陰か陽か

学生時代、
陰キャラとか陽キャラという言葉が大嫌いだった。
まぁ、自分が陰キャラだから僻みも入ってるんだけど。

学生生活というものは残酷だ。

学生にとって人間の価値基準は「陽キャラ」か
「そうでないか」しかない。
その2色の間はグラデーションになっておらず、
人間を2パターンでしか分けられない学生たちは、
まるで単細胞生物のような知能しか持ち合わせていない。

それも教室という狭い世界でしか生きられないからなのだろう。
まず、本当に明るくて、性格の良い人は陽キャ、陰キャ呼ばわりはしないだろ。
自分のことを陽キャラと自称しているやつほど、
自意識過剰で頭に脳みその代わりにチ○カスが詰まってるんだろうな。
たぶん、陽か陰かの区別も「よく喋る」か、
「あまり喋らない」かでしか見てないんだろ、知らんけど。

そんな私だが最近、
世の中には色々な人間がいる事を知り、
陽か陰かのグラデーションも雑多な色をしているのに気づいた。

それで、周りの人が陽キャラか陰キャラかを考えるのにハマっている。
この楽しみを自分の中に溜め込んでるのがしんどくなってきたので、
宿便を排泄するかの如く、駄文を書いていきたい。

最初に書いたが私は陰キャラだ。
私の中での陽と陰の違いは、
ざっくり言うと自意識だと思う。
皆さんにとっての陽と陰の違いは何だろうか?
以下は、私の中の陽キャラ、陰キャラ診断だ。

陽キャラも陰キャラにもその場の空気を壊さないように、周りにノリを合わせられる人はいる。
ただ、それを無意識のうちに無理せず行えるのは陽キャラ。
無理してノリを合わせて、
家に帰ってから「今日の俺、不自然じゃなかったかな、、みんなに内心、引かれてなかったかな、、」
などと思い悩むのが陰キャラ。

おしゃれな柄の服を着られるのは陽キャラ。
柄の服を買ったはいいものの、
「ちょっと派手すぎて引かれないかな、、」と
結局ほとんど着ずに捨てるのが陰キャラ。
あと胸元が開いている服も着れない。

あと、最近若者の間で流行っている終活。
自分の葬儀に流す曲や、自分が入る棺桶のデザインなど、自分の葬式について生前から考えるやつ。
あれを「死んだら自分で見られない」と理解できないのが陽キャラ。
自分も始めようか真剣に検討するのが陰キャラ。

あと、職場などでサバサバしている性格の同僚や先輩はいないだろうか?
あれも、ノリを周りに合わせて苦い経験をして、
就職して環境が変わり、人間関係もリセットされたのを機に自己防衛のための虚勢をはって、キャラを演じていると思う。じゃないといい歳して周りに合わせられないのキツいでしょ。知らんけど。

色々書いたけど俺、相当ひねくれてるな、、
要は、相手「が」どう思うかと、
相手「に」どう思われるかのどっちを気にしているかだと思う。

大学時代の恩師に
「人は相手がキャラに合わない事をやっていると引く」と言われた。
その言葉は自分の中で大切にしている。

その人の人柄や雰囲気に合わないキャラクターを演じると、不思議と相手にも無理しているのが伝わる。
そんな様子は、目も当てられない。

別に無理して自分を演じなくていいのだ。
全ては自然体の自分にできる範疇で良いと私は思う。


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