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新製品の発表がインターネットになってほんとにつまらなくなっちゃった

このボール紙製のカメラは、スロバキアの著名な写真家で、世界中で写真展を開催したTickyの手作りカメラである。写真表現と言うものは、カメラメーカーに製造を頼まなくてもなくてもちゃんと自立して自分を発表できるものなのである。

しかし、一般の人はこの大写真家のように才能に欠けているから、とりあえずライカとかカールツアイスが作ったと言われている、本当は全然関係ないメーカーが作っているブランド品と言うものを高い値段で手に入れてそれを使わざるを得ないというのが現状である。

インターネットが登場する。20年も前に毎年秋に開催されたドイツのケルンのフォトキナと言うのは何が面白かったかと言うと、定期的な新製品発表のほかに親しいジャーナリストにアンダーテーブルと言うのであるが、内緒で数年後に計画しているカメラを見せると言うしきたりがあった。これが当時メカニズムライダーをやっていた私が未来のカメラを予測するための非常に素晴らしいナビゲーションの働きをした。
 
その経験もあって、当時世界で最大の780,000の販売部数を誇るモダンフォトグラフィーの極東通信員でいろいろ仕事をすることができた。今の時代が残念なのは、インターネットの関係で新製品の発表がオープンになると言うのは、全部コントロールされている間だな。新製品に対する夢がなくなっちゃったね。

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