広島本屋通りで感じた本屋のひかり
先日、レクトで開催された
「広島本屋通り」というイベントへ行ってきました。
目当ては、
いつか会いたいとずーーっと思っていた
鳥取・汽水空港のモリテツヤさんと
久しぶりの再会となった
ウィー東城店の佐藤友則さんのトークイベント。
その他、ひろしま元気本のライターさんのイソナガアキコさん×今田さんのトークも
本と自由の青山さん×READAN DEAT清政さん×蔦屋書店の江藤さんのトークも、それぞれに興味深くて、結局全部聞きました!
要約したくてもしきれない情報量なので、感じたことを備忘録的に記しておきます。
まず、モリテツヤさんと佐藤さんのトーク。
いろいろ響きまくっていたのですが、
特に響いたのは
「本屋さんはアウトプットする場所なんですよ」というウィー東城店佐藤さんの言葉。
本屋さんに行くとき、私たちは何かを知りたくてインプットするために行きます。
ですが、いわゆる田舎だったり閉鎖的な地域の中で本屋さんを続けるには、アウトプットの場であるべきなんだと。
地域の方に求められる場所になるには、きっと本屋でなくてもその役割が必要になるんだろうなと思いました。
なにより、その後の全てのトークセッションに共通して、この意識が皆さんの根底に流れている感じがあったかくて。買うためだけの本屋じゃない、大きな受け皿が、本当は知らないだけでそこにはあるんだととても感じました。
馴染みの場所に、たぶんそういう感覚を誰もが求めるのだろうなあ。人としても、そうあれたらいいなあと思います。
本屋さんが町でどんな役割を果たしているか。
普段、本を買っているときにはあんまり考えていなくても、きっとその場から無くなったときに、ことの重大さはじめて気づくひとも多くいる。
それはやっぱり、無意識にでも便利さ以外の魅力を感じているからではないかなと。
本通りから本屋がなくなったことが、今回のイベントのきっかけのようですが、本を売る側の当事者の方の話を聞いていると、事実を悲観するのでなくどんな本屋であればいいのかを常に考えているということがあらためてわかり、なんだかこのトーク会場が未来に向かっているんじゃないか、というひかりみたいなのを、勝手にですが、感じていました。
蔦屋書店の担当の方も話していましたが、出店者の中にはなんと廣文館とフタバ書店がいらっしゃったんですよ。
それってたぶん、結構凄いことなんじゃないかと思います。本屋の中に本屋さんがくるだけで凄いのに、いわゆる競合の大型店もそこに並んでいて。
でもそうやって手と手を取り合うことで、共存戦略的なものになるのかなあと感じました。
そして。
本と自由の青山さんが、
「本は、その一冊で人の人生を簡単に変えてしまう力があって、危険物ですよ。その危険性を本屋をやる僕らは知ってる」というようなことをおっしゃっていて。
たしかに本は危険物だなと腑に落ちました。
出会うべくして出会った本によって、私たちはその後の人生を大きく変えられてしまう。
良くも悪くもそれくらいの影響力のある本がまだこの世には無数にあって、それを売っている場所と考えると本屋ってすごい…すごいすごい!
個性ある本屋さんが広島にはたくさんあって、本を愛している方がこんなにいて。
生き残るというより、これからの時代にあった生き方に変えていくには?ということを真剣に考えつつ、楽しめるイベントに落とし込んでいるこのような取り組みがあることも、感動しました。
昔から本屋が好きだったけれど、その居心地の良さが何だったのか、新たにわかった気がします。
静かな場所っぽいイメージの本屋さん。
でも店主さんは、熱いものをたくさん持っていました…。
ほんと、行けてよかった。知れてよかった。
本屋がこれからも大好きです。
本は本屋さんで、その場所を楽しみながら買いたいなと思います。
企画、運営してくださった方、登壇者の方、素敵な時間をありがとうございました!
また次回も楽しみにしています!
おまけ
会場には飲食ブースも少し出ていて、
それがまた偶然の素敵な出会いもあり、
楽しいイベントでした♪
2022.5.4
CHIHIRO
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