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We can fly high Leap High

はじめに

※キャプチャは好きな場面です

 本稿は、2023年10月5日より約3ヶ月にわたって放映された『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』について、わたし自身の感情の変化や所謂”サバ番”に対しての距離感の変化だったりを踏まえたりしつつ、この激動の期間を振り返るものになります。ここ約3ヶ月間、TLの方々にはただでさえ雑多なこのアカウントからさらに新しい情報が流れてきたことと思います。皆様いつもありがとうございます。そして今後とも何卒。

 わたし自身当初はこんなに思い入れを持って観ることになるとは思わなかったし、実際放映終了してME:I(ミーアイ)が始動しても、毎週木曜21:00が恋しくなっている自分が居ます。本論は「わたしと日プ女子」ですけど、関連や脱線も含めて色々書ければと思います。観ていた人もそうでない人も、本稿はいちオタクが一つの対象にのめり込んだ軌跡として捉えていただければ幸いです。2023年にこんなに新しい感情をいくつも味わうことになるとは思わなかった。それではどうぞ。

わたしと”サバ番”

 実はちゃんとリアルタイムで投票してその動向を追っていたサバ番は今回が初めてです。わたしはJO1のファンでもあるので、プデュの存在自体は知っていたもののS1自体は後追いで履修したし、NiziUを輩出したNizi Project自体も同様にメンバーが確定した状態からHuluで一気見していました。ちなみにNiziUはマヤさんが好き。(その他ガルプラは存在の認識のみ、等。)またプデュ48はちょっと別枠で履修したというか、今年初めてAKBに推しメンができて劇場に足を踏み入れたり握手会に行ったり、という過程の中でAKB史の一環として一気見しました。これがIZ*ONEを輩出したあの…という。後藤萌咲さんとミンジュの2pickだったかもしれない。

 上記に共通しているのはすべてデビュー済の状態からの、言ってしまえば「歴史」として履修する方向性で見ていたので、今回のようにリアルタイムで自分が「投票」という行為で以ての参画は初めてでした。かつ、後述しますが「現場評価」に行って文字通り「評価」をしたという体験が自分にとってかなり大きくて、故にコンテンツとして楽しむ側面と見届けるという責任感と、というのが混ざっていた感覚があります。正直12月24日現在でも大いにロスの最中にあるわけですが、そうした感情も含めて年内に置いておこう、というのがこの記事の趣旨の一つでもあります。

 今回の『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』はLAPONEという意味では3回目のオーディション、4つ目のグループを作るためのものになる、かつ女子グループとしては初ということから、S1、S2によって培われてきた地盤や評判を土台にして開催されるということもあり、関心度合いはかなり高かったんじゃないかと思います。2023年現在でこそオーディション番組出身のグループは枚挙にいとまがないですけれど、S1のときは文字通り手探りだったわけで、あの時の国プの皆様ありがとうございます…という気持ちです。

 S1を経て誕生したJO1が道を切り拓き2023年に京セラドームを埋めるまでに成長したように、S3を経て誕生したME:Iはどこまで羽ばたいてくれるのか。日本の女子アイドル界においては、個人的感覚だと坂道・AKB系列、イコノイジョイ、スターダスト系列、WACK系列、ハロプロ系列、あたりがいわゆるメジャーグループとしてのジャンルというか大きな括りで、最近だとそこにFRUITS ZIPPERだとかの個でヒットを重ね動員を伸ばしているグループがある、そんなイメージです。デビュー後にこの勢力図にME:Iが入るのか?いや入って風穴を開けてくれ、といった部分含めても楽しみにしています。

 また元々の界隈(地下・JO1・坂道それぞれ)でも今回の日プを視聴しているFFがわりといたり、大学時代の同期・後輩だったりも見ていたっぽく、視聴者層の広がりを感じました。視聴方法としては基本的に1人で感想をTwitterに壁打ちスタイルが主でしたけど、時々知り合いオタクの主催するスペースにお邪魔して居酒屋状態で観るのも楽しかったです。参加者が日本各地に散っているので、同時通話するとLemino側の配信タイムラグが発生して、とくに順位発表の回なんかは数秒差でネタバレを食らう可能性があるので、その数秒に関しては暗黙の了解が科されていました。というハイライト。あとは現場に行った人が小さいアカウントながらFFに3人、自分(ポジション評価)含めると4人いて、それぞれグループバトル、ポジション評価、コンセプト評価(韓国)、ファイナルとFFでコンプリート(?)してました。

1pickをさがして

レベル分け→再評価

 練習生プロフィール公開が9月3日だったのでこの日を起算日とします。3ヶ月ちょっとだったのかあの期間は、と新鮮にびっくりしてしまうが。ともかくDay1としてこの段階ですでに5人が辞退し96人になっていたわけですが、それでも96人の、ほとんどが初めて見る人のプロフィールを見て「この人です!!」ってなるのはかなり難しかったので、最初期はわりと「この人もいいな、この人も気になるな」みたいな感じで見てました。わたしの中で日プ3に関する最古のTweetはこちら。今思うとTOKYO GIRLみが強い。ちなみにこの日はAKBの推しメンの生誕で劇場に入っていました。平田侑希さんおめでとう。

 そしてその日中にはLEAP HIGH!のチッケムが上がっていたので上記の練習生たちをチェック、あとはばーーーっとスクロールして気になった人を見る、みたいな感じでやっていました。96人分全員チェックは物理的にも精神的リソース的にもまだ割けなかった。全部見てる人本当にすごい。そしていったん下記のメンバーに比重を置いて見ていくか、となったのが9月4日。

 ただ翌日9月5日に北里理桜さんを見つけた瞬間が残ってたので貼っておきます。ここから明確に理桜ちゃん1pickとして番組を見ていくことになります。

 このチッケムが刺さったいちばんの理由は、とにかくLEAP HIGH!を心から楽しんでパフォーマンスしているのが伝わってくる部分だったんですよね。もちろん髪色のギャルみとはギャップのある実直な感じとかビジュアルとか、というのももちろんあるんですけど、ステージの人としてわたしが大好きなのはそのステージにかける思いとかが伝わるパフォーマンスなので。途中のジャンプで画角からはみ出るくらい飛ぶんですよこの子。しかも、日プ本の練習日誌が載ってるページだとかメンバープロフィールの「自分の強み」欄にLEAP HIGH!をいかに愛しているか、ということを書いていたりしていたことを踏まえてから観るとより一層刺さるという。

 レベル分け→再評価の部分はまだ個々人のパーソナリティーがわからない部分が多かったのでこの記事内では特段紙幅を割いて触れることはしませんが(実況はしていたけど)、とくに印象的だったのはFクラスのレッスンで終わった後ホンギさんに追加レッスンを受けようとする姿勢でした。スキル的にはもちろんその時点で差があるかもしれない。ただ向上しようという姿勢が大事なんよな、と身が引き締まる思いでした。

グループバトル

 パフォーマンスを主軸に振り返りますが、触れるにあたって欠かせないビハインドなども含めて書いていきます。順番はたぶん放映順などではないけどご容赦ください。

制服のマネキン:乃木坂46

マネキン1組は今回のチーム分けシステムでいちばん割を食った形になってしまった感覚もあり、彩花ちゃんを選んだ愛咲ちゃんも、経験が少ないメンバーが多い中引っ張っていく彩花ちゃんも、その苦労がにじみ出るような内容で放映されていました。実際短期間でチームを組んで仕上げて、というのはアイドルに限らずどんな仕事だって負荷の高いものであって。悪いのはこのシステム。人の心が無え…と久々に思いました。最終的には、ビハインドを見ていたからこそより本番のパフォーマンスでの成長が見られた、今できるベストをちゃんと残してくれたんだな、と。あと課題曲向きでは無い気もするそもそもの話(?)

マネキン2組はガッツ。制服のマネキンをちゃんと「解釈」から始めるアプローチがあまりにも見事だった。こういうのこういうの〜〜と脳内のホンギが言ってました。原曲のイメージが強い分ただ同じようにやってもそれはカバーになるだけだし、自分たちが考える表現に向かってチームで仕上げることができていた。アレンジ入れてみようという試みもGood。ちなみに最近では僕青もマネキンカバーをやったみたいだけど、あれは本家寄せだったみたいです。個人的にはこのマネキンは本家とは別枠で結構好き。文寧ちゃんのボーカルが強すぎて、どこ歌ってもそこがメインボーカルになってた。美優ちゃんナイスリーダー。

How You Like That:BLACKPINK

まだ怖かった頃のYUMEKIに「センター変わったほうが良いよ」なんて言われたら泣いてしまうよわたしでも。鎌田萌ちゃん、リーダーかつセンターを十分にやり遂げていたと思う。また和ちゃんもクールで強い世界観に合うのか、なんて言われていたけれど蓋を開けてみればめちゃくちゃかっこよくてビビりました。歌声に叙情を込められるタイプの格好良さ。深愛ちゃんはコンセプトに合っているしつくしちゃんはもうぶちかましてて最高。安藤佑唯ちゃんも坂口梨乃さんも、スキルもさることながらチームを俯瞰で見て動ける人だなあと思ったのもかなり良かったと思っています。

このグループも「何見せられてるのかわかんない」とYUMEKIに言われていたけれど、気持ちが同じ方向を向いていないときのパフォーマンスって見てる側に絶対伝わるからな、とも思ったのを思い出しました。そこからちゃんと立て直してチームがまとまっていったのは良かった。安藤千陽さんの華がえげつない。渋谷芽衣さんのボーカルが力強くて好き。花ちゃんもいいじゃん〜〜となってた。まとまりがあるチームだった。

LOVE DIVE:IVE

「コンセプト消化能力がなかったら生き残れない」とこぼしていた那菜ちゃん。非常に”サバ番”を感じた瞬間でした。しかしこれもまた原曲がつええので、いかにカバーにならず、それでいてコンセプトからは外れないようにするかという塩梅が難しすぎる。坂田琴音さんの頼れる姉御感がすごいし吉田花夏ちゃんの声質は唯一無二で宝ですよこれは。あとあのギラギラ衣装が似合ってるのもすごい。なるべくしてこの曲のセンターになっている。黒川穂香ちゃんのボーカルでこれもうGoodですね、という安心感ある。パラメータの五角形のバランスがいいチームだと思った。

わたしの中のギャルが「理桜ちゃーーん!!」と叫んでいます。1pickがいるというのを差し引いてもグループバトルで一番好きだった組。ビハインドでは神尾彩乃さんが「自信のなさが出てしまっている」(意訳)とYUMEKIに言われてから、悩みをみんなの中で吐露し、松下リーダー(城島くんくらいリーダーが自然に着く)が「今回でそれを挽回する、一人じゃない、みんなで」と励ましたのが今回の日プの屈指の名シーンだと思っている。1組がバランス型なのに対し、2組はそれぞれの武器が特徴的で、でもチームとしてのパフォーマンスになったときにチームとしての色とまとまりが生まれる感じがして、それは松下リーダーが皆をちゃんと同じ方向に導いてくれたからだなあと思っています。センターとしても華があるしすごいよ実夢ちゃん。凜(会田は凛、内山は凜。セイッ!)のボーカル好き〜は全国プの総意だったと思います。親友こと神尾彩乃さんと北里理桜さんのケミはここから。神尾彩乃さんが皆に励ましてもらっている中、神尾さんの髪を静かに撫で続ける理桜ちゃん好きやよ。

Hype Boy:NewJeans

璃杏ここだったんだな、とすでに懐かしい気持ちになっています。琴ちゃん優希ちゃんという柱が居ることでパフォーマンスを引き締めてくれているし、心結ちゃんはステージングが上手いな〜と感じました。ビハインドだと仲宗根セラピーが開かれておりもはや後半に進むにつれて日常風景となったわけだけど、梨乃さんの常に本質鷲掴みみたいなあの眼力なんなんだろう。スキル的な意味の成長もあれば、精神的な、心構えとかそういったものの成長も皆に見えたし、常に「克己」という言葉が似合う優希ちゃん、いや優希さん格好いいほんとに。

オリジナリティって言うけどそれを見つけるのも、ましてやそれをステージで表現するのってかなり難しいことで、でもトライしたかどうかはパフォーマンスににじみ出るわけで、そういった意味でちゃんとこのチームにしかない魅力は発揮できていたんじゃないかとは思う。かーーわいーーーってなったもんね。人を笑顔にできるみんなはすでにアイドルやよ…。甘さ担当の濵嵜さん小栁さん川岸さんにクール寄りの加藤愛梨さん菅井さん柴垣さんというバランスも良い。スキルとか評価とかそんなのを度外視してステージのハッピー度合いだったらこの組がグループバトルでは一番だったかもしれない。

FIESTA:IZ*ONE

難しすぎて課題曲には向いてない(n回目)パターンですが、ど正面からこの難易度にぶつかった感のあるグループ。歌って踊るって実際かなりの高等技術なんすよね…。ましてやスキル的な目線での「評価」が目的のこのステージなのでよりそこが際立つというか。でもわたしがFIESTA歌えって言われたら胃が痛すぎて寝込むと思う。チャレンジしたみんなに拍手なんですよね。

妃那ちゃんのボーカルがぶちかましてて拳突き上げました。あの音域出るのすごすぎ!?青木さんも要所要所で華やいでいる。全体的になんかゴージャスになる。中山さんもちゃんと「ステージ」だったし水上さんは流石っすわとなてり。ビハインドで割を食う編集をされていた機会が心なしか多かったように感じたけれど、やっぱり「魅せる」ことの地力を感じさせられるし「アイドル」度で言えば間違いなく高い。何度でもいうがFIESTAはマジでむずいのでしっかり自分のものにしてパフォーマンスしたみんなあっぱれです。ほんとに。

CHEER UP:TWICE

色々なタイプのリーダーが居るけど、城丸さんは海のように広いタイプのまとめ方をする人なのだなと思うビハインド。みことねの「私と美琴は勝手に揃うけん近くにおったほうがいいかも」は他のだれも使えない武器なのですごい。さくちーこと北爪さくらさんはエネルギーの具現化みたいな人だなとなったし、これからどんどんその面白さが明らかになっていくので今振り返ってもニッコニコになってしまう。CHEER UPと書いて北爪さくらと読むだろ状態になっていた、そのくらいインパクトを残すし、なんというか場の方を自分に引き寄せるタイプのパフォーマーだと思いました北爪さんは。

クールな印象のメンバーが揃うCHEER UP2組。わたしは茂呂空音さん結構好きで11pickに入れてたので結果としては切なさもあるけど、このステージの輝きはかなり心に残ってます。小田有葉ちゃんのダンススキルも、古橋さんの若干ハスキー気味な歌声も、「美」な山崎美月さんも。谷さん細井さんも含め、ボーカルが安定しててよかった。

TOKYO GIRL:Perfume

YUMEKIをいちばん笑顔にしたでおなじみのTOKYO GIRL1組。LOVE DIVE2組に次いで本編もハイライトもパフォーマンスも繰り返し何度も見ている自信がある。小山さんがセンターだし最年長なのでリーダーだったような気もしてたけど、ちゃんと見たら及川さんがリーダーだったことに気づいた。ビハインドでも描かれていたように1日目は「ステージに上がるレベルじゃない」と言われていたけれど実際そうで、なかなか厳しいな、、、と思っていたところ、そこから多分1週間もない期間であそこまで仕上げてくるの、そりゃあYUMEKIもあの笑顔になっちゃうわという。リアタイしてた時もそこで号泣しました。よかったね…えらいよ…!!って。太田さんと涙腺Bluetoothだった可能性がある。小山さんは華がある。歌唱はまだ伸びしろがあるにしても、ステージに説得力をもたらしてくれていた気がします。及川さんもFクラスだったか、本番でデコ出しの新しい一面を見せてくれたところも、堂々とパフォーマンスできていたところも良かった。新澤さん、「カワイイと駆ける未来」だったし太田さんはラストのステップの足さばきだとかシルエットの美しさがあったし、岡村さんはビタミン。まっすぐ。ぱるたんは最初ちいかわみたいな効果音つけられてたけど、ステージだけ観るとちいかわだった子だとはにわかに信じがたいくらい動けてる。肩の使い方がうまい気がする。そしてかわいい。めちゃくちゃアイドルだな〜〜ってなりましたね。

AWAKE〜〜!!!!ベストチーム賞はここかもしれないです。蘭ちゃん桃奈というウルトラ実力者に加え、髙畠・清水の実力を兼ね備えたギャル2人、表現力のある蘭華と岡部さんのバランスも良いし、わくわくさせてくれるエネルギーがある。入りから「違い」を見せてたのはまさにそうで、身体の制動から発声から表情から全てが良い。後々のポジションバトルでダンスボーカルラップの1位が全部いるのえげつない話。これは完全に事後諸葛亮と言われても仕方がないんですが、髙畠さんのボーカルにこの時点で「おっ…!!」となっていたことをここに記しておきます。

このTOKYO GIRLは血が通ってエネルギッシュな、港区というよりは新宿の、「生きるぞ!!」というヴァイブスが溢れるものになっており大変良かったです。しかし蘭ちゃんはいつでもかっこよく締めてくれるね…痺れますわ…

Body & Soul:SPEED

インターネットで一番跳ねたでおなじみボディソ1組。2組を大トリに持って来たいがために1組だけ前週に回っていたけれど、2組があまりにアベンジャーズだったとしても、わたしは1組のほうが好きなボディソでした。クラシックはもちろん印象には残ったけど、最初の会田凛ちゃんからもう大好き。BodyとSoulがビタッとハマった感覚。「上手い」と「良い」がイコールで結ばれるとは必ずしも言えなかったりするのがステージであり、この場合はスキルだとかを補って余りあるエネルギーとか特性が噛み合ってたな〜と思いました。今回の日プのシンデレラは会田凛ちゃんだったと思ってます。ビハインドだと相次ぐ体調不良で凛ちゃん栗原さんしか居ない時間がほとんどだったというのも描かれていたけど、そこからのあの頑張りは国プの心を強く打っていたと思います。そしてここに芹菜も心菜もおる!!NANA_____。ちなみにME:Iは栞月ちゃんで旗揚げしています。何卒。

2週に渡って引っ張られると否が応でも上がるハードルを棒高跳くらいで飛び越えていった2組。つよ〜〜〜〜ってなりましたね。サムネから決まっている。ビハインドだと心ちゃんしか原曲を知らないというジェネギャ現象が発生していたけど、普通にわたしも軽くカルチャーショックでした。年代が違うとはいえステージを志す人なら存在くらい知ってても良さそうな気はしたが、、でもこの話は本筋ではないので軌道修正します。葉月ちゃんのラップがいい味出してるし、控室の恵子(清水)と百加(髙畠)が肩組んでブチ上がってるの最高。あと素晴らしいステージは体幹から、というのも実感しますね、アスリートだもんなアイドルって…となる。まさしくBody & Soul。1組で上手いと良いの話をしたところであれなんですけど、あれです。2組上手いし超いい。JPOPが強かった時代のヴァイブスをちゃんとやってくれるのありがたすぎる。「魅せる」のステージがグループバトルにおいてはずば抜けていました。あっぱれ。

「現場」:ポジション評価

現場評価こぼれ話
 当たったら嬉しいな〜くらいで申し込んだらご用意されてたのでひっくり返りました。2023年の運をここでだいぶ使った節(ふし)があります。チケプラは日向坂・櫻坂でお馴染みだったし、JO1もチケプラを利用したシステム?だったので慣れてはいたけれど、それでも現場評価→日向坂新参者のチケットが並んでいる光景がまさに今年のわたしを象徴していたと思います。ちなみに観覧客数は放送にも乗っていたけど521人らしい。倍率については前説のスタッフさんが盛り上げの一環として言いそうで言わなかったけれど、とにかくすごい倍率っぽいです。有り難い話。

 投票システム自体も紙に「良かったら◯、良くなかったら✗」を記入するというアナログスタイル。「結局これがいちばん確実」と言っていた記憶があります。ただ、これから始まるステージに対し、紙で自らペンを持って評価を「書き込む」という身体的な行為は、毎日の国民投票・Lemino投票とはまた性質の異なる、なんていうんだろう票数そのものやベネフィット以上にこの日プにコミットしている感覚が芽生えたというか、現にこのポジションバトルを経て50→35に練習生が絞られるわけで、そこの責任感みたいなものはありましたやはり。1pickはもちろん応援しているんだけど、その場にいる状態ではビハインドも知らないわけで(現に第1回順位発表の翌日だったから)、さらには終わった後の順位も知らない状態なので(これはどの現場評価もそうだったのだとは思う)、都度自分の中でステージと1対1でした。押忍。

 会場のファンが映されたときにテルマ姉さんが触れていたように、周りにもちょこちょこ男性ファンも居ました(わたしもそう)。大体横並び1列(何ブロックかある)10人くらいで男性1、くらいの体感です。OTDと同じくらいかもしれん。席が近かった周りの方も皆親切で、スローガン出しながら「誰推しなんですか〜」「(ステージ)近いっすね…」みたいな話をつつドキドキしながら開演を待つという空間でした。グループバトルの時以上に歓声とか拍手とかどんどんください!!盛り上げてください!というスタッフさんからのアナウンスもあったしカエラちゃん登場前に歓声練習もしたけれど、今回のポジション評価での歓声の大きさは「練習生のパフォーマンスそのものの素晴らしさ」や「現場評価に応募するという熱量がある国プ」、「コンテンツも中盤に差し掛かり各練習生の人となりも見えてきた状態」が噛み合ったんじゃないかなと思います。日プに関するインターネットの治安は正直このあたりの時期から良くないな〜とは感じていましたけど、少なくともこの空間はマジで温かかったというのはお伝えしたいです。

 あとは各チームのパフォーマンス前には1人1人の自己紹介、終わりには1人1人コメントを話していたし、放送では尺の関係で入らなかったけれども今回にかける思いとか素直な感情を吐露している練習生が多かったです。良くも悪くもインターネット上の反応はしっかり届いているからこそ、日プ視聴者層のliteracy___となる瞬間もありました。オーディション中は厳密にはLAPONE所属じゃないのかもしれんし、制作自体は吉本とFANY Studioなのでそのへんの切り分けがあったのかもしれんけど、流石に3回目の日プで、ちゃんと練習生を守ってあげてや、頼むで、と思います。

ここからは本編に触れていきます。現場の体感と放映との観点で書ければと。

WADADA:Ke1er

現地でも放送でも1発目のパフォーマンスだったのがWADADA。まさか曲選びの段階で最後まで誰にも選ばれなかったなんてこのときは知る由もなく。放映見てS1のタマシイレボリューションやんけ、となっていました。順位的には50~36位の脱落圏内にいる練習生が多かったので、「私たちが落ちるのは〜?MADADA!」というフレーズが印象的。ビハインドを観ると原曲のイメージが強い分このチームとしてどう色を出すか、という方向で苦労していたように思いますが、ステージを観るとたいへんエネルギッシュで、1組目からブチ上げてくれて最高でした。現地でいちばん食らったのは蘭華。映像で見ても納得なんですけど、なんていうのか爪痕残しまくりで、当人の持つポジティブなヴァイブスと世界観に入り込むパフォーマンス特性がマッチしていた感覚があります。フゥ~~~~ってやつ。吉田さんも気合が十二分に伝わるセンターだった。あとやっぱり小山さん表情から仕草から本当に綺麗。

Hero:安室奈美恵

知り合いに安室奈美恵ファンかつ海老ちゃん1pickの方がいて、このメンバーにこの選曲だったときまず最初にその方を思い浮かべました。歌い出しの安藤佑唯さんですでにちょっと泣きそうになったくらい良かった。髙木さんのトーンも落ち着いていて綺麗だし、栞月ちゃんは「脱クラシック」と言われていたように歌声の質も声の伸びも全然変わってて、でも培ってきた音楽への経験値もそのまま生かされている素晴らしい歌声に変わっていたなと思います。海老ちゃんは説明不要なくらい素晴らしいんですけど、これはいい意味でですが海老ちゃん1強にはなっていない、つまり4人の個性が歌声で別れつつ「Hero」というひとつのものを作り上げていくところを目の当たりにしたからだろうな、と思います。歌詞をまっすぐ受け止めると泣いてしまう。佑唯ちゃん1位だったのも現場の肌感覚で異論なしでした。

※S2の『花束のかわりにメロディーを』と重ね合わせる声もちらほら見かけた(気がする)ので貼っておきます

RUN RUN:PROWDMON,LAS

正直言うとこの曲自体全然知らなかったがゆえ原曲というか本家のパフォーマンスも知らない状態で浴びたんですが、終わった後凄すぎて拍手が鳴るまでの間がちょっと空いた、それくらいぶち抜かれたパフォーマンスでした。パフォーマンス前にカエラさんから「今回センターを務めた深愛」と振られて緊張もありながら答えてた人と同じ人ですよね!?となるパフォーマンスでの豹変っぷり。ビハインドにてダブルミッションのことを現場の我々も初めて知るので、それであの鬼気迫るパフォーマンスだったんだなというのが腑に落ちた感覚でした。映像だと個々のフォーカスが多い(個々の気迫も感じられるので素晴らしいのですが)けど、実際引きで見たときの「構造」を作り上げるコレオだとか、全体でひとつの有機体のようになる意識の共有というか、パフォーマンスそのものに没入していく感じが、それこそ櫻坂のStart over!と重なったりもしたりしなかったり。ほんとうに気迫がすごかった。練習生のステージですよね!?ってなった。

Shine A Light:JO1

シャイナライ来た瞬間隣の方とウォー!!と拳突き上げたと同時に、原曲もなかなかの難しさ(音程的にも音域的にも)もよぎったので、実際どうなるだろう…?と一音目までドキドキしてました。けれども、ど頭の神楽ちゃんの歌唱がドンズバで、歌いけるじゃんいいぞ神楽!!!!と心のなかで大声援でした。そしたらビハインドでホンギとのコントが繰り広げられてて最高。神楽ちゃんは未経験Fクラスからのスタートだったとしても、ステージにかける思いと学ぶ姿勢、吸収力と素直さが素晴らしい、そして本番にめっぽう強いのでめちゃくちゃアイドルだなとなっていました。超良かった。ちはるさんと葉月ちゃんは音程むずかったかなという部分が無いわけではなかったけど、楽曲本来の温かさをちゃんと受け止めて表現しているところが素晴らしかったし、ひなちゃんは地声であのトーン出るの強すぎる。サクライミウ(桃奈表記)はすべてを背負ってこの曲をチョイスしたところもあり、悔しいが滲み出ている状態ではありましたけど、美羽ちゃんシャイナライを選んでくれてありがとうね、と心から思っています。

美人:ちゃんみな

ポジションバトルのベストバウトを選ぶならRUN RUNか美人、Rocketeer、が個人的には挙がるけれども、ステージングの完成度と個性、エンタメ性すべてを鑑みると美人だな〜と思います。原曲のパワーもえげつないけど、ちゃんと3人が自分をレペゼンしていた、楽曲に乗せて「自分」を乗せられていたのが素晴らしかったです。登場した時みんな前髪パッツンにしてたのも可愛かったし、カエラさんが横に並んで「四姉妹〜」とかやっててお茶目だった。リリック全部いいんですけど、「がんばり続けた私は光る」の後の数拍に「ケイコーーーーーー!!!!」って叫んでる人いました???気持ちめっちゃ分かる。パフォーマンスを終えてのトレーナー陣の時間でもYUMEKIの1pickは璃杏なのかもしれんとなてり。しかしここから一気に璃杏は跳ねた感覚があります。全然日プ通ってなさそうな子と話したときも璃杏の猫faceのやつはTikTokで見たって言ってたし、女子中高生人気が高いという説は案外本当なのかもしれない。
 あと、アーティスト本人がスペシャルトレーナーとしてやってくるの豪華すぎる。当人はBMSGでも主催オーディションをやるみたいですけども、少なくとも今回の練習生たちに対してもガッツリ向き合ってくれたし、ええこと言うてたなと思います。また個人的にはケンザさんのフリースタイルの時間あって嬉しかったしみんなYUMEKIが怖いしか言ってないのばかわらった。最高。

ANTIFRAGILE:LE SSERAFIM

松下リーダー!!!!!!美しいよ!!!!!りみかは出自(HKT)とのイメージからは打って変わってカッコいいルセラをチョイス。宮脇咲良さんとの関係性という意味でもアツい。バラ咥えて投げたの若干シュールさもありつつ、それでも決まっているのはメンバー自体がこの世界観をど正面から表現しているから。秋山愛さんはコン評の順位発表前まではセクシー伝道師として(存在しない肩書きすぎる)の評価を強固にしていたけれど、ほんとにセクシーをセクシーにできる人って貴重ですからね…。菜乃さんも流石の表現力とダンススキル。表情といい「魅せる」をわかっている。

Shut Down:BLACKPINK

桃奈が髪切ってる!!!!!!!ででっかい声出ました。そして4人共スタイリングと個性が合いすぎている。スタイリストさんに投票したい。ビハインドではラップと魅せ方の話で意見のやり取りがあったけれど、これは考え方の話でありどっちが正しくてどっちが間違っているとかの話じゃないんですよね。そのくらい目の前のステージに対して真剣だったから生まれたコミュニケーションであるはずだし、正解のない表現の世界に出ていく上で追求できることの強さでもあるはずです。中野さんのグローバル志向も素敵だし坂田さんも格好いい。神尾さんはギャップ。という中でも、たぶんこのポジション評価全体で見てもトップクラスにこのステージを「ライブ」たらしめていたのは桃奈の持つオーラと言うか存在感だったなと思います。ときどきYouTubeでアンジュルム時代の桃奈の動画が流れてくるのでちょこちょこ見てるんですけど、年少組の生意気なガキンチョだった時代もある中で(それでもステージングの貫禄は当時からあった模様)、まさしく本日プでは期待値も高い中でも自らの為すべきことを粛々とやっている、そんなお姉さんな一面も垣間見えた気がします。

おもかげ:milet×Aimer×幾田りら

ベストバウトは美人でも、いちばん好きなステージはおもかげでした。ビハインドでさらに好きになった。入りの髙畠さんの低音が素晴らしすぎて現場でも拳突き上げた。ぱるたんもめちゃくちゃ伸びやかな歌声になっているし、八田さんはアイドル然としている。心ちゃんはメインボーカルとして本人の中でもチャレンジな部分もあっただろうけど、このチームが素晴らしいパフォーマンスとチームワークだったのは心ちゃんだったからなんだよ、サムズアップです。それにしてもぱる畠の真逆ケミが大好きすぎる。年はあまり変わらないはずなのに。
あと楽曲面でもボーカルの曲は編曲やって良いというのをうまく活かしていたというか、盛り上げどころと最後は音無しクラップにしたい、という楽曲と目指すパフォーマンスの全体像を描けているからこそ、LASの2人も(あれ、RUN RUNの2人じゃねえか!!と後で気づく)翌日にあのアレンジを提出してくれたというチームとしてのワークが素晴らしい。だから2回目の「ほんとのこと」で髙畠さんがライブ感ある煽りしてたとこが最高でさ。しかも、2サビ直前の上記の「ほんとのこと」に入るまでに髙畠さんはイヤモニ外して観客の声聞きながらライブしてるんすよ。ライブって言っちゃったけどあれはもうライブなんすよ。(1:31あたりから)

Rocketeer:INI

理桜ちゃーーーーーん!!!と心のなかに髙畠を召喚して叫んでいました。バチバチで激しめのカッコいいダンス楽曲に理桜ちゃんが、という驚きもありつつ、しかも6人はダンス歴がかなり(すずちゃんが3年ってのはこれもビックリなわけですけど)長いから、はたして、なんてのは思っていましたけどそんなの杞憂でした。格好良かった。席から踊ってるときの表情は動きの激しさもあり完璧に見えるわけではなかったけど、だとしても全身がパフォーマンスの歓びを表現しているのが、理桜ちゃんもそうだし蘭ちゃん、会田凛ちゃんからは特に強く感じたところもあります。男性グループの、それもLAPONEの先輩楽曲ということでそういう意味でもハードルが上がっていくものだったと思いますが、空手の型の部分とかオリジナリティもあってまさに「ここは俺のステージ」だったみんな。マジで何回も見てるパフォーマンス。会田凛ちゃんがステージ楽しすぎて笑顔になっちゃうエピソードの大ファン。

※あと自己紹介とかの並びでは理桜ちゃんがいちばん上手側だったのでスローガン掲げたらサムズアップしてくれました。多謝。

First Love:宇多田ヒカル

今回のボジションバトルの「伝説のステージ」はFirst Loveです私の中では。そしてステージをステージで例えるやつをやると、完全にプデュ48のメリクリと同じくらい「歌」単体で感情グワングワンに揺さぶられました。

出順でも大トリだし、文寧ちゃん坂口さん心菜なごみというボーカル実力者が揃いハードルが上がる中でも、1音目ですべてを納得させてくれる文寧ちゃんの歌声ほんとうに素晴らしい。文寧ちゃんは自分のパートもさることながら、他のこのパートとのハーモニーも作れてたし、技量と世界観を捉える解像度がむちゃくちゃ高い。最高。坂口さんもマジで上手いなこの方…!となったし現場投票1位(このチームで)なのも何の異論もないです。ボーカルの素晴らしさに触れるたびに、わたしはS1で菅井ちゃん(ボーカルトレーナー)が言っていた「あなたたちの声は世界に一つしか無い楽器」といった旨の言葉を思い出します。ここまでの色んなパフォーマンスでブチ上がったり感動したりしてきましたけど、文寧ちゃんの1フレーズ目から自然と涙出てました。良すぎて。この場に居合わせることができたことのありがたみを噛み締めています。

「幕が上がるステージ」:コンセプト評価

 国プ投票による割り振り→50人でのレッスン→順位発表→人数変動による再編成部分は紙幅の関係上若干割愛します(ミニ運動会最高だったしホンギホンギホンギ!!で腹抱えて笑った)。コンセプト評価全体として言えることは、オリジナル曲であることもそうだけど各チームの完成度がもうそれぞれでデビューグループであるかのようなそれだということ、セットの豪華さ、個々人の「魅せる」意味での成長、などが見られて最高でした。コンセプト評価の開催は韓国だったので、パックツアーなどに参加した「気合の入った国プ」の方もいましたし、グローバルのファンも呼んでいたみたいです。現地の投票方法は「良かったグループに1票」「そのグループ内で一番良かった練習生に1票」で、これはS1の時と同じなんですね多分(軽く調べた限りではそう)。当時韓国開催だったかはわからん。1pickをデビューさせたい人なら1pickに投じるという感情もわからないでもないし、実際どういう感情の動きで現地の観客は票を投じていたか知る由もないのでなんとも言えないですが、これは自分がポジション評価で現地にいたからこそ体感できることとして言えるのは、「現場にしか無い景色や情動」があるということです。

小悪魔(Baddie)

坂口さんと吉田さんの声がこの曲のキャラクター・世界観構築に強く寄与していると思います。順位の関係でセンターだった秋山愛さんが残れなかったことも非常に悔しかった(えまちゃんの小悪魔見たすぎる)けど、セクシーの伝道師として(?)皆に手紙を残していたことも含めて、その意志もステージに持ってきてくれていた感じがしました。「コンセプト」評価なので各楽曲がどんな世界観を持っていて何を伝えたいのか、そのためにどんな表現にしていくのか、をチームで構築するところがビハインドの大きい部分だったと思いますが、再編成前も後も終始チーム雰囲気が最高。#9でテルマさんからの「良かったじゃん!!」で皆で笑うところ良すぎていま見返しててもちょっと泣く。溜めて褒めるYUMEKIもカワイイ。どのチームに入りたいか(?)でいうとわたしは小悪魔です。このメンバーで一緒にパフォーマンスしたいってなる。

AtoZ

いちばん「アイドル」だったのがこのAtoZ組。再編成により璃杏と松下リーダー(このチームのリーダーは芽奈ちゃん)が移動になったけれど、2人共振り入れをえげつない短期間で行ったとは思えないコンセプトへの適応力が素晴らしい。TOXICだった松下リーダーはレッスン場で隣になった時そっちの方見ちゃうのも仕方無いと思うけど、そこを芽奈ちゃん中心に皆で支えるチームの温かさも最高。平和なグループ。神楽とぱるたんが同じ動きになっちゃって爆笑するYUMEKIとみんなの瞬間すきすぎる。もう明確に神楽が2pickになってました。レッスン室のすみっこに固まって談笑している絵もかわいいし、璃杏の「汽車で通ってました」とかぱるたんの「学校辞めた」話とかパンチがありすぎる。このトーンで「学校辞めた」ってサラッと言う強さもある。神楽にすっぽり収まってるのもカワイイし神楽がぱるたんをヨシヨシしてるの良すぎる。₺ჯ₺ჯ。
パフォそのものはセットの世界観だとかにも表れていたように、まさにそれぞれの花が咲き誇るかのようなもので、栞月ちゃんの華麗な歌声も表情も、ひなちゃんの突き抜けるような歌声とエネルギーも、ぱるたんの可愛さと芯を感じる声もダンスも、皆を引っ張って堂々と表現する芽奈ちゃんも、ラップでぶちかましつつもどんなコンセプトも表現できると証明した璃杏も、松下リーダーの美しさも(内面的な意味でも)、そして神楽の成長とパフォーマンスへの気持ち、ぜんぶが詰まっていてめちゃくちゃ好き。プデュ48ならRollin' Rollin'だと思ってます。

&ME

DOMINOやんけ!!!!とメンツを見てまず感じた&ME組。実際強かった。ステージに立つ人特有のオーラがあったし、強いメッセージ性に負けないパフォーマンスだったと思っています。会田凛ちゃんが「倒れてもまだ飛べるよ」なのがまた。よく言われているけどこの曲かなりファイナルの曲みがある気もしていますが、このコンセプトを十全に表現できるメンバーが集まったし、そうした人たちがグループの屋台骨になっていくんだろうな、というのを確信したステージでした。アイドルってすごい。

Popcorn

マジでずっと聴いてる。こちらも再編成により深愛ちゃん葉月ちゃんが加入したチームだけど、迎え入れるときに荒地の魔女みたいにしようぜってなった作戦会議もかわいすぎるし、S1のやんちゃ組を思い出してめちゃくちゃ微笑ましくて笑うと同時にあったかくて超泣いてました。ちょっと噛んでるなごみちゃん好(ハオ)。理桜ちゃんが「奇跡が起こって2人が入ってきてくれた」と表現してた優しさも大好き。

ビハインドで梨乃さんが部屋から出てく予告使われてたから何だ何だと思ってたら遠足だったのもPopcornらしい。梨乃さんの悪編が顕著だった(?)。遠くに届けて!!というのはそのまま本番のステージとの距離というか、実際のお客さんに届ける意識だったんだなあと思ったり。その人がパフォーマンスを楽しんでるかは見てる側からしたら一発でわかるもので、とくにこの弾けるようなコンセプトは顕著になるんだけど、本番で皆が最高の笑顔でパフォーマンスしていたのが眩しくて素晴らしかったです。カラオケにもコンセプト評価曲がきたのでわたし北爪さくらパートやれます!!(?)

TOXIC

クンチキタでありRumor!!!!!!!!と喩えの部分は先に申し上げておきます。

コンセプト評価で個人的に一番良かったのはTOXICです。すーーごかった。田中優希さんぶちかましてたし衣装から表情から気迫から随一、百加もラップから歌唱、ダンス含めオールラウンドな魅力があったし、つくしちゃんは一瞬の威力がとてつもない。あの表情見ました?!心菜はステージを踏むたびにスポンジのように新しい表現を獲得しているので過程を見る楽しさもありつつ、その出力が高いレベルにあることが見ている人をワクワクさせてくれます。文寧ちゃんは毎回ボーカルで「正解」以上の「答え」を出してくれる感覚があり、曲に真摯に向き合い自分という媒体を通してどう伝えるか、ということに自覚的であるとともに、その出力自体が楽曲の魅力を何倍にも増幅させてくれる、そんな効果があると思ってます。菜乃さんもバチバチに輝いている。大人の魅力が発揮されていました。菜乃さんはスキルが高いこともさることながら、求められている枠に対してオールウェイズ合格点をくれる、プラス自分の色をちゃんと載せてくれる人だと思っています。ビハインドでは同じサークルの田中優希さんとの関係性もフィーチャーされていましたけど、優希ちゃんが完全に後輩として「大好きな菜乃さん」を見る目線になるやつ、大きすぎる感情になってしまう。

「想像以上」:ファイナル

 ファイナルはしっかりリアタイしてたんですけど、11位で心ちゃんが呼ばれた瞬間に感情が渦巻きすぎて、そこから今まで実はほとんどファイナルの動画見返したりが出来ていなかったです。故に、わりと繰り返し見ていたグループバトルやポジション評価、コンセプト評価とは異なり、当時の感情に近い形でより書ける、かもしれません。

想像以上

百加がセンターで出てきた時にガッツポーズしました。タイトルから何から「想像以上」を体現する百加の格好良さ。全体としても、ファイナルのパフォでありながら既にデビュー数年目グループみたいな風格が出ていてすごすぎて笑ってしまう。これはワクワクして笑みが抑えられない、の文脈です。櫻井美羽さんがここにきて最大出力で輝きを放つのあまりにも主人公。桃奈も主人公属性なのでわたしにはジャンプオールスターに見えてきました。デビュー曲これでお願いします。無限大もRocketeerも「限界を超えてその先へ」という文脈なので、ME:Iもいつかこの曲を演る時が来るんだな、とめちゃくちゃワクワクしています。

CHOPPY CHOPPY

蘭ちゃんがこっちもできるのも良すぎる。結構スタイリングからキッチュでポップなんだけど、メンバー的にも素晴らしく合ってる。神楽がパンツスタイルなのも大正解すぎるしぱるたんが覚醒しているステージ。笑顔が弾けてて最高。可愛い系かと思いきや間奏でダンスブレイク入ってくるのも見応えある。心ちゃんはかつてチェリバレで培った表情管理(この言葉を好まない人もいるのは知ってるけど)が素晴らしい。すずちゃんはどう感情を入れるか、なんてところを悩んでいたけれど、今となっては心からこの曲のコアを掴んでパフォーマンスできていたように思います。えびちゃんのメボはもう被せを超えてくる力強さだし、文寧ちゃんは可愛すぎるあまりにも。琴ちゃん恵子もワンフレーズで印象に残る武器がある。トンチキ気味かと思いきやメッセージが真っ直ぐみたいな曲に弱いので、ほんと作曲陣に感謝です。最後恵子が「いままでありがとう」って手の甲に書いてたので無事号泣オタクが誕生。

FLY UP SO HIGH

カエラさんが作るバラード、強い愛以外の何ものでもない。大感情になった後で観るから、心が柔らかくなった状態でさらにこれを食らうのでもう。みんな素晴らしいのを前提としても、理桜ちゃんの「後ろを振り向かずただ Go my way」と、坂口梨乃さんの「行くよ 想いは時を越えて」とが強く強く印象に残ってます。坂口さんの、透明感がありながら人の心に強く刺さるこの声質素晴らしすぎる。日プの大エンディングなわけですけども、これまでの約3ヶ月が凝縮されていて、思い出深い時間でした。

LEAP HIGH!

ファイナルでの課題曲というかテーマ曲の披露は、番組当初からの成長もそうですし、その時は壇上に上がれなかったFクラス出身の練習生もこうして光り輝く大きなステージで披露できるというところが熱くて、今回でいえば会田凛ちゃん、理桜ちゃん、ぱるたん、神楽ですけど、ぎこちなかった表情やダンスも、この期間を経てアイドルとしてキラキラしている姿を見てわたしはもう。理桜ちゃんのLEAP HIGH!にかける思いと愛の強さを知っているからこそ、よかったねの感情で胸がいっぱいでした。桃奈と美羽ちゃんのWセンターになる瞬間のハイタッチ、あれは桜木と流川のそれです。アツい。「夢が見たいなら希望になるよ 君と一緒だからどこまでも行こう」をこのタイミングで歌われると。もう。この日プ期間中誇張なしに1000回は聴いた気がするけど、楽曲そのものの力があるからこそこのオーディションの象徴たり得たわけで。「ワクワクしたい?私に任せなさい」は「見たことない魔物」のマインドなんですよね。Pick meの文脈よりも「夢に向かって飛びたず私」が「君」と一緒に夢への一歩を踏み出すところが非常に勇気づけられます。全ての練習生にありがとう。

おわりに

 ME:Iデビューおめでとうございます。順位発表とは残酷で、11人しか枠がないことが先に決まっているからこそ、20人全員デビューして!の気持ちでも現実そうはいかなくて、どんどん呼ばれていく練習生に対しての祝福の気持ちと、1pickよどうか入ってくれという祈りの気持ちが続く時間でした。結果として1pickはデビューできなかったけれど、このオーディションに出場を決めてくれたこと、期間を通してファンの皆に笑顔を届けてくれたこと、そのこと自体に救われていたし、何より理桜ちゃんが「皆さんを笑顔にする」という夢を持ってくれたこと、そしてそれはこの期間においても十分叶っていたこと、この先も応援していきたいということ、一言でいうとでっかい感謝と愛です。

 日プが終わった今、毎週木曜日にLeminoに集合する習慣がもうないと思うと寂しいけれど、練習生だった皆の人生はすでに走り始めているわけで、いつまでもクヨクヨしていられないな、と思う年末です。そういう意味で、大感情に2023年中に向き合う意味でもこの記事を書いていました。

 12月28日に放送された「令和ロマンの娯楽がたり」にて1つ目のトピックが「アイドル」についてで、「未完成」性について議論していたのが印象的でタイムリーでした。日本におけるオーディション番組は過程や成長、ドキュメンタリーを好む国民性に合っているんじゃないか、というのが要旨だった気がしますが、この辺の話を元乃木坂46の山崎怜奈さんが当事者(経験者)として話している文脈もあり非常に興味深いので、↑のTVerリンクからぜひ。

 これまで生きて来て味わうことのなかった感情をいくつも経験させてくれたこの日プという経験。ただ視聴して消費するだけではなく、実際に投票、さらには「評価」に携ったという得難い経験があったからこそ、応援するということ、推すということの本質に今一度立ち返るきっかけになった機会でした。もちろん楽しませてもらったし、チャレンジしてくれた練習生には改めて感謝です。ただの1視聴者ですけど、勇気もらえたしこれを糧に生きていこうと思います。ME:Iはファンミ行ってみたいし、デビューできなかった練習生も、今後の活動や未来が明るくあることを祈っています。

おまけ

日プ×???ということで連想したMVたちなどを貼っていくコーナーです。

↑わたしがBiSでいちばん好きな曲です。

↑「夢は汗の中に少しずつ咲いていく花 その努力決して裏切らない」康!!!!!!

↑確か渋谷芽衣さんが好きな曲に挙げてた気がする。推しメンへのデカ感情についての楽曲。

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