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まあ、それも人生ってね

はじめに

 この文章は長門蓮さん「中退」ライヴである『RENWA CHU-TIE 〜猫背の君がめずらしく星を数えていた〜』の感想、および長門蓮さんに宛てたメッセージを記したものになります。感情いっぱいになったのでライブ終了後即書き始めています。

 まず、長門蓮さん。NILKLYとしての活動、お疲れさまでした。僕個人としてはやっぱり今はまだ実感は湧かないし、次のライヴも居るんじゃないかとすら思うけれども、それでもこの1月22日を以って「中退」するという選択をしたあなたはとても凛としていて、自らの意志で自身の幸せを選び取ってゆくという未来はとても頼もしく思いました。格好良かった。また下記の章で詳しく書くけれど、まずは本当にありがとうと伝えたいです。

 そして、以下はライヴ感想→長門蓮さんへのメッセージの流れで進めます。冒頭から構成ごちゃっとなってますが許してください!それではどうぞ。

ライヴ本編

 セトリは以下です。(YouTubeから書き起こした)

#1:2SoundDown
#2:Apathy
#3:Fact or Fable
#4:Night is Yours
#5:I Heart U
#6:REM
MC1:ニコニコレンタカー(?)
#7:Hash Up
#8:Anything
#9:c.a.n.d.y.
#10:DAY DREAM
#11:Odyssey
MC2:蓮ちゃんからのメッセージ(手紙)
#12:Like a bending Spoon
#13:Icecream
#14:Block System
#15:Manic Panic
#16:KANWA Q-DIE
MC3:メンバーから蓮ちゃんへの手紙

#1:2SoundDown
 2SD始まりは意外なように思えて実のところ割と鉄板の布陣的な印象。ライヴのボルテージをガッチリ引き上げてくれる曲だなあと思いました。蓮ちゃんの「頭グリグリグリパンプキン」を聴けるのも最後なのか、とふと切なくなりもするなど。NILKLYにおけるどの(元)ベルハー曲にも言えるけれども、2SDもまたこの体制だからこそのアレンジとか歌割りになっていたので、そうしたオリジナリティというかアイデンティティを感じながら聴けるので純粋に楽しかったな。

#2:Apathy
 DAY DREAMのカップリングがApathyなの良い意味の渋さがあって大好き。タルトレットペロリなんすよ…。最近は若干レア曲化していた感もあったけど(LikeのCDが出たので)、聴くとやっぱり楽しい。田中さんっぽい節回しと歌詞なんだよな、そういう意味でもかなりツボです。あとはライヴ全体を通してみんな声も出ていたし迫力もすごかったけれど、中でも潤ちゃんの声量と気迫がビビるくらいに格好良かったし目を引かれたなあと思いました。

#3:Fact or Fable
 個人的にNILKLYの中でも好きな曲TOP5には入ってるくらい好き。この曲の時は「体幹がブレない唯ちゃん」「激しい踊りの中でも歌声が揺れない唯ちゃん」を中心に見ていました。すごいっすよあの子。イントロからだんだん上げての疾走感あふれるギターで始まる曲だけど、途中でビートが切り替わったりする若干変則的な曲でもある。と思う。振付けだとサビ後半の『こんな風にして壊れたの?』のうさ耳みたいな部分が好き。FactかFableかというよりはFactでありFableだなあと色々感じました。そんな曖昧な関係性だからこそ交歓されるものもあるよねというのはここ数ヶ月で感じていたことだったし、アイドルとオタクの関係性は一人一人違うけれどその当事者間で積み上がっていくのがFactだよなあとも思ったりもしていました。

#4:Night is Yours
 好き曲。アップテンポの中に挟まれる一服の清涼剤のような効用。「この列車に乗り遅れる〜」の部分の潤ちゃんの歌声と列車になってゆく部分のハートフルさ、円陣組んだ後唯ちゃんが見回すところとか振りも可愛くて見どころたくさん。新体制になってからはより一層バチバチでアップテンポな曲を多くパフォーマンスしてきたと思うけれど、こっちの方向性も行けるんやで!的な頼もしさを感じます。高音域が優しいなあと毎回思ってます。絵本読んでるみたいな感覚の曲なんだよなあ。

#5:I Heart U
 この日で一番泣いたな……あったけえんだよなこの曲……間奏のピアノ部分で蓮ちゃん:3人になって人形劇の糸を引っ張るような振りの部分とかはダンスというより舞踏的なニュアンスを感じたりもしたけど、その部分もどうなっていくのかななんて考えたりもしました。「それを愛と名付けたんだ」の蓮ちゃんパートも好き。最初この曲が披露された時は表記がわからなくてI hurt youだと思っていたから、「Heartなんだ?!」となったけれど、歌詞を聞く感じだとそのどちらもかかっているタイトルなんだろうなあと今は感じてます。

#6:REM
 問題の曲(語弊)。個人的に初期NILKLYから聴いていて衝撃が大きかったのがこの曲なので、自分としてのNILKLY観の奥底にこの曲が鎮座している感覚です。ダークポップかつ極北的な。曲名はレム睡眠のレムから取ってるのかな。パタパタする振りと間奏の各々のダンスが注目ポイント。終盤でボルテージを上げつつも半分余韻を残して終わるので策士だなあと思って見ていました。

MC1:ニコニコレンタカー(?)
 いいライヴタイトルだよね、閑話休題は蓮ちゃんっぽい曲でもあるからこのもじったタイトルと歌詞を引用したサブタイトルが素晴らしいなと思います。「シーンとさしちった!!」と即反省するイブヨは微笑ましかったしあれは配信向けにオタクたちが静かにしてただけだと思うから大丈夫よ!笑
 潤ちゃんMCでは楽曲の格好良さに確信を持っているのが言葉からも伝わってきたので何よりです。自分たちの曲を格好いいと言えるのは素晴らしいことだね潤ちゃん(11月のワンマンでも思った)。ニコニコれんれんの卒業式ということで→ニコニコレンタカー?のくだり好きすぎました。
 「今日は最初から終わりまで、全部鮮烈に記憶に残るようなライヴに、みんな思い出に残しましょう、一緒に残してください、お願いします!」

#7:Hash Up
 Hash Upの歌い出しイブヨ格好良すぎんか。世界観に一気に引き込む歌声と表情、「表現の伊吹咲蘭」を感じます。全体的に格好良くキメる曲のような気がしていて、「月の夜の密かな引力で」(歌詞違ったらごめんなさい)の唯ちゃんの低音気味の歌い方とか、中盤からのギアの上げ方が好きすぎる。あと終盤のピアノの鍵盤のように音に合わせて跳ねる部分、NILの振りの中でも随一に好きなやつです。あと、語弊がないように書いておきたいんだけれども、この曲はいちばん振り付けが羽っぽいというか、羽を内在化した振り付けのようにも個人的には感じていて、コスチューム:衣装としての羽というよりは羽を内面化した上での世界観の表出という、それこそ身体表現を問われる中でも練度を上げていっている曲だなあとも思いました。

#8:Anything
 冒頭の\パン!!/は多分僕です。超好きな曲。振り絞るような曲だなと思います。息のところが楽曲的にも効果的だなあと。みんな腹から声出てて最高。

 現体制での初お披露目が11月のワンマンだったはずなので、そこから考えると2ヶ月しか経っていないのに、ボーカル面でもダンスの練度という意味でも皆ぐんぐん伸びて格好良くなってたなと思いました。全体の感想で最後に書きますけど、「中退」ライヴであると同時に現体制最後のワンマンとしてのひとつの到達点を示していたライヴだったんじゃないかなと。
 僕としてはこの曲に「不安定と怒り」を、それこそ情動を感じているので、魂としてのこの曲は今後もずっと歌い継がれていってほしいなあと思ってます。

#9:c.a.n.d.y.
 旧ベルハー曲の中で一番現体制アレンジが効いている曲だと思ってます。ポッピングシャワーみたいなハジケ感。楽しさであっという間に終わる曲で、最初みんなハイタッチするのオタクには刺さるのでこれからも見たい。もうSong2ではないわね。

#10:DAY DREAM
 現体制最初のリリイベを思い出すなあ、渋谷ModiのHMVでその段階では振りがついてなかったからアドリブダンスをするというのがあって、潤ちゃんはギターソロだったり、イブ唯はそれぞれの解釈でのフリーダンスを、蓮ちゃんは曲を噛み締めつつも独特の動きをしていたなあとか。
 そこから考えると、このライヴではナンシー振り付けのひとつひとつの意味が色濃く伝わってきた感覚がありました。曲単体で言うとNILKLY、さらにいうと黒い羽っぽくもないというか、全然不穏でもなくダークでもなく、海岸線と太陽!みたいな音色なので逆に異質な曲になっているのだけれども、現体制の1発目シングルとして世に産み落とされたのがこの曲ということ自体が割と「事象として」好きです。ダダダダッで終わるのいいよね。

#11:Odyssey
 象徴。久々に小道具としてのおもちゃの銃を見た。初期NILKLYで1発目にこの曲をやっていたときの感情が去来しましたね…。ライヴでかけていくたびに撃たれ方も撃ち方も上手くなってるように思うし、唯ちゃんの連射の部分とかハッとするくらい世界観があるなと思います。
 ソロパートで紹介を兼ねつつ一人一人歌う所があることからも、ある意味NILKLYの自己紹介ソング的なところがあると思うので、名刺がわりにこれからもガンガン見たい曲です。あと、田中さん銃のモチーフというかおもちゃの銃を楽曲でよく使ってる気がするので、田中さんの癖(へき)なのかなと思ったりもしました。

MC2:蓮ちゃんからのメッセージ(手紙)
 Odysseyの拳銃がなくなるというハプニングも有りつつ、ハガキに書いてきたメッセージを読み上げる蓮ちゃん。内容はYouTubeで確認してもらいたいんですけど、貴方がいて唯ちゃんがいたから僕はNILKLYのことを好きになったんだよってことは伝えておきたいなと思います。蓮ちゃんへの私からのお気持ちは次の章で書きます。

#12:Like a bending Spoon
 ここからの5曲の流れは過去随一に凶悪で最高に楽しかったかもしれない。そしてLikeは僕としてはNILKLYで一番好きな曲。現体制の象徴なんだけれど、お披露目時のそれとは気迫も声量も段違いにレベルアップしていたと思うし(お披露目は当時の配信で追っかけで見てた)、手も声も震えていなくて表情に自信があったように見えました。あとは曲中に「遊び」があるのが好き。
 MCで語られていたけれども、振り入れは前日だったらしい(!)蓮ちゃんが間奏の拍手のところの足の振りに苦戦していたところを、当日朝にスタジオを予約してみんなで振り入れしたという。未経験からの初手としては結構複雑なパフォーマンスをするグループだとは思ったけれど、そんな心配を他所にどんどん歌もダンスもうまくなっていった蓮ちゃんの頑張りは凄いなあと純粋に思いました。
 曲の中で好きなのは潤ちゃんの「L~~~~~~~~ike」の部分とか、唯ちゃんの「子供のころに唱えた魔法は褪せない」とか。僕は上手方面によくいるんですけど、最後の「君にそそぐ 銀色のスプーン」で蓮ちゃんと対面スプーンするの最高に楽しかったです。そのためにあの立ち位置にいたまである(もともと何か上手の方が落ち着くんだけどもね)。蓮ちゃんの声がしっかり乗っかったこの曲がリリースされたことは個人的にも嬉しくて、彼女がグループにいた証拠としてずっと残っていくのは幸せだなあと。

#13:Icecream
 最初ライヴで聴いた時はあまりのアレンジの違いに戸惑ったし、間奏で過去の映像浮かべながら観ていた時期も正直ありました。そのくらい曲自体に染み付いている思い出が強くて、自分自身この曲をどう見ればいいのか?と葛藤していた時期もあります。ただ、DAY DREAMのリリースとか、少し前の現体制最初の大阪遠征あたりの時期からは個人的に棲み分けができてきたので、純粋にいまのパフォーマンスを楽しむことができるようになりました。曲名もアイスクリームじゃなくてIcecreamになったということもあるし。
 この曲を一言で表すと「悲痛」なんですけど(個人的感想)、核となる表現はやっぱりイブヨが担っていて、楽しいも悲しいも怒りも優しさも赦しも慈愛も喪失も表情とダンスで魅せてしまうから凄いよなと思います本当に。もちろんみんな気合も感情もこもっているんだけど、この曲では殊更イブヨに目を惹かれたなと実感しました。

#14:Block System
 IcecreamのアウトロからのBlock Systemイントロに繋がる流れ毎回最高なんすよね……。鉄のモチーフを感じる。一番凶悪な曲だと思います。終盤の絶叫が田中さんの曲だ〜〜〜という感じ。爆音のライヴハウスで聴くことで良さが何倍にも増幅するタイプの曲で、新宿LOFTとかでめちゃくちゃになりながら聴きたいタイプの曲です。情勢じゃなかったらフィジカルコンタクトしたいタイプの。全部ぶっ壊すみたいな曲の終わり方をするのであんまり多用のできない必殺技みたいな存在だけれど、勝負のライヴでは必ずかかっている印象です。心拍からのラストスパートね……

#15:Manic Panic
 11月27日のワンマンで披露されたManic Panic。ベルハー曲からこれ持ってくるの渋い着眼点だけど「今の」NILKLYだったら納得の曲選でした。ベルハーの方を聴くとNILKLYのそれよりもテンポが早いというか、逆にNILKLYのアレンジとして遅くしたのは個人的に好きな方向性でした。
 曲の中だと蓮ちゃんの「辺境ドラマティック」→唯ちゃんの「劇場パンデミック」の流れと、間奏のスクリーモみたいな部分です。毒とパンケーキみたいなイメージの曲なのだけれど、楽曲を通して黒の上に色とりどりの絵の具が撒き散らされているみたいな賑やかさが内包されていて、聴いていてもライヴで観ていても飽きないなあと。

#16:KANWA Q-DIE
 水色綺麗だったな。潤ちゃんも珍しく声を震わせていたのを見返すと実感しています。11月27日のワンマンで披露された時の曲振りを彷彿とさせる流れからの振り向きざま水色、のっけから泣きそうになってた蓮ちゃんが蓮ちゃんでとてもよかった。1サビ前の「いいところで飛んだヒューズ」「この睡魔に免じて許す」とか、「なりゆきまかせだから」「全部オッケイのメタファー」とか、歌詞と関係性(唯蓮)が重なって殊更にグッと来るなあと。あと、ここ数週間のうちに閑話休題のラスサビの歌詞が変わっていて(CDでは変更後になってる)、変更前は「いつものように夢のまにまに 抱きしめた抱きしめた」だったのが、チェルシーホテルでの公演から「いつものように夢のまにまに 逃げていく逃げていく」に変わっているのもポイントでした。

 「春物のパーカーで真夏の海へドライブ」も、「それはそうとして」も、大サビ前の蓮ちゃんのファルセットも、「猫背の君が珍しく星を数えていた」も、なんというか全部蓮ちゃんの歌のような気がして途中からずっと泣いてた。最後に歌った曲の最後の歌詞が「All Right!」だったの良いよね。切ない歌詞ながらも、きっちりとライヴを終えたという瞬間、寂しさと同時に3人には頼もしさを感じたので、きっとみんなは大丈夫です。

MC3:メンバーから蓮ちゃんへの手紙
・イブヨ→蓮ちゃん
 リミスタで質問した時の回答にもあったけれども、蓮ちゃんにとってのイブヨは「昔から友達だったんじゃないか」と思うくらいに深い仲になっていったんだなあと。イブヨは蓮ちゃんの好きなところについて「自分の意見がしっかりあってそれを発信できること」「すっごく優しいところ」と言っていましたけど、イブヨもまた数度の体制の変化を経ていろんなメンバーを見送ってきた中でもグループの核として沢山頑張ってきているのだなと実感しました。それ故に手紙を読み上げながら涙をこらえるイブヨの姿にこちらの涙腺もゆるんだというか、ぐっときたな…

・蓮ちゃん→イブヨ
 蓮ちゃんの「昔は喋らなかったから仲良くなれなかったけど…」の言葉へのイブヨの表情のリアクションが面白かった。笑 こういう湿っぽい雰囲気の中でもフフッとさせてくれるのも頼もしい。途中からずっと手つないでるの良かった。もっと友達になろうの宣言。

・潤ちゃん→蓮ちゃん
 潤ちゃん「れんれん、潤はお友達じゃないのかな〜」とカマしてるの好き。文脈を聞くとそういうことじゃないよというのは見ればわかるんだけどこの掛け合いがほっこりしました。潤ちゃんは蓮ちゃんの目の前でお手紙を書いていたらしいです。潤ちゃんっぽい。そして潤ちゃんはれんれん呼びなんだよね。潤ちゃんの言葉には短くても魂があるというか。オーディションで初顔合わせで、オーディション後に「あの子とグループをやりたい!」と田中さんに熱烈に話していたのは初耳だったし、その結果として蓮ちゃんが加入したわけなので、なんというかみんなありがとうの気持ちですね…。「私の誇りの人間です。出会ってくれてどうもありがとう。」の言葉を純粋に相手に贈る潤ちゃんもまた眩しい人だなあと思います。

・蓮ちゃん→潤ちゃん
 蓮ちゃんは潤呼び。3人時代のアー写を見て潤ちゃん可愛いなと思っていたとのこと。加入前にTwitterは見ていておっとりしているなと思うと同時に、パフォーマンスを見たら格好良くて、だから三次審査のときに潤ちゃんに会えるのが楽しみだったと言ってました。なんだろな、この2人の関係性も良いなと。相思相愛感あってこのコンビも好きです。

・唯ちゃん→蓮ちゃん
 同期からの言葉。同期だからこそ言える言葉があるというか、「大丈夫?とか声をかけられてあげられなかったことを少し後悔している」だとか、「独りにしないでほしかった」と伝えられる関係性なのがこの2人なんだなあと。唯ちゃんのゲーゲンプレスによって最初から関係性と友情とを深く築いていったこの2人は、同じグループの一員であったこと、かつ「同期」という唯一無二の関係性なので、なんというか支えつつ健闘を称え合いつつみたいな未来がある気がします。唯蓮が同期で良かった、この2人がいてくれたことでこの現体制NILKLYの色が生まれたんだよというのは心から思います。

・蓮ちゃん→唯ちゃん
 一緒のレッスン初日から唯ちゃんのゲーゲンプレスを受けた話。こういうタイプの人は周りに今までいなかったけど、潤ちゃんイブヨ蓮ちゃんでレッスンしてた時は緊張気味だったのが唯ちゃんが来て4人としての仲が一気に深まった、仲良くなるのが早かった話は素敵だなあと。話聞いてる時のイブ潤の表情も最高。刺激し合いつつも支え合った関係性なんだなと思いました。3人はきっと大丈夫。

ライヴ全編を通して
 上でも書いたかもしれないけど、このライヴは蓮ちゃんの「中退」ライヴでありながら、それは同時に現体制でのラストのワンマンライヴであることを意味していて、そうした意味ではパフォーマンスとしても現体制での最高を見せて終わることができたライヴだったのではないかと思います。技術とかパフォーマンスとか課題みたいなものはあるにしても、この体制で届けられる魂は全部置いていったような感じがしました。特典会でイブヨと話したときも悔いはないしいま時点のものは出し切ったという旨の言葉をもらったので、単純にセレモニー的なものだけではなくパフォーマンスとしても錦を飾れたのではないかなと思っています。
 11月のワンマンからは2ヶ月弱、ワンマンから少ししてから蓮ちゃん「中退」がアナウンスされたと記憶しているので、実質期間なんて全然なかったのに、ダンスも歌も、特に歌がブレなく腹から声が出るようになったりするようになったのは素人目から見てもわかるくらいに凄かったです。過程を見ているとより一層。ご時世真っ只中だけれども、本当にこの日が迎えられて無事にかつ安全に盛大に送り出すことができたのは幸せだなと思います。
 ここから、新たにメンバーを加えることになるまではイブヨ、潤ちゃん、唯ちゃんの3人での体制になるわけだけれども、この3人はやっていってくれる人だと確信しているのであまり心配はしていません。きっと大丈夫なので。グループって形が変わっていくものだし、でもそこにいたことは忘れることなく進んでいくので、4人だった時間も大切にしながらこれからのグループをちゃんと作っていってくれるだろうなと思いました。ちなみに特典会最後の注目タイム(?)で田中さんから「意気込みは?」と私にマイクを向けられて「良いライヴでした!」と答えたけど(よく考えると質問に対する答えにはなっていないが)、あれは偽らざる本心だし、蓮ちゃんありがとうとお疲れ様とお元気でねの感情と同時にこのライヴがマジで楽しかったし良かったものであると思っていたので、そういう意味でもお互いに未来は明るいよって思いました。楽しかった。

長門蓮さんへ

 NILKLYとしての活動、本当にお疲れさまでした。僕が蓮ちゃんを、現体制NILKLYを初めて観たのは6月26日の潤ちゃん誕生日の午前中にやっていたMIC RAW RUGAの定期公演で、噂に聞いていたNILKLYの新メンバーってどんな子達なんだろうな〜と見に行ったのが始まりでした。まずメンバーのTwitterアカウントができた時に目のアイコンだったの懐かしい。印象的な目をしてるなというのと長門蓮という名前のセンスが好きだなと思ったのがまじの最初の印象だったかもしれない。最初にお話したのはその翌日に開催された、MIGMA SHELTERとのツーマンであるMILK GIRL Vol.1でした。事前にお披露目の動画というか配信は見たので、Likeのなんか新しいものが始まった感じのワクワク感を携えてO-Crestに行ったのを覚えてます。
 僕が観たのは新体制お披露目から6回目とかのライヴだったのかな、その時点から蓮ちゃんの笑顔は弾けていて、Aqbiの世界観の中で、しかもダークポップな黒い羽の中でこんなに楽しそうにパフォーマンスする子がいるんだ…!と衝撃を受けました。なまじベルハーを観ていた人間なので「黒い羽」に対しては思うことありまくりだったんですけど、そんなのが吹っ飛ぶくらいに新体制の魅力をわからせてくれたのは、蓮ちゃんのその笑顔と、唯ちゃんのキャラクターとパフォーマンスだったなと思います。(下記は当時の私のツイート)

 話したことというとなんだろう、わりと他愛のない話ばかりだった気もするけれど(猫ちゃんの話とかライヴの感想とかブログの話とか唯ちゃんの話とか)、その空気感が心地よくて時々お話しに行くみたいな距離感でした。あとは私ランチェキ引くマンなんですけど結構蓮ちゃんチェキが多くてその変遷を見るのも楽しかった。
 11月27日のワンマンを経て、これからどんどん楽しみだなと思っていた頃に「中退」のお知らせだったのだけれど、きっとワンマンの時点で既に「中退」は決まっていて、お知らせをその後にしたんだろうなと思いました。優しい。ワンマンに向けたカウントダウンとかもみんな頑張ってたよね、そういったトータル含めて素晴らしいなと思ってます。
 蓮ちゃんはブログで時折「みんなに幸せでいてほしい」とか「みんなを幸せにしたい」という内容の言葉を書いていたと思うのだけれど、加入から「中退」ライヴまでの期間、ずっと僕たちは幸せだったよっていうのは伝えたいと思います。潤ちゃんがMCで蓮ちゃんに伝えていたように、僕は蓮ちゃんの笑顔は革命だと思っているので、そういう意味で過去のイメージや色んなものを覆して現場に通う引力になったのは間違いないし、これは既に何度か伝えてしまっているかもだけれど、蓮ちゃんがいて、唯ちゃんが一緒で加入して始まったこの新体制NILKLYになってから魅力に気づいた、魅力を知った勢として、貴方のおかげなんだよというのは届けたいなあと思っています。
 蓮ちゃんからのメッセージMCで語っていたアイドルを志した理由とか、「アイドルをやって良かった」という言葉は嬉しかったし、だからこそ蓮ちゃんの蓮ちゃん自身の人生を歩むという選択肢は潔いというか、イブヨがMCで言っていたように自分の意志を持って進んでいく姿は本当に格好いいし応援したいという気持ちです。学校とかも大変だったと思うけど、NILKLYとしての活動ではそれを感じさせないくらいの笑顔だったし、ブログでは心境をたくさん吐露してくれたけど、そこでの考え方とか言葉とかが実直で、そういった部分含めてまるっと魅力的でした。きっとこの先生きていく上でも、頼りになる仲間といろんなことを乗り越えた経験が味方してくれるのでね!応援しているよ〜〜〜
 最後の特典会でお話した時に涙をこぼしながら伝えてくれたことはずっと忘れないよ、改めてお疲れさまでした。お元気でね!!蓮ちゃんの前途が明るいことを願っています。

おわりに

 なんというか、自分が思っていた以上に蓮ちゃんの存在が自分の中で大きくなっていて、それはグループに対する感情においてもそうだし、人間個人として面白くて魅力的な子だなと感じました改めて。「中退」のお知らせの本人コメントも実直で。

 だからこそ、あなたが幸せでいられればそれでいいのよ、という気持ちです本当に。オタクもどこかで生きているのでね、お互い幸せに健やかになろうな!!!

BGM


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