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パリで安くアパートを借りる

シェアフラットから出ることが決まって以来、毎日のように物件サイトを眺めている。

あれからすまし顔で暮らしているものの、シェアメイトのクソッタレペルー人と彼氏はバカンスに行ってるので(一生帰ってくるなよ)と思っているし、道で犬のフンを踏みそうになって避けるたびに(お前にとっといてやったぞ)と心の中でつぶやいている。
それくらい私は性格が悪い。

そんなことはどうでもいい。
部屋探し。

物件サイト、好きなんだよね。見てると夢が広がる。
このキッチンいいな!ここはバスタブがある!!(海外はシャワーだけが多い)これだけ広ければペット飼えるじゃ〜ん…などなど。夢を見るのはタダだけど、現実は甘くない。

日本人がパリで物件を探す際は日本語の掲示板を利用することが多い。
その中でもMixBというサイトは良い物件が多いと日本人の友達みんながみんな口を揃えるので覗いてはみるが、狭いんだよな。間取りが。

パリで1LDKくらいの部屋に住もうと思ったら1200€は軽く越えてしまう。
学生なら600€くらいで12㎡、働いてる人は800€くらいで17㎡くらいか…とにかく狭い。これでよく東京のことうさぎ小屋とか言えたよな!と思うけど、あれは仏語から英語への翻訳で誤訳されたらしい。
そんなことはどうでもいい。

フランスの物件サイトを覗くと、700€前後で20㎡越える物件がチラホラ出てくるんだけど、二人で住むには到底狭い。でも850€以上か、郊外になるとグッと質が上がるので欲が出る…いやいや、今はそんな時間もお金も余裕ないんだよね、残念。

そんな中みつけた、新築30㎡650€の超穴場物件!治安はパリ19区北寄りと最&悪!!ヒュ〜!!
しかしアパートの隣にも新築が建設中で、これからどんどん開発されていくとのこと。マーなんとかなるでしょう!

実は親元を離れて以来、治安が良い地域に住んだのは…オーストラリアの最小集落ジーブストンにいた3ヶ月だけ。築100年以上の古い館で、幽霊とアルパカがいた。幽霊には車を谷に引きずられ、アルパカには頭突きされたので、実害は治安悪い地域より大きかった。

初めての海外は家賃の安さにフォーカスするあまり、外務省が注意喚起しているエリアに住んでしまって引っ越し当日に殺人事件を目撃したし、最終的にその地域に住んでることで日本語の掲示板で「日本人のホームレスがいる」と噂がたつ始末。でもご近所さんからは「KARAOKE」と呼ばれ可愛がってもらっていた。

前にも書いたとおり、治安が悪い場所は楽しい。
今回の物件も隣は新しい業務用スーパーもあるし、角を曲がればオーガニックのパン屋がある。徒歩5分で美味しいコーヒーも飲める。家賃が安いから、若い職人の店が多いんだよね。トレンドを先取りだよ!

意外にも結構な倍率の中1次の書類審査をパスしたのであとは追加の書類を提出して結果を待つのみ。…絶対住ませてくれ!いや絶対住むぞ!

ここまで読んでくれた皆さん、祈っててくださいね。
晴れて入居できた際にはバチバチのカオティックパリをご覧に入れますからね。

頼むぞ〜!

おまけ
工事中の新しい店。ここも狭いよ。

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