見出し画像

【観戦メモ】2018年天皇杯3回戦 vs名古屋グランパス

①色々な因縁のあった試合

サンフレッチェ広島は名古屋グランパスを延長戦の末に下して4回戦突破を決めました。延長でハットトリックするとはさすがに予想できない。

会場がエディオンスタジアムだったので見に行ったのですが、やはり延長までいくとしんどいですね。観客も2,822人と今シーズンワースト(厳密に言うとJリーグ育成マッチデーやサテライトもあるけど割愛)。

サンフレッチェ広島の広島広域公園陸上競技場における集客としていつ以来の少なさなのか調べてみたところ、2014年8月の天皇杯・水戸戦でした(この日は2,792人)。奇しくも2014年8月豪雨災害で延期になった水戸戦以来というのは何かの縁を感じてしまうところであります。

そもそも、今回の対戦自体色々とややこしい事情の上成り立ったものでした。まず、天皇杯2回戦において奈良クラブと名古屋グランパスが対戦したのですが、ここで「誤審」と「明らかな競技規則の適用ミス」が発生。

「誤審」がなければ奈良クラブが正当に勝ち進んだはずなのに、「誤審」があったためPK蹴り直し。これを決めて奈良クラブが勝ち進んだものの、この蹴り直しについて「明らかな競技規則の適用ミス」があり、「明らかな競技規則の適用ミス」がなければ名古屋が勝ち進んでいたはず…という超ややこしい事態に。

どうにもならんぜよということでPK戦だけ再試合という超法規的措置がとられ、この再PK戦で名古屋が勝利したため、広島と名古屋の対戦が7/11に開催される…はずでした。

しかし、試合数日前に広島を含む西日本において大規模な豪雨災害が発生。被害状況も完全には把握できず、交通網は寸断され、呉地区を含む一部地域では物資不足・断水が生じて「サッカーどころではない」事態に直面しました。

今現在も復旧・復興の途上であり、JRですら徐々に復旧し始めたくらいの状況です。1週間前の予報では強力な台風が日本列島に接近しており、すわまた延期かと怯えていましたが、なんとか試合開催できてホッとしております。

2018年はサッカーが見られる幸せを噛みしめる1年になりました。

なお、昨日の観客数が少ないと嘆く声も見られましたが、サンフレッチェ広島の主管試合ではないため(主管はJFAというか広島県サッカー協会)、スポンサー動員や招待客はほぼないはずで、試合開催宣伝も弱く、いつも用意されている駐車場・シャトルバスなどの交通アクセスもなく、平日ナイター延長もあるよ!だったのですから、まぁ仕方ない気もします。

サンフレッチェのブランドが痛むので、テコ入れした方がいい気はするけど、収入のないところにコストをかけられるのかというジレンマ。

---

②試合を観戦して

前置きが長くなったので試合の感想は簡単に。まず、右SHでスタメン出場したユースの東俊希君が大活躍でした。怪我人と年代別代表で人が足りなかったとはいえ、90分間堂々たるプレーを見せてくれました。

ちなみに二種登録の選手が公式戦にスタメン出場するのは誰以来なのかといいますと、それは2012年の野津田岳人君。この年の5/16ナビスコカップ・セレッソ大阪戦にスタメンフル出場していました。

個人的には完全に忘れていたのですが(試合に出た1年目からプロ契約だとど忘れしていた)、皆さんは分かりましたか?ちなみに野津田岳人君の前に二種登録選手がベンチ入り以上したのは、2010年のリーグ戦にベンチ入りしたのは砂川優太郎君かな。これで東君が如何にすごいか分かるはず。

また、試合の趨勢を決めた中谷選手に対するレッドカードについて、名古屋のHPに掲載された監督インタビューで、「延長開始早々の退場が試合を決めてしまったように感じましたが?」という質問に対して「その前のボールロストです。何でもない、それだけです」と答えているので本当にスポニチの記事が正しいか分かりませんが、一応簡単に検証しました。

という感じでレッドカードは妥当ではないかと。この日の主審の笠原さんの判定はスムーズで快適に見ることができました。

---

③試合以外のところで

平日ナイター+天皇杯ということで見るところはあまりなかったのですが、1個面白かったのは両チームの選手バスのデザイン。

名古屋はスポンサーをガッチリ書いてるんですね。後方部にもありました。広島は一般客にも貸し出しているはずなので、そういうことはやってないのかも。この辺もクラブカラーが出ますね。

AAですらないこの表示方法も昭和感があって趣深い。

今度は電光掲示板が逝ってしまったわ…。また修繕費が嵩んでしまう…。またJリーグからも怒られちゃう…。いち早くスタジアムを造るしかないな()

サポートして頂いた金額は、広島のスタジアム建設募金に全額寄付する予定です。