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「お久しぶりです」が言えること-2020.3.21のお客様

わたしは文具と雑貨の店の店員をしている。

今日来られたお客様は
以前からよく来てくださる70代の女性。

ただ、ここ数ヶ月ほど姿を見ておらず、
いつも元気な方であるが
何かあったのかな?と少し心配になっていた。

今日はわたしが店頭で
売り場を整理していたところ
ふらっと隣にいらっしゃり、
思わず嬉しくなって
「お久しぶりです!お元気でしたか?」
と声をかけた。

その方は以前はインテリア系の仕事をされていたらしく、
いつもお洒落な服装で自分のスタイルを持っている。
お話をするたびにかっこいいなと思い、いつもいらっしゃるとついつい長くなるほど、いろんな話をしてくださるのだ。

今日はコロナウイルスの話に。
いい意味で開き直っておられたけど、
「こんな時だからこそ買い物や映画は
できるだけ行きたいのよね!貢献しないと!」
とおっしゃる。

わたしの店も例外ではなく
売り上げは厳しい日が続いているが
こんなお客様の声に励まされる。

私たち小売業は
毎日商品を売って売り上げをだし
会社として成り立っている。
だからこそ、お客様がいなければ
成り立たない。

外出自粛が叫ばれる中せっかく来てくれた方には
売り場に立つ私たちと話をすることで
ちょっと鬱々とした気分が晴れたらな
と思って仕事しているけど、
今日は逆に元気付けられた。

私たちはお客様に商品を提供し
楽しい時間も提供する
でもそれだけでなく
私たちもお客様から
そんな時間や気持ちをもらうことができる
そのことの素晴らしさを改めて感じ
この仕事はやっぱり楽しいなと思った。

3連休、都会では郊外へ向かう人たちで渋滞が起きているらしい。
どこにどんな人たちの動きがあるのか
もはや見当もつかないけれど
身近な店の店員さんとでもいいから
よかったらぜひ、話してみてください。
何気ない会話に
きっとその店員さんも癒されるはずです。

本日もご来店ありがとうございました。

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