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【雑記】WWEユニバースがABEMAに怒ってる話

こんにちは。
2023年10月31日、世間はハロウィンの季節ということで、良くも悪くも盛り上がっていたようなのですが、プロレスファン界隈ではちょっとしたボヤ騒ぎが起こっています。
今回はそれについて書きたいと思います。
よろしくお願いします。

怒りのWWEユニバース

まず何が起きているかと言うと、日本のWWEファンの方達がABEMAに対して怒ってるということです。

今年の10月から、WWEの中継がネットテレビ局のABEMAで新たに始まったんですね。それに伴って、日本でのWWEの視聴環境というのが大きく変わることとなりました。

ABEMAでの放送が始まる前までの日本でWWEを観る方法というのは、
① 地上波番組『This Week in WWE』を観る
② 『Youtube』に公式がアップロードした番組を観る
③ 『WWEネットワーク』に加入して観る

上記3つが主な視聴方法だったと思います。(間違ってたらすみません)

15年ほど前に私がWWEをメインで観ていた頃は、CS放送のJスポーツで「RAW」「SmackDown!」「ECW」「NXT」の番組が放送されていたので、毎週それをビデオに録画して空いた時間に観ていました。いやー時代は変わりましたね。(しみじみ)

で、上記の視聴方法を順に説明すると、

①の『This Week in WWE』とは、WWEが海外向けに放送している番組で、内容としては、WWEのストーリーラインを30分にまとめたダイジェスト。現地放送から2週間遅れで日本語字幕やナレーションを入れて深夜のローカル局なんかで放送されていました。番組の時間も短いし見やすかったので、私も度々視聴していたのですが、残念ながら2022年の12月をもって番組は終了してしまいました。なので、これは現在は使えない視聴方法ですね。

②の『Youtube』の公式動画ですが、WWEのメイン番組である「RAW」「SmackDown!」が毎週アップロードされ、無料で視聴が出来るというものです。WWEが新規の顧客を取り込むための施策ですね。ただし、今年の10月にABEMAでの放送が始まったと同時に日本からは観られなくなってしまったそうです。なので、これも現在は使えない視聴方法です。(火種その1)

③の『WWEネットワーク』とは、新日本プロレスで言う『新日本プロレスワールド』のようなもので、月額9.99ドルで通常放送の番組からPPV(PLE)のビッグマッチ、過去の試合まで全て見放題!というWWEファンにとっては夢のような配信サービスです。PPV(PLE)はJスポーツの時代でも視聴には別途課金が必要だったので、年間最大ビッグマッチである「レッスルマニア」も月額料金だけで観られるというのは破格のサービスですよね。WWEを積極的に追いかけるならマストだと思います。
まぁただですね、これには欠点がありまして、Youtubeの動画もそうなんですが、日本語字幕が無いんですよ。

まぁ当然と言えば当然なんですけど、生放送されている番組にリアルタイムで日本語字幕を付けるなんて、今の技術ではまぁ不可能なんですよね。
私も数年前にWWEネットワークに登録して、WWEに復帰しようとした時期があったんですけど、日本語字幕が無いことがネックになってすぐに解約してしまいました。

結局WWEって試合だけじゃなくて、マイクアピールだったりバックステージでの寸劇が楽しかったりするので、そこが楽しめないのってかなりキツイんですよね。まぁ私の英語リスニング能力がゴミカスなのが悪いんですが。(新日本プロレスの外国人選手のマイクも全然分からない人間)

その代わりと言っちゃなんですが、日本語実況なんかは用意されてたんですが、私が欲しいのはそういうのではなくて、実際に選手や現地の解説実況者が喋ってる言葉をそのまま翻訳したものなんですよね。この辺の問題は後々も付いて回ります。

で、やっとここからが本題なんですが、ABEMAが何をしたのかと言いますと、WWEネットワークにおいて、日本からは一部のPPV(PLE)の視聴が不可能になりました。

『〇〇が独占配信!』とかって大体どこも嬉しそうに宣伝しますけど、誰が喜ぶんですかね?視聴者側からしたら選択肢が狭まって迷惑なだけなんですけどね。

「WWEネットワークの機能を移行するため」ってことだそうなんですが、WWEの5大ビッグマッチである「レッスルマニア」「サマースラム」「サバイバーシリーズ」「ロイヤルランブル」「マネーインザバンク」をABEMAが独占配信するそうです。そして、この大会の視聴には別途課金が必要で、その金額は1大会あたり4,000円(視聴期限は1週間)だそうです。

これが高いか安いかはさておいて、問題は、今まではWWEネットワークに加入さえしていれば、追加課金無しでいつでも視聴出来ていた大会が、大会の都度課金が必要になり、それも1週間経つと見られなくなるため、それ以降の視聴にはABEMAプレミアムというABEMAの月額課金プランに加入しなければならないそうです。(月額約1,000円)

これ…WWEネットワークに入る意味無くない?

WWEを熱心に追っかけてるファンって、上記の5大ビッグマッチは毎年めちゃくちゃ楽しみにしてる大会なはずなんですよ。もうずーっと名称が変わらない、歴史のある大会ですし。それをABEMAに取り上げられて、観たいなら毎回4,000円払ってねって、そりゃあ納得し辛いでしょう。

「じゃあWWEネットワーク解約して全部ABEMAで観ればいいじゃん。」って思うんですが、そうはいきません、ここにもがあります。
それは、ABEMAのWWE放送に付随する日本語実況というのがあるんですが、これがすこぶる評判が悪いんですよ。

実況はシュン山口氏、解説は元WWEスーパースターのフナキ氏という布陣なんですが、まぁ~これがおじさん二人のまったり実況って感じで、あんまり臨場感や迫力が伝わって来ないんですね。(個人の感想です)

私は「マイケルコールタズ」、「ジム・ロスジェリーローラー」の超ハイテンション名実況を聞いて育った世代ですから、まぁ物足りないんですよね。WWEって実況と解説の熱さも含めて楽しむものだと思ってるので、そこがアレだと魅力半減ですよね。

で、そういった声はABEMAの方にも届いているようで、上記の5大PPV(PLE)では日本語実況に加えて英語実況版も放送するそうです。
でもですよ、英語実況には日本語字幕が無いんですよ。日本語字幕が無い英語実況を楽しめる人って、日本にどれだけ居るんでしょうね?前述した通り、英語リスニング能力の無い私には無理だと思うので、結局面白くない日本語実況を聞きながら観るしか無いんでしょうね。

あと、日本のWWEファンがABEMAに完全移行できない理由がまだありまして、WWEには「NXT」という現在放送中の番組があるのですが、これがなぜかABEMAでは未だに配信されていないんですよ。NXTを追いかけるならWWEネットワークの加入は現状必須です。

あとはアーカイブ問題ですね。WWEはもう何十年という歴史のある団体ですから、過去の映像も膨大な量があります。かつてライバル団体だったWCWの映像でさえWWEネットワークには揃っています。もはやアメプロの歴史博物館ですね。私の思い出のUnforgiven 2008も、No Way Out 2009だっていつでも視聴することが出来ます。ありがたいですね。まぁ私は好きな大会はDVDを持っているので必要無いんですけど。

で、この過去の映像、ABEMAでは現状見られないそうです。ゆくゆくはABEMAプレミアム会員向けにアーカイブを増やしていくそうなんですが、いつになるかは不明。なんだそりゃ。

つまりですね、これらの問題が片付かない限り、日本のファンはWWEネットワークを解約できないんですよね。

以前からWWEを楽しんでいる日本のファンからしたら、ABEMAが介入してきたことで視聴環境がグッチャグチャになって、何てことしてくれたんだってことで怒ってます。あとABEMA格闘CHのプロデューサーがX(旧Twitter)上での発言が火に油を注いでいます。何をしてんねん。

この人に関しては以前から裏垢が発見されたりだとか、フォローしてるのがまつきりなさんだけだとか、色々キナ臭い人物なのであまり触れないようにします。

ABEMAのWWEの良い部分

色々ABEMAの悪い部分ばかり並べてきたんですけど、良いところを上げるとすれば、通常放送(RAW、SmackDown!)が無料で観れてちゃんと日本語字幕が付いているところと、PPV(PLE)のウォッチパーティが楽しいということですね。

日本語字幕がある。やっぱり嬉しいですよ。私みたいな英語力ゴミカス人間にもマイクやスキットが理解出来るんですから。(何回言うねん)
それに選手が登場した際にテロップで名前と簡単な紹介が出るのも嬉しい配慮ですね。グンター選手の一人称が「ワシ」だったり、往年のフジテレビ版WWEみたいに口調に個性を付けているのも楽しいですね。(ダッドリーボーイズが広島弁で喋る)

あとはウォッチパーティ。スタジオに芸能人を集めてワイワイ言いながらPPV(PLE)を同時視聴するってやつなんですけど、これは個人的にはとても良いと思います。

プロレス全般そうですけど、やっぱりWWEって1人で観るより大勢で観た方が絶対楽しいじゃないですか。なので、ウォッチパーティがあることでその雰囲気を多少は楽しめると思うんです。前回のPPVの「ファストレーン」、メインが中邑真輔選手VSセスロリンズ選手ってことで私も朝から視聴したんですが、楽しかったですよ。特に解説のもりおさんが非常にWWEに精通している方で、本放送もこの人が日本語実況してくれた方が良いんじゃないかって思いましたね。

まとめ

結局のところ、私がABEMAに対して言いたいことは、PPV(PLE)を独占してWWEネットワーク利用者の完全移行を狙ってるのなら、その基盤をしっかり作って欲しいってことと、日本語実況は本国に負けないくらいテンションが高くて熱量と知識のある人を使うか、英語実況に日本語字幕を入れて欲しいってことですね。実際、本放送が無料で観られるのは非常にありがたいことだとは思ってます。まだまだ放送始まって1か月ですから、ダメダメな部分はどんどん改善して良い視聴環境を作って欲しいな思います。

NXTの放送スタートとか、アーカイブの移行作業等が終わったら、ABEMAプレミアム会員とは別枠でWWE会員みたいなのを作って、月額1,500円とかでPPV(PLE)もアーカイブも見逃し配信も全部観れます!みたいなのをやればいいんじゃないかなって個人的には思います。やっぱ大会の度に安くない金額を払うのってサブスクサービスに慣れた日本人とは相性が良くないと思いますよ。

以上、WWEユニバースがABEMAに怒ってる件でした。
一応調べながら書きましたが、間違っている部分があったらすみません。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
良ければまた次の記事でお会いしましょう。


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