見出し画像

【観戦メモ】2022JリーグYBCルヴァンカップ決勝 vsセレッソ大阪(関東遠征2日目)

前回から傷も癒えずに挑む関東遠征の後半戦です。

決勝の舞台が国立競技場で、史上初のワールドカップ冬季開催によるイレギュラーなスケジュール、2つのカップタイトルの決勝に進出する、3つの条件を満たすチームが今後現れるのかというとまずないでしょう。奇跡。行くしかないべ。

①3度目の正直を信じて

まさかの1週間で2つの決勝に挑むサンフレッチェ広島。「大金星」「下剋上」等々煽られ続けた5日間を経て再び関東へ向かいました。

できる験担ぎは結構やりました。そうはいっても遠征直前に縁起を重視して「鶏カツ」(タイトルを獲り勝つにかけようと思った)の名店に行ったら、店主が緊急入院して臨時休業しており、負けたら私のせいだなと思って凹んでました(早く治ることを願ってます)。

②新国立競技場に「新」はもう付けないらしい

国立競技場は人生で3度目の訪問。1度目は忌まわしき2010年ナビスコカップ(当時)決勝、2回目はカレーを食べながら建設途中のスタジアムを遠目に観察した記憶があります。

五輪の聖火台が見れるとは思わなかったのでテンションが上がる。
探し回って1周ぐるっと回ってこのフォトスポットを見つけました。

先週の横国が如何に言っても見づらかった(傾斜が緩く前の席の人の座高が高かった)のと、旧国立競技場に良い思い出がなかったため、ややネガティブなイメージがあったのですが新しいだけあって良いスタジアムでした。

全スタジアムが用意するべき案内図。スタンド入り口の表示も丁寧だった。
人流表示と便器数の多さに感動しました。理想は空室表示もあれば(中は見てない)。
めちゃくちゃベビーカーがあって感動。わざわざスペース設けるのも偉い。
ゴミ箱の見た目はスタイリッシュ。ゴミの量には耐えられないとは思うけど。

スタンド傾斜やドリンクホルダーはもちろんのことバリアフリーや表示のわかりやすさはとても好感を持ちました。一方でUIの失敗例も見かけたりはしましたので、こういうのを次のスタジアムに活かして欲しい気持ち。

前後の座席間隔はかなりシビアでトイレ等で中座するのが困難です。座席数とのトレードオフなので悩ましいところではありますが。天皇杯と同じ理由でカテゴリー1にしたので、もう少しゆとりがあっても…という気は。

③腹痛との戦い

お花を摘みに行きたかったわけではなく本当にずっとキリキリと胃が痛む試合でした。野上結貴(と川村の)WB起用によって競り合いにおける質的優位を保ちつつ、2回やられたサイドからのアーリークロスもケア。

綺麗にヴァイオレットとピンクに染まったスタジアム。

それでもコンディションの悪い芝も相まって裏へのロングボール攻勢には手を焼きました。前から行ったら後ろが空くというのは当たり前なんですが、守備陣はギリギリの所をよく凌いでくれたという印象です。

一方、広島側の応援のパワーも天皇杯と全然違っていて、セレッソに十分対抗できていたんじゃないかと思います(ぶっ倒せチャントの歌詞が変わってたらしいのは試合後まで知りませんでした…)。

座席の配色もあってか天皇杯より埋まってる印象でした。

とにかくナッシムの素晴らしいパフォーマンスに助けられましたが、キャプテンのオートマチックなパスを完全に読み切られての失点。天皇杯がフラッシュバックしてメンタルがどうにかなりそうでした。

サッカーって残酷すぎない?本当に割に合わない趣味だなスポーツ観戦って!と心の中で叫びつつ祈り、手拍子をする時間が続きます。退場しようが1点取らなきゃ始まらないんだ!

そしてATに再びVARが介入してPK。天皇杯といい、ルヴァン杯といい、誰なんだこんな心臓に悪い脚本を書くやつは。

場数が違うソティリウの素晴らしい2得点で逆転勝利。ついに、ついに、ついにカップ戦、ルヴァンカップを手中に収めることが適いました。正直泣いちゃうかなと思ったのですが涙よりもホッと安心したというのが本音。

一番見たかった光景。
天皇杯より少し増やすことができたからか声援も強かった。
サポーターさん優勝ですよ!優勝!

まだそこまで優勝の実感はわいていませんが、各メディアの特集を楽しみながら余韻に浸りたいと思います。あと2試合。有終の美を飾りましょう。

最後は落ち着いた雰囲気で締めたけど情緒の上がり下がりがすごかったので、わやな文章になってますねごめんなさい。今回は許して。

④工藤壮人を偲んで

この試合一番泣きそうになったのはKO前。選手・観客みんなで黙祷した後の両チームの盛大な工藤コール。短い時間で準備してくれたサポグループには感謝しかありませんし、声出しが可能な試合で思いを届けられたのは素敵なことだったなと思います。

黙祷をする段階でようやく現実感が出て泣きそうだった。

工藤に対してコールしたというよりは、理不尽に対する嘆き、思いの丈を天に向かって叫んだという方が正解だったかもしれません。もちろん柏、山口、宮崎等々の関わった方々も強い思いはあるでしょうが、広島にとってもとてもとても大事な方でした。心からご冥福をお祈りします。

別の写真を探していてたまたま見つけた2017年のPSM。


サポートして頂いた金額は、広島のスタジアム建設募金に全額寄付する予定です。