるのだが、なかなか発見できない。たまに発見できても10,000円位する高価な本になっている。

Facebook友達の猫の中田さんは、幸福姉妹と言うお二人の猫のお父さんである。ついこの間結婚23周年を迎えられたそうである。おめでたいおめでたい。

その猫の中田さんであるが、奥様が病院に行くときの付き添いで持参したのがこの東京ニコン日記なので、私としては結構嬉しくなった。病院の待ち時間と言うものはなかなか難しい時間つぶしであって、私などは書きかけの原稿を書くことにしているが、こういうアトランダムでやたらと写真の数の多い本をペラペラめくるのは非常にクレバーな方法だと思う。

それでFacebookで中田さんが指摘したのはこの見開きページである。中田さんのご出身は高輪であって、例の有名な高輪消防署が撮影されている。もう一つのページには目白台の東京カテドラルが写っている。

誠に編集の偶然とは言いながら、この見開きページは中田さんのルーツがそのままにそこに具現化されているのである。中田さんは、目白台の急な坂を下って江戸川を越えたところにお住まいなのだ。

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