サンフレッチェの観客が減っているという中国新聞の報道について

※(9月24日)①の天皇杯の試合にお客さんがあまり来ない理由を補足し、③の有料駐車場について少し追記しました。

①はじめに

まずは中国新聞の報道をご覧下さい。

首位快走も集客は失速 1試合平均1万3698人、17年下回る
(中国新聞 2018年9月20日付)

J1広島のホーム入場者数が伸び悩んでいる。13試合終了時点で計17万8072人。初優勝した2012年以降では、残留を争った17年に次いで2番目に少ない。

色々ないきさつがあるので、こういった記事を読むと「すわ中国新聞が先制攻撃してきたぞ!迎え撃て!」みたいな言説が飛び出しがちですが、現実問題として指摘されている観客数の伸び悩みは事実です。

ただ一つだけ良くないなと思うのはタイトルの「1試合平均1万3698人、17年下回る」ですね。ホーム13試合終了時点で2017年は1試合平均13,294人。今年の方がさすがに多い(要するに終盤4試合の動員で去年は1万4000人台に乗った)。データ比較として恣意的です。

ただ、そうは言っても今年の集客がよくやっている!と言えるかというとそうではありませんから、重箱の隅をつつくような議論でしかありません。ちなみに中国新聞は8月末にも似たような指摘をしていました。

驚きと寂しさ
(中国新聞運動部デスク日誌 2018年8月23日発行)

ちょっと、いや、かなり衝撃的なスタンドだった。サンフレッチェ広島が4―1で勝利した天皇杯全日本選手権3回戦。テレビに映し出された会場のエディオンスタジアム広島の観客席はガラガラだった。

(中略)

観客があまりにも少なかった理由を問えば、そんな答えが返ってくるに違いない。ならば、と思う。J1で優勝争いの正念場を迎えている広島が次節ホームで戦うのは9月1日の鹿島戦。「スタンドのパワーでピッチの風景を変えてやる」。それぐらいの熱さを、集客を図るクラブにも、優勝を期待するサポーターにも期待したい。

天皇杯の集客が悪い理由は色々とあるのですが長くなるので割愛します(一例を挙げると、そもそもサンフレッチェの主幹試合ではなく県サッカー協会の主幹であることがある。その他の点については中国新聞も中略部分で指摘済)。いずれにしてもこの8月~9月に立て続けに中国新聞が取り上げたということはクラブとしても必死であり、状況は良くないと考えているからでしょう。

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②どうしてこうなった(外部要因編)

今年の集客について、@sanf22さんが簡潔かつ丁寧にまとめて下さっているのでそちらを読んでみて下さい。

その上で中国新聞は次のように報じています。

首位快走も集客は失速 1試合平均1万3698人、17年下回る
(中国新聞 2018年9月20日付)

エディオンスタジアム広島で開催の今季のホームゲームでは、1試合平均入場者数は1万3698人。目標の1万5千人の91%にとどまる。クラブは水曜日の試合が昨季より2試合多い3試合あったことや、集客の見込めたゴールデンウイーク中の試合で雨が降ったことを要因に挙げる

今年のデータでいくと土日開催(10試合)の平均は15,486人と当初目標を超えており、平日開催(3試合)は7,736人ですから平日開催が足を引っ張っているのは事実です。また、かき入れ時のGW2試合(うち1試合は平日)は雨天の影響か平均9,565人と伸び悩んでおり、クラブの主張は納得できるものがあります。

付け加えると、2017年の平日開催は8月9日という夏休みまっただ中であり、今年の平日開催は4月11日、5月2日(GW・雨)、7月18日(水害直後・夏休みに入ってる?)という関係であることも影響しているでしょう(実際に2017年8月9日は平日開催だが12,573人)。

ただ、それらは少なくとも4年に一度は起こりうる事象です(水害は除く)。これを言い訳にしていてはクラブ経営は成り立ちません。平日開催が多いのであれば土日開催でもっと集客しないと。

③どうしてこうなった(内部要因編)

ところで、中国新聞の記事を読んでいて個人的にものすごく気になった箇所があります。

首位快走も集客は失速 1試合平均1万3698人、17年下回る
(中国新聞 2018年9月20日付)

スタジアム周辺の駐車場の有料予約制や試合前の交流イベント、公式ツイッターなど会員制交流サイト(SNS)での情報発信などの集客策は目立った効果が表れていない状況。

このようにスタジアム周辺の駐車場の有料予約制が集客に効果があるはずだったと指摘しているのです。

個人的な感覚はまったく逆で、事前予約サービスというワンクッションが必要になったこと。有料化したこと。TLを見ている限り、予約がいっぱいになって駐車場を確保できなかった人がそれなりに居ること。これらは観客の足が遠のく理由の一つとなっていると思っていました。

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(9月24日追記)

駐車場の有料化は集客減の要因ではない(どちらかというと駐車場減の方が大きい)という指摘を受けて、よーく考えてみましたが確かにそうですねとなったので訂正。

ただし、駐車場予約サービスのおかげでお客さんが増えることも考えにくい気はします。入庫処理が楽になって試合前にきちんと受け入れられるようになったとかがあれば別かな?

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駐車場予約サービスが集客に寄与する対象は、従来駐車場を利用する際に混雑して困っていた人々。すなわち一見さんではなく、毎年それなりに来場していた人が来なくなっていることを示しているのかもしれません。

そんなことを考えていると先日サンフレッチェが発表した無料招待券の二倍引換可能!という施策も気になります。そもそも例年ほど無料券が捌けていない現状があるのかもしれません。

もちろん実際の所は分かりませんが。ただ前述したように個人的には予約制導入で観客数が減ることは織り込み済みだったと思っているので、この要因に関しては我慢してデータ収集する年なのかなと思っています。

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④じゃあどうするか

そんな感じで勝手に理由を推測してきましたが、それはそれとして現状の課題に対応することは必要です。

集客対策として分かりやすく二元論にすると、「来場しない理由を取り除くこと」「来場したい理由を作ること」が重要になってきます。この二つを見比べると容易なのは前者です。集客を増加させる要因の分析は難しいですが、減少させる要因は明らかなので。

ただ、スタジアムアクセスを改善して屋根を付けるなんてことが簡単にできないから困っています。したがって、現状から改善できるポイントをあげるならやはり駐車場対策になるのではないでしょうか。

とはいえ、駐車場を増やすことはできないのでしょうし、需要に対して供給が確保されていない現状では予約・有料というハードルを軽くしても問題は解決しません。個人的には「車の乗り合わせにご協力下さい」というアナウンスはやったらいいのになとは思いますが。

あとは長年@mikiyusさんが奮闘して下さっているガイドにもありますが、周辺の有料駐車場にもう少し上手く誘導できたらいいのかなとか。雨はどうにもなりませんがアクセスはもう少し何かできないのかと日々頭を悩ませます。悩んでる暇があれば動けという話なのですが…。

話は変わりますが、中国新聞によると社長と選手が集客について意見交換の場を持ったとか。そこそこ長いことサンフレッチェをウォッチしていますが、あまり記憶にありません。これは後者の「来場したい理由を作ること」にアプローチする方法です。

首位快走も集客は失速 1試合平均1万3698人、17年下回る
(中国新聞 2018年9月20日付)

スタジアム周辺の駐車場の有料予約制や試合前の交流イベント、公式ツイッターなど会員制交流サイト(SNS)での情報発信などの集客策は目立った効果が表れていない状況。終盤戦に向け、選手が積極的にメディアに出てPRする案が出た

選手に負担を強いることはあまり好きではないのですが、大先輩たるカープの選手が毎日テレビに出ていることを思うと(試合後の疲労度は随分違うとは思いますが)、もう少し頑張って頂かないといけないのかもしれません。

一方で、昨年終盤はスタッフ・サポーターが協力して試合告知を積極的に行いました。こういった取り組みがどれだけ実を結んだか分かりませんが、終盤の集客を考えると今年も頑張る必要があるのかもしれません。

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観客を増やそうというテーマは長年掲げられてきており、一朝一夕で改善されるものではありませんが、折角今年は選手達の頑張りでシーズン最後まで大きな目標を掲げられるような状況になっています。

それに合わせてサポーターも盛り上げて周りと誘い合ってスタジアムを埋める努力を再度頑張らないと行けないのでしょう。スタジアムのあの空気はスタジアムじゃないと味わえないという事実を知らない人に是非伝えたいので。

とりあえず9月22日のFC東京戦です。またもや雨予報でがっくりきてしまいますが、1人でも多くスタジアムを埋めたいですね。

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